素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

エビネではなかった!

2024年05月19日 | 日記
 アンデルセン童話に「みにくいアヒルの子」がある。アヒルの群の中で、他のアヒルと異なった姿のひなが生まれた。周りのアヒルから、あまりに辛く当たられることに耐えられなくなったひな鳥は家族の元から逃げ出すが、他の群れでもやはり醜いといじめられながら一冬を過ごす。生きることに疲れ切ったひな鳥は、殺してもらおうと白鳥の住む水地に行く。しかし、白鳥たちの意外な反応にひな鳥は水面に映る自分の姿を見る。いつの間にか大人になっていたひな鳥は、自分がアヒルではなく美しい白鳥であったことに気付くという話だ。

 1843年に発表された作品というから180年余り親しまれてきたわけである。日本では水野忠邦が天保の改革を始めた頃で、外国からの圧力も増してきて江戸幕府が徐々に土俵際に押されてきた頃と考えると、思っていたよりも古い作品だったんだと認識を新たにした。この話を思い出したのは「エビネだと思っていたものが花を咲かせ、しうでない!」ということが今日分かったからだ。

 高齢になって管理が難しくなった方からエビネを数鉢いただいた。「春の山野草展」の頃に花が咲く。市民の森の1階で「春の山野草展」、2階で「エビネ展」を同時開催していた時もあった。この時期エビネは葉だけが残り、来年の春に備えている。
 ところが、いただいた鉢の中に1つ、今花を咲かせているのがあった。葉だけ見るとエビネと区別がつかずエビネだと思ってきたが、花を見るとそうではない。ランには違いないが今まで見たことがないものだった。美しいのでとりあえず玄関に入れ、グーグルレンズで検索してみた。
「ガンゼキラン」でまちがいなさそうだ。
 

漢字では「岩石蘭」と書くみたいだ。優美な姿と一致しないように思うが理由は不明。エビネとまちがわないように名札をつけておこう。

残り4日!絶滅危惧種のガンゼキラン 牧野植物園で一般公開【高知】 (22/05/23 11:40)




 
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