女性の裸考

宝の湯の温泉は露天風呂で、有馬と似た泉質の茶色いお風呂です。
夕方ここに来て、
茶色いお湯の中から日が暮れるのをゆっくり見るのが好きです。
どんどん流れていく雲に緑がかった黄色い夕陽が当たってるのがきれいで、
つい入りすぎてのぼせちゃったりします。
１時間以上温泉につかってることも。

５月の連休混んでいるお風呂で、
いつもよりたくさんの裸を見ながら考えました。

女性の胸って、今は誰でもいくらでも簡単に見られるから、
現実をしらないおこちゃまは、
グラビア女子の七かけくらいが普通だろうとか思ってるんじゃないかな。
七かけでもそんな子あんまりいないよなぁ、と温泉で思う。
グラビアなどで見るような、くびれたウエストにほっそりした足
大きくきれいに整った胸、の女性なんて100人見ても数人いるかいないか。
胸だけでも老若女女、実にいろんな胸があるなぁ。

女子中学生の８人組がどやどやっとやってきて、
あっちのお風呂、こっちのお風呂、きゃっきゃと入っていて、
胸は大きさも形も色々ですが、
腰からお尻はみんなもう女性のラインになってきている。
そしてどんな胸でも、みんなとてもきれいな裸です。
でもこういう時代は一瞬だからね。そして20代くらいになると、
ますます裸は多様化してきます。
同じようにすらりとした女性同士でも全然違うし、
同じようにぽっちゃりした女性同士でも全然違う。
いやはや、顔以上にそれぞれ違うのです。
グラビア女子たちの裸は
その多様な裸の中の小さな小さな似通った集団にすぎないですよね。

プールや海で水着の女性をたくさん見るけど、
やっぱり裸とは全然違うなぁとも思った、どんな小さな水着でも。
すっかり裸の体のそれぞれの特徴を、
あんな小さな布切れでも半分以上隠しちゃうと思う。
女湯というのは、面白いなぁ。


もうひとつ別のことだけど、ふと思ったのは、
たとえばテレビやネットや、あるいは週刊誌もない時代、
ひとりの男の人が目にする女性の胸は、
人生で、ほんのいくつかだけだったんじゃないでしょうか。
家族と、恋人や妻だけでしょ、普通。
今は男性も簡単に女性の胸もたくさん見られるもんなぁ。
自分と関係ない人の胸も簡単に見られるなんて
おかしいことなのかもしれませんね。


温泉入るたびに、こんなに人の裸観察しては、
裸のことばかり考えているけど、
変態っぽいことは全然考えてないです。
真面目です。清々しい気分で考えています。

女性の裸は見飽きないし楽しいけど、
好きでもない男性の裸を見るのはむしろ苦痛なのはなぜだろう（笑）。