東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

別所小学校5年生が刈り取った稲を脱穀

2011年11月13日 | 稲:稲刈り,脱穀,精白



 一週間ほど前、別所小学校5年生が稲刈りをしました。この稲がだいぶ乾いたため、私一人で脱穀して籾にしました。脱穀方法は、多摩丘陵の自然を守る会の方々を脱穀支援したのと同じ脱穀機と耕運機を使用しました。籾が下に落ちる方式の脱穀機でしたので、籾の受け箱を作って使いました。余った段ボールを利用して受け箱を作りました。

         余った段ボールを加工          出来上がった籾の受け箱
 

 作った籾の受け箱は脱穀する前に、脱穀機の下にセットしておきました。こうしておくと、籾を手でかき集めなくても受け箱に籾が溜まります。適度に籾が溜まったら、脱穀をいったん中止して受け箱を取り出して袋に籾を入れます。

            脱穀機の下に、段ポールで作った籾の受け箱をセット


 脱穀の準備が整うと、小学生達が稲刈りして干した稲を田んぼに取りに行きました。稲はだいぶ乾いていたので、稲刈りしたときよりも軽くなっていました。稲を稲架(はさ)から取り上げると籾粒がサラサラと音をたてます。稲は一輪車に乗せて、落ちないように紐で縛り付けました。そして、田んぼから脱穀機から置いてある畑まで運びました。

    稲架(はさ)に架けて乾かした稲束      稲を一輪車に乗せて畑に運搬
 

 乾いた稲束を畑に運んで積むと、耕耘機とベルトで繋がった脱穀機を動かしました。そして、稲束を脱穀の挿入口に次々に入れて脱穀をしました。脱穀機の内側で取れた籾がはぜるのか、パチパチいう音が聞こえます。この音が聞こえると、稲にちゃんと籾が実った証拠です。脱穀機下の籾の受け箱に、籾が脱穀するたびに籾が溜まりました。

                   田んぼから運搬した稲束を次々に脱穀


 脱穀をすると籾が下に落ちます。落ちた籾は受け箱にどんどん溜まります。そして、受け箱に籾がだいぶ溜まると脱穀をいったん停止します。次に受け箱を取り出して、溜まった籾を袋に移します。

               籾の受け箱に籾が溜まるといったん脱穀を停止


 籾の受け箱は、脱穀機の寸法に合わせて作ったため、箱より外に飛び出る籾はあまりありませんでした。段ボールで作った籾の受け箱は正解でした。脱穀して受け箱に籾が溜まると、脱穀を停止して、籾を袋に移し、脱穀の再開の繰り返しでした。

     受け箱に溜まった籾を袋に移す      空になった受け箱を再度セット
 

 田んぼの稲の脱穀が終了すると、今度は小学生達が小学校構内のバケツで育てた稲を脱穀しました。一人一つのバケツで稲を育てたのでしょう、小さな稲束には育てた小学生一人一人の名前が書いてありました。

      一人一人がバケツで育てた稲束、育てた小学生の名前が書いてある


 小学生達が場むつで育てた稲をよく見ると、だいぶシイナがありました。シイナとは、実が入っていない籾のことです。実が入っていないので籾がとても軽いのが特徴です。実が入っている稲もありましたが、ほとんどがシイナでした。それでも脱穀すると、両手で持てるほどの籾が取りました。田んぼで稲刈りして今回脱穀した籾とバケツ稲の籾を合わせて、来年1月頃に精米して子供達の元へ届けます。このお米で子供達はおにぎりを作ります。どんな味のおにぎりになるでしょうか。

   実が全く入っていない籾(シイナ)     子供達が栽培したバケツ稲を脱穀中
 

コメント
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