教育史研究と邦楽作曲の生活

一人の教育学者(日本教育史専門)が日々の動向と思索をつづる、個人的 な表現の場

日本史から学ぶ

2006年10月05日 20時29分21秒 | 教育研究メモ
 今日も眠れず午前0時ごろから登校。2時間ほど某先生から頼まれているデータ整理をしたところ、眠くなってきたので帰宅して就寝。結局、今日は起床失敗。体がだるい。少し風邪気味かな…? あったかくして昼すぎに登校。
 今日は、永原慶二『20世紀日本の歴史学』(吉川弘文館、2002年)を読み切る。内容は、日本教育史研究と極めて近接な領域である日本史学史だけに、非常に興味深く読みました。目指された内容は、日本史学の学説史ではなく日本史学者の問題意識の歴史です。日本史学にはこういう問題意識があり変化があり、そこにはこういう特徴があり問題点があった、ということが明瞭にわかります。永原著を読む前私は、日本史学は今も昔も現実問題とかけ離れた学問だ、と思っていましたが、見事にその認識を覆されました。その内容は、私が思い描く研究体制史中心の学史とは違いますが、このような本を教育学史でいつか書いてみたい! 超おすすめです。なお、内容の紹介は、今日は体調がわるいので割愛。ぜひ自分で読んでみてください。
 その後、博士論文の目的を一気に書きあげる。永原著および日本史の著書を読んで視野が広がったためか、なぜこの時期を対象とするのか、なぜ大日本教育会・帝国教育会を対象とするのか、なぜその教育研究活動に注目するのか、という諸問題に答える目的が書けたように思います。ようやく、内容に適した日本教育史としての問題設定・仮説設定、らしきものができました。直接的には無駄になるかもしれませんが、今後の研究の土台になるものなので、個別の研究や論文執筆に役立つでしょう。
 今後しばらく日本史(明治期)の勉強をして、視野を広げていきたいと思います。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ダイナミックと評価された内容 | トップ | 維新の構想 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

教育研究メモ」カテゴリの最新記事