sigh of relief

くたくたな1日を今日も生き延びて
冷たいシャンパンとチーズと生ハム、
届いた本と手紙に気持ちが緩む、
感じ。

1枚の服で生きる人

2023-08-29 | Weblog
服は一枚しか持たない、というミニマリストの人の投稿を見た。
会社もプライベートも含めて、ワンシーズン黒いワンピース1枚で、夜洗って乾かして朝またそれを着る。
あまりに潔くて、なんかかっこいいなと憧れる気持ちはあるけど、やっぱり大変よねと思う。
実際問題として、どんなに疲れた日も予備の服がないからそのサイクルを休めないわけで、
それを休みなく毎日毎日ちゃんとできる人はすごいなぁと思う。

でもわたしは、生活はリラックスしてラクなのがいい。
物が多すぎるのもストレスだし少なすぎるのもストレスだから、ちょうどいい地点を探したいな。
体はひとつだけど気分は毎日変わるので、その自分の気分をモノ(服)に合わせて押し殺すのではなく、
モノの方に自分の気分にあわせてもらう方がわたしはラクだし、好きだ。
自分にはさまざまな気分があるのを受け入れて、それを解放していたいと思う。

すっごく没頭する何かがあって、それ以外のことがどうでもいい系の人が
物を持たない、物に興味がないというのはいいだけど、
(芸術家とかスティーブ・ジョブスとか?笑)
物を持つことに生活のリソースを割かず、持たないことにリソースを割いて、
そして没頭してるのがそのミニマリスト生活のSNS発信だとしたら(それで稼ぐとしても)
それを楽しいとはわたしには思えない。まあ考え方は人それぞれですが。

あと、自分の所有物を下着一枚保険証一枚まで全部数えても50個以下というリストもすごく感心したけど、
え?本は?本一冊もなし??
本は図書館、という人かもしれないけど、人によって必要なものは本当に違うんだなぁと改めて思う。

物を持たないということにどこか寄るべなさを感じるのは今アーレント読んでるからか。
(アーレントは「これらの工作物には安定と固さが与えられている。この安定と固さがなければ、
人間の工作物は、不安定で死すべき被造物である人間に、住家を与える拠り所とはならないだろう。」
と書いてて、服のような消費財とは関係ない話ではあるけど、
家の中に家具もほとんどないようなミニマリストのインスタの真っ白な世界を見ると、
「不安定で死すべき被造物である人間」という言葉を思い出すのでした。)

とはいえ、物がじわじわと増え、断捨離もこんまりもままならないまま
うっかりぽっくり逝くのもいやなので、ほどほどに整理したいとは思ってます。

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