sigh of relief

くたくたな1日を今日も生き延びて
冷たいシャンパンとチーズと生ハム、
届いた本と手紙に気持ちが緩む、
感じ。

ポンペイ壁画展とその植え込みの中

2016-12-26 | 芸術、とか
最終日に滑り込んで見てきた、ポンペイの壁画。
都会近くに住んでると、教科書に載ってる有名な古い美術作品を
生で見る機会は案外多いのです。(だってまず京都が日帰り圏内だもの)
海外の大きな展覧会も京都大阪神戸のどこかには、だいたい来る。
誰でも知ってる名作を、案外生で見てきたと思う。
でも大体、古典名作って平面絵画や写真が多い。
彫刻も少しあるけどそんなに巨大なものはあまりないように思う。
インスタレーションとかはほとんど現代ものなので
なんか時空を超えたすごい感じというものはないんですよね。
それが、あの、誰でも知ってるポンペイの壁画を生でみられるとは。
2000年前のイタリアの壁ですよ。それがここで目の前にあって見られる奇跡。
赤や青が鮮やかで美しく、なんか前にいるだけでぽわんとしてしまった。
考古学的なロマンに圧倒されます。

これは美術館の入り口にあったパネルですが、実物はもう少し小さな絵だった。
でも色はほんと、こんな感じのきれいな色で、びっくりしたなぁ。
ギリシャ神話を題材としたものが多い中で、選挙ポスター的な壁画もあって、
誰々をよろしくみたいな現実的なやつで、これもなんか面白い。
2000年前の実在の人の選挙ポスターですよ。いやはや。笑

しかしこんな壁たち、いったいどうやって運んだんでしょう?
無事届くまで担当の人の胃はキリキリ痛んだことでしょう。
帰りもあるから、まだ痛いままかな。
もちろん膨大な額の保険はかけてるでしょうが、
何かあったらお金の問題ではないもんね。

壁画は大体フレスコ画で、漆喰をその日の予定分だけ塗って、
乾く前に絵の具を塗っていくという描き方なのですが、
これ美大でワークショップあったのに受けられなかったのが後悔です。
一度やってみたかったなぁ。
でもまたいつか何か機会があるでしょう。

ポンペイといえば、壁画とは別に、2014年に映画を見たんだけど、
これが駄作ながらも結構良かった。もう一回見たい気さえする。
姫と騎士(奴隷だけど)の身分違いの恋というメロドラマで、ロマンチック。
奴隷役のマッチョな俳優が、好みじゃないのになんか頼もしくてやさしくて
キュンキュンしてしまった。
あとは当時のポンペイの街並みや、人々の様子、
ヴェスヴィオ火山大噴火のスペクタクルなど、案外見所も多い映画だったなぁ。

当日の朝に、今からポンペイ展見に行くと言ったら、
親切な友達がポンペイ展のチケット余ってるからあげるよと言ってくれて、
でも彼女は忙しく、わたしも時間が押してて約束をして待つ時間がない・・・
ということで、なんと
先に着いた彼女がチケットを秘密の場所に隠しておいて、
わたしに写メでその場所を教えてくれる、というやり方で成功!

すごくわくわくした!
センスある友達だなぁ。
本当にいいクリスマスになりました。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿