●明日(19,20日)から、上田市、加賀市議会を視察します。両議会とも議会改革度ランクアップされ、注目されています。北本市議会もここ1年、市民に向き合う議会へと改革を進めていますが、議会基本条例制定などさらなる改革に向かっています。しっかり勉強してきます。
●BSフジで、水野和夫(法政大学教授)と井出英策(慶応大学教授)のお二人による討論番組。「資本主義“最終局面”脱・成長依存と社会の形、格差社会是正の解とは」です。お二人の講演はすでに聴き、著書も読んでいます。途中から偶然に見ましたので、正確な感想にはなりませんが、これまでの「成長路線」は成り立たない。特にこれからの5年が重要。人口減少は既成の事実。オリンピック後の経済成長は期待できない。10年後の社会をどうデザインするか。
●新自由主義的発想からの転換。水野氏は、成長戦略である「より早く」、「より遠くへ」から「より遅く」、「より近く」に、これを脱・成長と言っています。井出氏は、結論から言うと、増税とサービスをベストミックスさせる。個人の貯蓄から、税という貯蓄で社会保障の充実。人々の将来不安をなくすことの政治の目標であり、成長をさせることは手段です。それを成長させることを目標に、人々に安心させるを手段にする。これではいつくまでたっても問題の解決に至らないと。
●私は、現在行われている「医療費を削減するために市民の健康増進を図る」という考えに疑問を呈しています。まず、人間は「健康であることは幸せなこと」であるからです。したがって「人々の健康が増進することは幸せになるから」というべきです。その結果医療費が削減されるでしょう。また、これからの5年が「ターニングポイント」になると、ご両人が言い放っています。私もそう考えています。北本市もこれからの5年が最も重要な時期です。ここを逃がしてしまうと、たぶん二度とリカバリーの機会は出ないでしょう。
●それだけに第五次総振が、重要な意味を持つと思います。第五次総合振興計画は、10年の計画であるが、このうちの前期の5年が北本市の正念場です。ここでしっかりとした人口対策をしなければ、二度目のチャンスは来ません。ここをしくじると、人口は予測以上に減るでしょう。まち・人・仕事の総合戦略計画が策定されていますが、これで北本市の創生は見えてきません。国の交付金を使って、思い付きの事業を単発で行っても、持続する北本市はつながらないでしょう。思い付きで、その場しのぎ単発事業が北本市を衰退させたことは、石津市長が立証済みです。戦略なくして、持続なし。と私は見ています。