素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

王荊公石榴詩、萬綠叢中紅一點、動人春色不須多

2024年06月16日 | 日記
王荊公(おうけいこう)の石榴(せきりゅう)の詩に、万緑叢中(ばんりょくそうちゅう)紅一点(こういってん)、人を動かす春色(しゅんしょく)多きを須(おおきをもちい)ず、と。

王荊公 … 北宋の政治家・文学者、王安石のこと。1021~1086。臨川(江西省)の人。
石榴 … ざくろ。
万緑叢中 … 多くの緑の葉の中。
紅一点 … 一つの赤い花。
動人 … 人の心を動かすこと。
春色 … 春の景色。
不須多 … 多くのものを必要としない。

 「見渡す限り緑のくさむらの中に、ただ一輪、紅色の花 (柘榴の花) が艶やかに咲いている。人の心を動かす春の景色に多くのものは要らない。赤い一輪の花だけで充分だ」というこの詩は、一般に王安石の作であるとされているが、そうではないという説もある。

 千年余り前の詩、真偽が不明であってもいたしかたない。現代では、詩よりも「紅一点」よいう言葉の方が知られていてよく使われる。

 「一面の緑の中に咲く一輪の紅色の花」が本来の意味であったが、
 日本では明治以降「沢山ある中で一つだけ異彩を放つもの」という意味で使われ、
 その後「男性の中に混じる唯一人の女性」という意味でも使われるようになった。

 というような話を天気予報の季節の話題で柘榴の写真とともに紹介されていたのを見て、この近辺にも柘榴の木はあるはずだから見つけてみようと思いたった。星田には旧家が多いから一軒ぐらいは柘榴の木を植えている家があると見当をつけて自転車で走ってみた。

 可能性の有る所はほぼまわったがなかなかかなか見つからず諦めかけた瞬間に赤い花がパッと見えた。(^^♪探すのをやめた時 見つかることも よくある話で(^^♪である。
   
コメント
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