前回は故障箇所を確認しました。修理を始めるにあたって、今回は内部を掃除することにしました。内部は積年の埃が綿のように溜まっていました。息を吹きかけると、咳をしそうなくらい細かな埃が飛び出してきます。
圧縮空気を吹きかけて、積年の埃を飛ばす
真空管のシールド部分などはブラシなどで埃は簡単に取れます。しかし、バリコンや切り替えスイッチ類など込み入った部品についた埃を簡単に取ることはできません。また、布でふき取るにしても指が入りません。
埃のRadio/Phonoの切り替えSW 綺麗に埃を飛ばす
そこで、圧縮空気を使って埃を吹き飛ばすことにしました。布で拭いたようには完璧にふき取れませんが、細かな部品はこうするしかないようです。あとは、筆などで掃きだして綺麗にしました。
埃だらけの2連バリコン 埃を吹き飛ばした後
この真空管ラジオはおそらく昭和20年代に製造されたのでしょう。製造以来60年は経っていると思います。その間にいろいろな箇所が経年劣化していると思います。完璧に元のようには修理できないと思いますが、なんとか手をつくしてみようと思います。
埃が溜まった中間周波トランス 埃を取った中間周波トランス
ピカピカにはなりませんでしたが、なんとか埃程度は取ることができました。真空管自体は取り出さないでおこうと思います。子供の頃、真空管を外している時に割ってしまった苦い経験がありましたので、なるべくそのままにしておこうと思います。もし、真空管が原因の故障であれば、そのときは取り出して対処しようと思います。
埃を取ってそれなりに綺麗になったラジオ内部