20年ほど前でしょうか、奥多摩での調査中に古老からいただいた小豆が花を咲かせています。この小豆は不思議なことに、株が混んでくると茎がツルのように伸びてきます。野生の性質が残っているのではないかと思います。豆粒も野生に近い斑が入った黒色です。普通の小豆色の小豆は、このような野生に近いものを永い間に選別して品種改良したものなのかも知れません。
黄色の花が咲いた小豆 小さな鞘が伸びはじめる
この小豆になぜ野生の性質があるのかと思ったのは、先日の田んぼの草刈りの時です。私が栽培している小豆そっくりの野生豆が繁茂していました。葉は同じように三つあります。また、花の色が同様に黄色です。野生の小豆なのでしょうか。違いは、田んぼの生えていた豆は根元からツルでした。まだ野生の豆は生えているので、できた鞘や豆粒を採取して比べてみようと思います。おそらく古代において稗(ヒエ)やシコクビエなどと同じように、野生種を栽培種にしたのではないかと思います。
田んぼ脇で繁茂していた野生豆 小豆と形も色もそっくりの野生豆の花
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