老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

自動車の燃費について

2016年04月22日 19時55分04秒 | その他
 昨日、三菱自動車が軽自動車の燃費を良く見せる為に不正操作を行っていたと発表されました。

 今回は皮肉なことに、供給先の日産自動車の指摘で発覚した様ですげ、少し前のフォルクスワーゲンと共に最先端の技術を持っていると思われている自動車業界での不祥事の続発にビックリです。
若者の自動車離れが進む中で、各メーカー共に最大のセールスポイントを燃費値に置いているから、このようなことが起きたのでしょうが、他のメーカーにも波及し日本の自動車業界全体の問題とならないように祈っています。

 それにしても、自動車の燃費値については、カタログ値と実際値との違いが気になっておられる方も多い様で、実は私もこの違いが気になり、自動メーカーに勤めていた友人に質問したこともあります。

 そもそも、燃費値(km/L)は、2013年3月以降はすべての車についてJC08モードでの表記となっていますが、自動車メーカー等のカタログに記載されている燃費値は、制定された走行パターン(テストサイクル)に基づき、専用のテストコースで、プロのテストドライバーが走行させて計測されている数値が基になっています。

 これに対して、実際の走行では同じ距離でも道路状況・交通状況が異なりますし、運転手はテストドライバーほど高い運転技術を持たないこと、更にエアコンやライトなどの各種電装品を作動させるために燃料が消費されることなどにより、燃料消費量がカタログ値より相当低下するようです。
事実、日本自動車工業会が2013年5月8日に作成した冊子「気になる乗用車の燃費~カタログとあなたのクルマの燃費の違いは?~」では、日本車の平均的な値として、実走行燃費はJC08モードのカタログ値より約2割程度低いとしていますが、実感としてはもう少し低いのではないでしょうか。

 やはり、情報公開という点では、現在のカタログ上の燃費値は誤解を与えています。
私たちが欲しい情報は、テストドライバーがメーカーの専用コースで測定した数値とは別に、平均的なドライバーが市街地や高速道路を走る場合の数値で、できれば同乗者数/積載重量、昼間/夜間、夏場/冬場、市街地/高速道路(走行スピード)、タイヤの空気圧、渋滞の程度、などを区分別にした、大まかな数値資料ですね。

 こういう資料があれば、非常に情報公開の進んだメーカーだと安心が増すでしょう。(まさ)