●今朝、早朝ウォーキングの途中、あるお宅の塀に絡まっていた朝顔です。
●ウォーキングから帰り、テレビのスイッチを入れ、流れたニュースで衝撃を受けました。相模原市にある障がい者入居福祉施設で、言葉に尽くせない悲惨な事件が起きました。今日一日このニュースが報道されていますので、詳細は報道に任せますが、日本社会を漫然とした「不安」と「不信」が覆っていると指摘する研究者がいる中での事件です。先日も「税と社会保障」の講演会の講師が指摘した国際比較の中で、初対面や近所の人との信頼関係、仕事無い状態や子供の教育に対する心配などに対し、突出して「不信」と「不安」が多く、特に政治や政府に対する不信感は深刻なものでした。
●このような中で、孤立・貧困・分断が進み、一層の社会不安が広がることが心配です。今日の事件の背景に何があるのか分りませんが、この世に生(命)を受け、誰もが命と人権が保障され、幸せになれるようにするのが政治の仕事のはずです。安保法制や集団的自衛権行使で、外国の攻撃から「命」を守るより先に、社会不安からこのような事件が頻発することをどのように回避するか。重い課題を突き付けられました。被疑者は法の裁きを受けるでしょうが、しかし、一方的に非難するだけでなく、事件の背景をしっかり検証し、国政の責任、地方政治の責任を果たすことが求められます。自分の置かれている場所をしっかり自覚して、市民に寄り添い政治の場で発言していきます。
●今日、市長から第五次総合振興計画の策定し直しに関し、議会の協議の場の窓口を作ってくださいとの要請がありました。議会会派代表者会議で話し合い、副議長、元第五次総合振興計画審査特別委員会の正副委員長、議運の副委員長の4人が指名されました。これに議会事務局長を含めで対応します。それにしても、6月議会の最終日終了後、市長から窓口設置の打診があり、議長が基本了解の返事をしていたのに、それから1ヶ月です。執行部はなぜ、これほど対応決定に時間を要したのであろうか。
●ある議員と市長と話し合い、修正案を議会へ提出することから、多数派工作しているらしいと「うわさ」を聞いていました。あくまでも「うわさ」です。しかし、こういう「うわさ」が出ることは、議会の中に疑心暗鬼を生みだし、決して正常のものとは思えません。私は基本的にこの「うわさ」をスルーしていました。きょう正式に文書で申し入れがありましたので、いよいよ再提案に向けて協議が始まるでしょう。もともと特別委員会は、意見集約する中で、5月に臨時会を開き「撤回」ないしは「否決」で執行部に原案を白紙にし、再提案に向けた作業するべきとしていましたが、市長が拒否し、議会での修正を求めていました。ここまですでに3か月です。3か月あれば、相当に進み、9月議会で基本構想を、遅くとも12月議会で基本計画となっていたでしょう。執行部は対応が遅すぎます。石原元都知事から間近で薫陶を受けたスピード感を強調していた現王園市長、どうされたんでしょうか。先日の議会報告会でも、参加された市民から質問や意見をいただいていました。いずれにしても、北本市の危機感を共有し、ある意味「再生」(再起動)に向けた実効性のある「未来志向」の計画になるよう、総力をあげることが重要です。
●その後、全員協議会。3月議会で予算議決後に議決した付帯決議。委員会で採決された付帯決議の取り扱いについて執行部から説明を受けました。もともと付帯決議には法的拘束力はありません。しかし、条件付き採決ができないことから、一つの政治的意見としての付帯決議ですから、執行にあたって市長の政治決断の問題でしょう。職員が判断することはではないはずです。問題は、職員が市長に政治判断を仰いでいるかどうです。一方、議会が自らの「議決」をどうのように重きを置くかです。先日の議会報告会で、市民から「議会の付帯決議に対抗し、市長はアンケートで市民の意見を聞いている。議会は軽視されているのではないか」と指摘を受けました。議会は市民から、「鼎(かなえ)の軽重」を問われていることを認識しているか。執行部の対応を見極めることが必要です。