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sigh of relief

くたくたな1日を今日も生き延びて
冷たいシャンパンとチーズと生ハム、
届いた本と手紙に気持ちが緩む、
感じ。

子どもの自由な心?

2012-12-23 | 芸術、とか
言語記号から解放されて、
吐きそうになるほど、剥き出しの実存を見つめて描くんだよ、
ということが、
美大で習った中心のことです。

抽象でも何でも同じ。
でも、最初は写生です。
穴があくほど見る。
味や色が抜けるほど見る。
見ることが一番最初で大事なこと。

子供って、実は見ることが下手です。
大人と違う思わぬ視点を持つこともあるけど、ほとんどは
見たいところしか見ない上、
三歳くらいになると、当たり前の表層的な記号しか見なくなっちゃう。
それでみんな同じ絵を描くようになる。
ホントに、子供の心なんて、全然自由じゃないのです。
ありきたりな記号だらけ。
素直で未熟なので、侵食され放題だから。
自由であることの呪いにさえ侵されてない
真っさらなスペースはまだあるけど、
でも、それもすぐに埋まっちゃう。

子どもは、自由にっていうと何も描けない子のほうが多いです。
リラックスさせて、たくさんヒントやキーをあげて
道を作ってあげないと、中々何も思いつけない。

何度もいうけど、小さい子供の感性って、ホント未熟。
あふれる美しさに全く気づかないし、何も見えてない。
見えているのはキャラクターばかりなのよねぇ。

それを、わかってない人の多さにいつもうんざりする。
子供の感性神話を盲信する人たち多すぎ。
そういう、モノを見てない大人が、ものを見てない子供を作る。
モノも見えてないし、よってたつ感性が稀薄なわけですから、
子供って想像力も、結構貧弱。
でも、子供の想像力神話も根深いのよね。
確かに子供は無知の爆発みたいなすごいもの出て来ることはあるけど、
そういうのは大人だってある。

こんなに、大人の味方(笑)なのに、子供の教室をやっているのは、
前述したように、子供にはまだ余白が多いからです。
ほっとくと、すぐに記号で埋まっていってしまうそのスペースに
いいものをうまく詰めてやると、気持ちいいものができる。
それは面白い。

大人の生徒さんに英語教えてる時、すでにある知識が邪魔になることがある。
特に間違った発音を矯正するのは中々難しいです。
何かを入れる前に何かを捨てさせないといけないのが大変なのですが
子供に教えるのは、その辺が全然違う。
入れたものが、ストンと入ることが多いのですね、子供は。
でも、ストンと入っちゃうということは、
それだけ洗脳されやすいということだから、
教える方は気をつけないといけないとは思う。
わたしの美意識をあまり埋えつけてはいけないと思ってます。
自分の狭い美意識を超えて、
きれい、ということのたくさんの可能性にきづいてもらうため、
子どもの教室では、格闘しておりますよ。

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