素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

びわ湖毎日マラソン 有終の美飾る

2021年02月28日 | 日記
びわ湖湖畔を走るコースでは最後となる第76回びわ湖毎日マラソン大会はハイレベルな面白いレースとなった。
 朝刊のテレビ欄の下に過去の名ランナーの走る姿を入れた大きな広告があった。日本で一番古い歴史を持つ大会だと実感する。振り返れば、中学高校生の頃が一番ワクワクしてスポーツをテレビ観戦していた。選手や場面の記憶も鮮明である。当時、全日本実業団駅伝は伊勢神宮と賢島を往復するコースで行なわれていた。実家の下を通る道路がコースになっていたので身近に選手を見ることができた。家から300mほどの磯部駅(現在は上之郷駅)の前が往路の中継点で、そこから一番の難所五知峠を越えて鳥羽、二見、伊勢神宮へと向かっていく。各チームともエースをその区間に置くのでオリンピックなどで活躍した選手が走る。自衛隊体育学校の円谷、八幡製鉄の君原、クラレの寺沢、九電工の佐々木などが目の前を駆け抜けて行った。いまだに耳に残っているのが円谷選手のすぐ後ろにいたチームの選手に伴走車の監督が大声で「円谷にはついて行くな!円谷にはついて行くな!」と連呼していた声だ。当時は変な指示だと思ったが、今思えばオーバーペースになってしまうことを恐れての必死の呼びかけだったのだ。それだけ円谷の走力は図抜けていた。

 マラソンは気象条件との闘いでもある。瀬古選手がオリンピック代表をかけて走った時は季節外れの暑さに苦しめられた。曰く付きの選考レースだっただけに好条件で誰もが納得するタイムで優勝したかったと思う。平凡なタイムの優勝で代表に選ばれたがしこりは残った。風もびわ湖マラソンでは選手を苦しめる。今回は、温度、風、日差しともすべて選手に味方した。中身の濃い走力勝のレースを久しぶりに味わった。陸上競技場のトラックに入ってからは4分台が出るかどうか?と久しぶりにハラハラドキドキした。
 これまでの記録を33秒縮めて日本人初の4分台でフィニッシュした。33秒差というのは1kmのラップで言えば1秒にも満たない0.8秒弱の違いである。42.195kmという長い距離であるだけ1km、ikmのわずかな差の積み重ねが大切になってくる。今回はペースメーカーの時間設定を1km2分58秒に会議で決めたそうだ。最近はだいたい3分に設定されてきたのではないかと思う。これだと2時間6分35秒でのゴールとなる。2秒縮めることで2時間5分台前半が期待できたのだが、それを上回る成績を出したことは見事の一語に尽きる。
 一人だけの快挙ではなく他の選手も好記録続出で底上げされた感のある結果に、今までとは違うなという思いを強くした。
 中でも、10位に入った川内選手、やっぱり力はあったんやと失礼ながら再認識した。

 完全休養日にしておいて良かった。でなければこれほど余裕を持ってレースを楽しむことはできなかったろう。
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ジョギングは一気詰め!2月は213kmでエンド!

2021年02月27日 | 日記
 昨日で216km。2日間で7km以上走れば昨年の2月を越えることができる。昨年の2月、ラストの7日間の例を見ない走りをもたらしたのは222という3つ並びで終わりたいと思ったからに違いない。単なる自己満足で何の意味もないことだがスイッチが入ってしまったのだろう。
 
王手をかけた今年も数字の並びにこだわってみようと考えた。富士山又は天皇誕生日の223、九九なら22が4、事件ならば226。今日、打上治水公園コースを走り始めてから決めようと思った。足の余力次第である。7km、8km、10kmのいずれかで今日一気に昨年越えをすることにした。

 昨年を越えるには222km÷28日=7.92km/日と1日平均8km弱の走りが必要である。コロナ禍のおかげで例年よりしっかり走ることが出来た昨年の1日平均を計算すると2488km÷366日=6.79km/日。これだけの走力しかない私にとっては1日8kmは厳しい数字である。今年はちょちょこと距離を稼いでいくことにしているので13日(土)に休んだ(0km)きり今日までの14日間は休むことなく7km~11km走ってきた。足の疲労はピークである。「せめて明日は休ませて」と体が訴えている。この声を無視すると3月に影響がでる。

 走り初めてすぐに「7kmが限界」と答えが出た。下り坂で踏ん張りがきかないのである。ローペースで余計なことを考えず淡々と走ることに徹した。こういう時はウォークマンから流れるお気に入りの曲に意識を集中するに限る。だいたい2曲で1kmというペースになる。ランダムに設定してあるので
何が出てくるかわからない。6km地点が近づいてくるとラスト2曲はお気に入りの中でも特に心地よい曲だといいのになと願うようになった。体の疲れはどうしようもないが心の疲れは音楽で麻痺できる。♬もう 泣かせないでよ あんな可愛い娘  ねえ 意地を張らずに 仲直りをしなよ・・・(^^♪高橋真梨子の【泣かせないでよ】はラッキー!走りにリズムができる。そして最後の400m近い上り坂では、村上智里の【夜明けの詩】、これがラストソングとなった。ハスキーなインパクトのある声が上り坂で背中を押してくれた。
夜明けの詩
 なかなかいい感じのフィニッシュとはなったが、2度とこんな無理なことはしないようにしようとも思った。明日は完全休養日、リセットしてまた3月に。
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「深読み百人一首」伊東 眞夏著(栄光出版社)読了

2021年02月26日 | 日記
 1月から伊東さんの案内で「百人一首の世界」を旅している。同行は白洲正子さんと橋本治さん。今日、「深読み百人一首」を踏破した。計32首を時代背景、人間関係、後世の歌人に与えたものなど織り込んで生き生きと案内してくれた。3月からは続編となる。伊東氏の談ではかなりの自信作。楽しみである。

 32人の中では持統天皇と西行についてもっと掘り下げて知りたいと思った。BSで9月に放送された【英雄たちの選択】「日本のかたちを決めた女帝・持統天皇の真実」の録画をもう一度見てみよう。

 この世界の旅は行きつ戻りつしながら寄り道も楽しみながらとなる。最初見えなかったものが見えてくるから不思議なものである。

 走りの方は今日で、216kmとなった。将棋で言えば王手がかかった。
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花散歩① 傍示川の河津桜7分咲き

2021年02月25日 | 日記
 傍示川までは歩いて5分ほど、川と言っても幅5m足らずの小川みたいなものである。両側にはソメイヨシノが植樹されていて3月下旬から4月上旬には1km余りのサクラのトンネルとなる。今は出番待ちというところ。
 その続きに数年前から河津桜の植樹が始まった。当初はか細い苗木だったが年々順調に育ち人間で言えば思春期ぐらい。数も30本近くになり存在感が増してきた。近所の方から「河津咲いてきたよ!もう見た?」と声をかけられた。日常、あまり通らない場所なので「まだだ」と答えると「結構みんな来てるよ」とのこと。
 天気予報が当たれば、明日は朝から雨。その前に一度見ておこうかと花散歩としゃれた。
  来週あたりが満開かな。ソメイヨシノに比べて色が濃くもう一つ好きになれないという人もいるが、早春のこの時期には艶やかな色ぐらいがちょうどよい。さらに上流部には自生の山桜がありこの後白い花をつける。夏にはホタルの乱舞も観ることができる。小さいながら季節の移ろいを楽しむことが出来る川である。
帰りには満開のミモザ。剪定してもどんどん大きくなっている感じがする。たくましさを感じる。
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膝に抱えた「爆弾」を爆発させないために

2021年02月24日 | 日記
 50代の頃に痛めた左膝を、退職を機にしっかり治そうと思い立ったのが今のジョギングにつながっている。「コロナ禍でマラソン大会が中止になってさびしいでしょう」とたまに言われるが、私にとって走ることは病院へ行ってリハビリをするようなものなので大会参加の優先順位は極めて低い。マラソン大会への参加は気分転換ぐらいの位置づけで目的ではない。

 いつも頭にあるのは『膝に抱えた「爆弾」を爆発させない』ということである。整形外科で変形性膝関節症と診断されてから色々と調べた結果、薬とか注射など特効薬はなく地道に身体を動かしていくしかないということになった。医者からは「曲げることより膝を伸ばすことの方を強く意識することが大切」とアドバイスされた。そして、併設のリハビリ施設に通うかどうか尋ねられた。理学療法士のアドバイスを受けられるのは魅力だが時間の制約を受けるので「とりあえず、ジムで自分でやってみます」と答えた。

 ウォーキングと自転車が中心の有酸素運動とジムのマシーンを使って軽い負荷をかけた筋トレから始めた。もともとO脚の傾向が強いのでそれを改善しないとウォーキングをしてもかえって悪化させる可能性があることに気付いた。古武道や能楽師の話の中に体幹力の大切さがよく出てくる。丹田という単語がキーワードになっているが自分の身体の中で実感できなかった。そこで、体幹部分を強化するためにジムの無料スタジオレッスンにある「ピラティス」に参加した。多面的に知りたかったので2人のインストラクターのレッスンに月と水に各1時間、1年半ぐらい通った。体幹力のなさ、内転筋の弱さ、関節の可動域の狭さを痛感させられた。おかげで基本的なことが体で理解できたので2人のレッスンを融合アレンジして自分なりのプログラムを作り家で続けている。
 
 本屋に立ち寄った時は、「ひざ痛」関係の本、雑誌を立ち読みして常に情報収集に努めている。これは良い!と思ったら購入する。薬代を払うような感覚である。
 先日、久しぶりに購入した本がある。長いタイトルである。
「ひざ痛~変形性膝関節症~自分でよくなる!ひざの名医が教える・最新・1分体操大全」(文響社) 黒澤 尚(順天堂大学医学部整形外科学特任教授)・池内昌彦(高知大学医学部整形外科教授)・渡辺淳也(千葉大学大学院医学研究院特任教授)・巽 一郎(一宮西病院人工関節センター長)の4氏が最新情報をわかりやすくまとめて解説してくれているが、私がバラバラに集めて実践してきて効果を実感しているものが多くあり腑に落ちる内容であった。

 目新しい単語では「プロテオグリカン」があった。ひざの関節軟骨のクッション機能を生みだすうえで重要な役割を担っている成分とのこと。それを増やすための体操が『ひざ軽屈伸』である。似たようなことはやってきたが医学的な裏付けを知ることで自信をもって継続ができるようになった。

 「みるみるよくなる」という類いの即効性を謳った言葉はなく、自分の生活の中で合致した簡単な体操を継続していくことの大切さが強調されている点が良い。『痛めるのは1秒、治すのは1年』これが体との長い付き合いで得た教訓である。この1秒を避けるために用心深く、コツコツと取り組んでいくのだが、この本はそのバイブルとなる。

 
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