素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

50km競歩

2015年08月29日 | 日記
 朝から50km競歩の中継があった。スタートからゴールまで競歩をじっくり見たのは初めてだ。話には聞いていたが実際に見るとその速さに驚く。全体が速いので相対的に見た目には速さは感じないが、1kmあたりのラップを見ると4分中頃を刻んでいる。時速13km~14kmあたりで50kmを厳しいルール下で歩くのだから恐れ入った。

 このスピードはジムのランニングマシーンで走ったことがない。12kmが最高である。この速さにまで上げると2分ともたない。ジムで猛烈な速さで歩いている人が一人いるが、その人で時速8kmである。

 トップの選手でフルマラソンの距離だと3時間前後で走る勘定になる。そんな計算をしながら楽しませてもらった。初のメダルも獲得してこれから競技人口が増えていくのではという予感。でも50kmは厳しい距離だ。

 夜は10000mと5000mの2大会連続の金メダルを狙うファラーの走りが圧巻だった。10種競技のイートンの世界新記録がかかった最後の種目1500mも画面に目が釘付けとなった。

 最後の男女4×100mリレーはジャマイカの圧勝だった。アメリカの翳りを象徴していたレース展開だった。

 明日は、久々にツアーに出かけるため、朝が早い。7時15分に伊丹空港集合なので私にとって世界陸上は今日が最終日。明日から3日間は別世界。出羽三山を巡ってこようと思う。秋雨前線が横たわっている。なるようにしかならないと開き直っている。
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今週は「世界陸上」三昧

2015年08月28日 | 日記
 北京とは1時間の時差なので18時から22時30分頃のベスト時間帯にライブで楽しめるので毎日が釘づけ。普段は、この時間帯帯にMBSテレビ(4ch)を見ることはほとんどない。今週は視聴率アップに貢献している。三段跳びの18m超えのジャンプを久々に見た。しかも6回目の一発逆転ジャンプだったので興奮した。中学時代、陸上記録大会で三段跳びと走り幅跳びに出ていたので踏切がピタリと合い、ホップ・ステップ・ジャンプとリズムよく刻めた時の心地の良さを思い出した。逆に、調子の悪い時は踏み切り板から砂場までの8mが長く見えて恐怖感があった。メンタルな部分も大きく作用するデリケートな競技である。他でもレベルの高い争いが多く目が離せなかった。ボルトは強い。おかげでブログと「余録」の書き写しはストップである。

 それでも、今日は19時から20時45分までは他局に切り替えた。19時からはBSフジ(BS8)の♪あなたの歌謡リクエスト♪。近頃BSで歌番組の良いものが多くあり楽しんでいるだ、その中で一番好きな番組である。歌に加えてトークの部分がナチュラルで好感がもてる。20時からは「一路」。これは録画では見たくない。

 うまい具合に、女子走り幅跳びでも劇的な逆転ジャンプを見ることができたし、女子200m決勝のハイレベルな闘い、男子110ハードル、女子100ハードルの迫力ある闘いもライブで楽しめたの大満足な夜となった。

 明日からはリレー種目が始まる。個人競技とは違う華やかさがある。
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おもいびと

2015年08月25日 | 日記
 BS時代劇「一路」の中で使われている言葉で「おもいびと」が気に入っている。父の急死で国元に初めて帰った一路が父親同士で決めていた許嫁の薫に婚約の返上申し出た時、薫の「なぜ?」への返答で「江戸におもいびとがいる」と嘘をついたシーンや諏訪の領主の娘乙姫のわがままな一目惚れのために、とんだ濡れ衣を着せられた一路が囚われの身から解放され、城を出たところで待っていた姫とのやり取り。領主の娘という生まれながらの自由のなさの辛さを吐露した姫に一路は「乙姫さま、私もおのれの身の上をうらんだことがございました。この命を絶つしかないとまで思ったことも。しかし、それでも生きる道を選んだからこそ得ることのできた光がございました。」と返す。それを聞いて乙姫がポツリと一言「おもいびとか」。続けて一路が「立場は違えど乙姫さまも、あきらめることさえなされなけれえばきっと幸せが訪れます。そうお祈りいたしています。」と言って別れる。

 『おもいびと』広辞苑を引くと『心に思う人。愛人。こいびと』とあるが愛人とか恋人という表現とは語感が違う。小谷野敦さんの『性と愛の日本語講座』(ちくま新書)によれば「恋人」という言葉が一般化するのは明治以後だという。徳川期には恋愛関係にある相手のことは「情婦」「情夫」と書いて「いろ」と読ませるのが一般的だった。、「現代日本では妻のある男が別にこしらえた女のことを「愛人」と呼ぶのが一般的であるが、明治の頃は「恋人」が同じような使われ方をしていたという。最近よく使われている「パートナー」を小谷野さんは酷評している。

 あらためて性と愛にまつわる日本語の意味の由来や変遷を読み返しているが、「おもいびと」はない。これでしか表せない関係があるなあとドラマを見ながら思った。
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戦後70年記念シンポジウム~みて・きいて・つたえたい・へいわ~に参加

2015年08月23日 | 日記
 大阪市中央公会堂で開催された『戦後70年記念シンポジウム~みて・きいて・つたえたい・へいわ~』(大阪市主催)に参加した。
  玄関ロビーでは、戦時中の写真が展示されていた。大阪大空襲で炎上する四天王寺の五重塔や金属供出、防空訓練など戦時下の様子がリアルに伝わってきた。

 参加者は約500人。第1部は基調講演とパネルディスカッション、第2部は落語の2部構成であった。
 基調講演をされた神 直子(じんなおこ)さんは1978年生まれ。15年前、大学4回生の時に参加したフィリピン体験学習で、未だ戦争の傷が癒されていない多くの人びとと出会い「戦争はまだ終わっていない」と実感。帰国後内定していた企業で働いていたが、フィリピン戦線で戦った元日本兵にも癒されぬ大きな心の傷があることを偶然知る機会があり、2004年にNPO法人ブリッジ・フォー・ピースを立ち上げて、フィリピンの戦争犠牲者と元日本兵の方々の体験を聞き取り、ビデオメッセージによって両者を結ぶ活動を始めた。被害を受けたフィリピン人の証言、そして元日本兵の方々の現在の想いを編集したビデオメッセージも見ることができた。

 ブリッジ・フォー・ピースのホームページの内容に即した講演であった。(クリック)→ブリッジ・フォー・ピース

 今日の朝刊にあった『ストーリー:トルーマンの孫と被爆者』の内容とリンクするところがあり感慨深いものがあった。このストーリーは一読に値する
非常にすぐれた記事である。

 両者に共通するキーワードは「人はどこまで赦(ゆる)し、融和できるか」である。

 雑誌「いきいき」5月号で日野原重明さんは『報復の連鎖ではなく、ゆるしの連鎖が、平和につながります』という一文の中で、こう書いている。

 「ゆるす」にあたる漢字はいくつかありますが、そのひとつに『恕(じょ)』よいう漢字があります。「論語」で有名な孔子は弟子に「一生を通して守るべきことはどんなことか」と問われたときに、「其れ恕か」と答えています。『恕』の成り立ちは、自分の「如く」相手を考える「心」。自分のことのように相手を思うことが「ゆるす」ということなのです。

 「自分のことのように」というのを次のように説いている。

 誰もが不完全で弱い存在なのです。そんな自分でも、周りの家族、友人知人に日々弱さ、醜さをゆるされながら生きていられるのです。だから、「自分のことのように、相手を思い」ゆるすことが人生において何よりも大事なのです。

 けれども、と日野原さんは続ける。

 「ゆるす」という行動は、実に難しく、苦しいものです。ゆるすことは単につらい思いを忘れたり、考えないようにする、ということではなく、その先の一歩なのですから。

 その先の一歩を体現してくれているのが神さんやトルーマンの孫ダニエルさんだと思った。

 第2部では三代目桂春蝶さんが創作した特攻隊員を取り上げた「明日ある君へ~知覧特攻物語」を披露した。ラジオ関西「桂春蝶のバタフライエフェクト」(毎週火曜日10:00~15:00生放送)で話していたので楽しみにしていた。能狂言という伝統芸能とのコラボに意欲的に取り組んでいて、何度か見に行ったことがあるが最近は社会性のある分野にも関心を寄せているようだ。ハンナ・アーレントについて興味を持ったのも彼のラジオでのトークが元であった。

 意欲は買うが、表現力はまだまだという感じがした。これからしっかり練り上げていってほしいと感じた。

 
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世界陸上2015・北京開幕

2015年08月22日 | 日記
 世界陸上2015・北京大会が開幕した。華やかな開会式の模様をテレビで見ながら、ついさっき見た迷彩服を来て会議に望んでいる韓国指導部の様子とのギャップに「虚と実」という何とも言えない思いが湧いてきた。
    すぐ隣の朝鮮半島の板門店では地雷、宣伝放送を巡り南北の高官会談が開かれている。また、同じ北京では9月3日の「抗日戦争勝利記念日」での天安門付近での軍事パレードに向けての準備が着々とされている。また、ロシアのメドベージェフ首相が択捉島を初めて訪問し北方領土の実効支配をさらに強化する姿勢を鮮明にしてきた。

 北、西、南の3方向で日本にとって看過できない事態が活発化している。華やかな式典が「虚像」に見えてくるのも無理はない。

 1936年8月の2週間、夏季オリンピック・ベルリン大会の開催中、アドルフ・ヒトラーのナチス独裁政権はその人種差別主義、軍国主義の特性を隠蔽し、オリンピックを利用して、平和的で寛容なドイツのイメージで多数の外国人観客や報道記者を惑わせた歴史の事実も思い起こされた。

 とはいっても、鍛え上げれれた肉体のぶつかる世界陸上は見ごたえがある。100m予選で軽く流して9秒83を出したJ.ガトリンを始め、世界の一流ランナーの走りを見ていると10秒の壁の前で一喜一憂している日本陸上界との差を強く感じるのである。アメリカ、カナダの20歳ランナーの出現で新旧交代時期に入っていることが実感できた。明日の100m決勝は見逃せないものになりそう。

 10000mのファラーとケニア3選手の駆け引きも見ごたえがあった。

 「虚と実」の混じりあった8月の最後を楽しみたい。
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