老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

熊本を中心とする地震について

2016年04月17日 20時38分07秒 | 原発関係
  先週に起きた熊本/大分県を震源地とする地震については、専門家の知識をも超える部分が多いのですが、まず被災された方々には心からお悔やみとお見舞いを申し上げます。
 
  今回の一連の地震については、その発生地域の広がりと回数が多いのが特徴でしょうが、一番驚いたのは、気象庁の専門家が当初は14日の地震以後は“余震”と発表していたのが、16日未明に更に大規模な地震が発生して、14日から16日までの一連の地震は“前震”だったと変わったこと。
更に震源地があちこちに拡大し、今までの活断層だけでなく構造線という問題もクローズアップされるようになったことでしょう。

◆コトバンクでは、地溝帯とは「ほぼ平行に走る2つの断層崖に限られた凹地。両側が直線状をなす山麓線を示し,凹地は一般に狭長である。地溝の中の谷を,リフトバレーという」とあり、そのスケールや範囲の狭いものが構造線と呼ばれるようですが、いずれも侵食によってできた谷とは異なり、基本的に断層の活動によって形成されるので、必然的に断層が多く、地震などの地殻活動が活発なようです。
学生時代にこの代表として、東アフリカを南北に通る大地溝帯や、日本の中部を南北に通るフォッサマグナ(中央地溝帯)などがあり、西日本を南北に分ける中央構造線などがあるということを学んだ記憶があります。

中央構造線については、WIKIPEDIAより引用した地図を下に貼り付けました。(写真の中にある、東西に延びる赤い線です)
大きな地図で見ると紀ノ川から吉野川については、明らかに同じ線上の窪みに見えて、なるほどと思えますが、この構造線は地下では四国北部を通り、九州にも伸びており、今回の地震の発生は正にこの構造線に沿って発生しているようです。

◆いずれにしても、今回の地震で判ったことは、専門家と言えども地震が予知できる状態にはなっていないし、その規模も範囲も判らない。更にこの日本では何処に居ても地震に会う可能性はあるということでしょう。

◆そうなると、とりあえずの心配は西四国や東九州にお住まいの方が危惧されている西四国での大地震の危険性ではないでしょうか。
WIKIPEDIAによれば、“高知大学などの研究グループによる、伊予灘海底にある中央構造線断層帯の調査によって、愛媛県の伊方原子力発電所の間近の海底に活動度の高い活断層2本が発見された。ここでは約2000年おきにM7前後の地震が起きると考えられており、M7.6の規模の地震も起きる可能性がある”とのことですが、地震の予知が確立できていない状態では、この地震が当分の間は起きないなどと断言できる人はいないでしょう。(まさ)


フキとサバ

2016年04月17日 19時51分07秒 | 食べ物
 この題名から、何を想像されますか?

 実はアレルギー体質で特定の食べ物に過敏な人は別として、食べ物の好き嫌いなんて、実に他愛ない要因で決まるのではないかということです。

 昨日の妹からのメールには、先日のヤマブキの記事に関して、親父がフキ(一般的にスーパーなどで販売されている食用のフキです)が大嫌いだったことを思い出したとの連絡もありました。
親父のフキ嫌いは特別で、煮付けは当然ながら全く食べませんし、バラずしに入っている小さく切ったフキを全て箸で摘まんで取り除く始末でした。

  原因は至って単純。親父が育ったのは兵庫県の山奥だったので、小さい時にはフキを嫌というほど食べた(食べさせられた?)ようで、あの独特の匂いが大嫌いになったようです。

  かく言う私は、実は魚のサバが苦手です。
子供時代は、祖母も入れて6人家族。お袋が働いていましたので、食事当番は祖母。その頃は食糧事情も悪く、余り贅沢な食事をした記憶もありませんが、とに角食卓にはサバの煮付が多かったです。
一匹買えば、丁度6人分の煮付ができるので家計を預かる立場では当然だったかも知れませんが、兵庫県の山の中で過していた祖母には魚が大好物だったこともあったのでしょう。

 とに角、私は子供の頃のサバの食べ過ぎで、サバと聞くと油の浮いた煮物の記憶が甦り、その後サバを口にすることはなくなりました。青魚といえばサンマ/イワシ/アジなどサバ以外は何でも大好きなのに…です。

 会社に勤め出した頃、同年輩の友人とこのような話をしたことがありますが、何とその友人は逆にサバが大好物で毎晩でもOKとのこと。
良く聞くと、これも単純。 その友人は福井県の山奥の育ちで、サバが食べられるのはお祭りなどの限られた時だけで、しかもその時には焼サバ丸一匹が当ったようで、これを手にした時の喜びはいつまでも覚えているよとのことでした。

  本当に、食べ物の好き嫌いというのは、過去の経験に基づいた、極めて単純なことが原因なのかも知れませんね。(まさ)