東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

今年初めての籾摺り、精米

2009年12月23日 | 稲:稲刈り,脱穀,精白

 ようやく籾摺り、精米できました。稲刈りや脱穀が遅れたのに伴い、去年より大幅に遅れてしまいました。今回は籾摺機や精米機の調子を見たり調整したりのお試しの籾摺りと精米をしました。最初に籾摺りして玄米にしました。

         籾摺りに使った機械は衝突式(インペラ)の籾摺機


 籾摺機にはいろいろな種類があります。一番多いのはロール式で籾を擦って籾殻をはずす機械です。今回使ったはこれとは別に籾を衝突させた衝撃で籾殻をはずす機械です。この機械はお米以外の雑穀などにも使えるため重宝しています。先日はタカキビの精白に使いました。なお、排出された籾殻は集めて袋に入れました。来年の苗作りなどに使います。

       右の袋に玄米を排出              籾殻は外に排出
 

 籾摺り工程が終わると、今度は精米の工程です。籾摺りされてできた玄米を希望の精白度にします。今回は精白度を80%にしてみました。80%以上あればほぼ白米と言っていいでしょう。

            精白に使った精米機(家庭用に近い機械)
 

 精米をすると副産物として胚芽や皮が取れます。これは一般的には糠(ぬか)と呼ばれて、糠漬けなどに使われます。私はこの糠を田植え後の肥料として蒔いています。すると、いろいろな微生物が繁殖するのか一時的に田んぼが濁ります。

      精米機上部に入れた玄米         後部に排出される糠
 

 精米機を通った玄米はきれいな白米になりました。去年の春に田んぼを耕し始めて、苗を作って、田植えして、草取りして、稲刈りして、脱穀して、そしてやっと食べられるお米のできあがりです。この瞬間は一年の成果が目に見える一番嬉しいひと時です。大昔の人はこの瞬間に、「これで厳しい冬を越せる。」と安堵したのでしょう。

              精米機前の袋に排出される綺麗な白米


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