東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

マオランの葉から繊維を抽出する実験

2023年02月09日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 この夏はマオラン数株を育ててみようと思っています。そのマオランの葉から繊維を取り出して、ほぼろを編む縄又は紐を作ろうと思っています。どんな繊維が取り出せるのか実験してみました。
 最初、葉をそのまま木槌で叩きましたが、葉が崩れて繊維はぼろぼろです。そこで、先日クルミの皮を剥がした時のように煮沸してから木槌で叩きました。すると、葉が容易に繊維状になりました。その後、ぬめりを取って洗い乾燥しました。その乾燥した繊維を撚ると縄になりました。比較的色が白いので草木染めできるかもしれません。

       マオランの葉を煮沸後、繊維を取り出して縄に加工


 今回は煮沸する鍋の大きさに合わせて葉を切りました。ドラム缶で湯を沸かせば長いまま煮沸できると思います。蒸しても良いのかも知れません。マオランを煮ると葉の色が緑から黄土色になりました。鍋から取り出してすぐに木槌で叩きました。葉は柔らかくなっていて木槌で潰す感じです。葉を見ていると、しだいに繊維がほぐれていく様子が分かります。

 煮沸中のマオランの葉     木槌で葉を叩く     叩き終わった葉
  

 潰し終えた葉は、繊維,葉肉,そして葉の表皮に分かれました。その後、雑巾を使って葉肉と薄皮を取り除きました。取り除くと繊維分だけが残るのか、だんだん白くなりました。そして、繊維をほぐしながら何度も水洗い、天日干ししました。最後に、乾いた繊維を手で撚ってみると縄になりました。
 マオランで作られたロープはこんな風だったのでしょう。かつて周防大島などにあったと言われるマオラン工場ではこのようにしてロープが生産されたのかも知れません。

  水洗いしている途中の葉の繊維      天日乾燥後のマオランの繊維
 


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