老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

フキとサバ

2016年04月17日 19時51分07秒 | 食べ物
 この題名から、何を想像されますか?

 実はアレルギー体質で特定の食べ物に過敏な人は別として、食べ物の好き嫌いなんて、実に他愛ない要因で決まるのではないかということです。

 昨日の妹からのメールには、先日のヤマブキの記事に関して、親父がフキ(一般的にスーパーなどで販売されている食用のフキです)が大嫌いだったことを思い出したとの連絡もありました。
親父のフキ嫌いは特別で、煮付けは当然ながら全く食べませんし、バラずしに入っている小さく切ったフキを全て箸で摘まんで取り除く始末でした。

  原因は至って単純。親父が育ったのは兵庫県の山奥だったので、小さい時にはフキを嫌というほど食べた(食べさせられた?)ようで、あの独特の匂いが大嫌いになったようです。

  かく言う私は、実は魚のサバが苦手です。
子供時代は、祖母も入れて6人家族。お袋が働いていましたので、食事当番は祖母。その頃は食糧事情も悪く、余り贅沢な食事をした記憶もありませんが、とに角食卓にはサバの煮付が多かったです。
一匹買えば、丁度6人分の煮付ができるので家計を預かる立場では当然だったかも知れませんが、兵庫県の山の中で過していた祖母には魚が大好物だったこともあったのでしょう。

 とに角、私は子供の頃のサバの食べ過ぎで、サバと聞くと油の浮いた煮物の記憶が甦り、その後サバを口にすることはなくなりました。青魚といえばサンマ/イワシ/アジなどサバ以外は何でも大好きなのに…です。

 会社に勤め出した頃、同年輩の友人とこのような話をしたことがありますが、何とその友人は逆にサバが大好物で毎晩でもOKとのこと。
良く聞くと、これも単純。 その友人は福井県の山奥の育ちで、サバが食べられるのはお祭りなどの限られた時だけで、しかもその時には焼サバ丸一匹が当ったようで、これを手にした時の喜びはいつまでも覚えているよとのことでした。

  本当に、食べ物の好き嫌いというのは、過去の経験に基づいた、極めて単純なことが原因なのかも知れませんね。(まさ)

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