素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

2月は「逃げる」

2015年02月28日 | 日記
 2月は「逃げる」と言われているだけあって早く感じた。カレンダーを新しい月にしていくのも月末の楽しみ。2ヶ月単位のものも様変わりするので気分一新というところ。自然と部屋の中のものも片付け始める。机のまわりには新聞の切り抜きやパンフレット、雑誌などがいつのまにか積み上がってきている。90%はいらないものである。「この新聞、どの記事に関心があって残したのかなあ?」と考えながらの整理なのでおのずとスピードは落ちる。中には意図不明のものもある。「昨日の己は今日の己にあらず」か。再度読み返して深く感じ入るばあいもある。

 長年、手付かず状態の一角がある。生活に邪魔ではないので箱にいれたたままであった。2つの箱のうちとりあえず1つだけは整理しようと思い立った。案の定ほとんどがゴミ資源となるものだった。箱の最下層部に「平成20年8月20日の定期健診の診断結果のお知らせ」が出てきた。退職する年度のものだから現役最後のものである。

 特定健診の結果を聞いたばかりなのでちょっと比べたくなった。

 大きく違うのは体重。85.4kgとあった。今は76.3kg。脂質の部分にのみ要注意のチェックが入っているのも同じ、性質と同じように体質も基本的な部分は大きく変わらないということか。中性脂肪は451という高い値であった。今の200は改善の途上と考えるべきか。HDLコレステロールは36(基準値40~80)と全く同じ。LDLコレステロールは55(基準値70~139)、今は105と正常値に入った。

 総じて遅々たる歩みではあるが体質改善の方向は間違っていないということが確かめられた。

 身の回りが整頓されると気分もシャッキリしてくる。こんな日は室内でマシーン相手に汗を流すよりも暖かい日差しと風を受けて走るのが一番と寝屋川公園往復の10kmコースを走った。1時間8分15秒。

 2~3日単位で晴れと雨が繰り返す週間天気予報になってきた。これも春が近づいてきた証拠。身も心も自然と動き始める。
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しだれ梅いっきに見頃迎える

2015年02月27日 | 日記
 今週に入って、3日間暖かい日が続いたおかげで、ご近所のしだれ梅の開花が一気に進み見頃を迎えた。昨日の雨を境に寒波が入りピンと張りつめた空気になったが、梅の花の鑑賞にはそのほうがいい。
   今日は特定検診の結果を聞きに行く。特定健診の受診案内は毎年医療保健課から送られてくるのだが2012年2月7日に受けてからパスしてきた。前にも書いたが、仕事をしている時に年1回あった定期健診でいつも中性脂肪の値が高いことが指摘されてきた。アドバイスにしたがって努力をしたが大きく改善することはなかった。人間ドッグにも行ったことがない健診嫌い?(面倒くさがり屋!)もあって「中性脂肪の話はもういいわ」と仕事を辞めてからは健診からますます遠ざかった。

 大腸がんのシンポジウムに行って、少し反省して2012年に特定健診を初めて受診した。その時も中性脂肪は基準値40~149に対して154と改善したとはいえ高かった。連動してHDLコレステロール値は37(基準値40~80)と低かった。「やはり」とがっくりした。大腸、前立腺、肺ガンの検診結果がそれぞれ異常なしであったことや、健診での数値に関して異なる見解が出たこともあって、医療保健課から年に何度か督促の電話をもらっても無視してきた。

 そんな私がちょっと心変わりをしたのは2月21日(土)にEテレであった『チョイス』を見たからである。
  新潟県魚沼市で行われているHbA1c8%以上の人を見逃さず糖尿病(2型)の悪化を防ぐ取り組み「プロジェクト8」の中心となっている上村医院の院長上村伯人さんの話や取り組みに心が動かされた。

 「自分を客観視する手立てのひとつから目をそらせていてはいけない」ということがストンと心に落ちた。月曜日に予約を入れ、翌日検査をし、その結果を今日聞きに行くという具合にトントンと進んだ。

 結果はやはり、中性脂肪が200(基準値40~149)、HDLコレステロール値は36(基準値40~80)と相変わらずであった。それでも、他の部分に問題がないので食生活などに配慮しながら様子を見ることになった。次年度は少し早目(5月末から6月初め)に受診しようと思った。それまでに意識的に数値の改善に取り組むことにした。

 海原純子さんの出演した「団塊スタイル」も再放送を録画して夕方に見逃した前半を含めてもう一度じっくりと見た。「自分自身の持っている素材を使い切りたい」という海原さんの言葉も、心境の変化に大いに作用した。
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野鳥のMさんへ宿題を渡す

2015年02月26日 | 日記
 月曜日のピラティスが始まる前、野鳥のMさんがインストラクターのZさんがトレーニングルームに入ってくると「宿題してきてくれた?」と声をかけた。宿題と思っていたのはMさんだけでZさんは忘れていたみたいでキョトンとした。

 「どういうこと?」と反応したのはストレッチなどのウォーミングアップをしていたまわりの人達であった。Mさんの話を要約するとこうであった。

 阪急電車をよく使うMさん、梅田から乗車するとどの電車も十三で停車する。梅田と十三間はほんの3分ぐらいである。なぜかMさんはイラッとするらしい。十三に停車しない電車はなぜないのだと常々思っていた。偶然、インストラクターのZさんが箕面の方から来ていると聞いたので今度来る時に駅員に十三に停車する理由を聞いてきて欲しい。と頼んだそうだ。これが宿題の中身。

 正直、まわりの人間は「なあんだ」と肩透かしを食らった感じになった。まともに取り合わなかったZさんが当然という空気に包まれる。でもMさんは真剣である。「あ~あ、ここにてっちゃんがいたらすぐ解決するのに」とぼやく、「てっちゃんて何?」と突っ込む人が出てくる始末。この雰囲気ではピラティスに入りづらいので「その宿題引き受けるわ」と口をはさんだ。

 てっちゃんではないが、家に帰れば何とかなるという心あたりがあった。かなり前に読んだので詳細は覚えてないが、Mさんのほしい答のヒントがあったような気がした。
『大阪「駅名」の謎』が役に立った。大阪のキーステーションの章で「十三」が取り上げられていた。コピーして図示して、見解を書いて宿題を真面目に仕上げた。
 鷽の写真を頂いたお礼もあるので、「大阪」vs「梅田」~仁義なき戦い~という章も一緒にコピーしてあげた。明治の頃、大阪に鉄道を敷くにあたっての国と大阪市、大阪市と私鉄、私鉄間同士の駆け引きが複雑に絡み合って今の姿がある。そういうことをふまえて阪急電車の十三を見るとまた面白いのではと思った。
 Mさんはボクササイズの後にあるヨガへ参加するので今日は会えるだろうと宿題を持参してきた。ボクササイズを終えて部屋を出ると案の定椅子に座って待っていた。「宿題できたよ」と渡すと「メガネがないと読めないから、家に帰って読ましてもらうわ」とカバンに入れた。

 その返事は来週の月曜日に聞けるかな?

 Mさんのおかげで谷川章英さんの本をもう一度じっくり読む機会ができた。新しい発見もあり有酸素運動の時のお供にしようかなと思っている。
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♦アルカスギャラリーコンサート♦♫・*:..心彩るインドの響き♪゜・*:.。. ・♪へ

2015年02月25日 | 日記
 アルカスホール(寝屋川市立地域交流センター)のギャラリーコンサートのチケットプレゼントが当たった。田中峰彦さんのシタールと田中りこさんのタブラによるインド音楽である。生まれて初めての経験である。

 寝屋川市民会館の駐車場に車を置いて、10分余り歩いてアルカスホールへ行った。途中、アヤメのような花が咲いているのを見つけた。不思議そうにしていると妻が「これはチリアヤメやで」と教えてくれた。その時は「散りアヤメ」と思ったが帰ってから調べてみると国名のようである。花図鑑に『花径2~3センチのブルーの花をつける。 花びらも萼も3枚である。 一日花だが、次々と花を咲かせる。原産地はチリ、アルゼンチン』とあったからだ。
 アルカスホールに向かう道は長い間、工事をしていたが、久しぶりに見ると随分進んでいて想像以上にゆったりとしたいい道になっている。年度末をにらんでさいごの追い込みという感じだった。完成すると寝屋川市駅から外環・八尾街道へ抜けるメイン道路となり、駅周辺の印象がグッと良くなること間違いなし。

   ギャラリーには100人余りの観客。最初は♪ベンガル地方の民謡♪初めて見る楽器とその音色に惹きつけられる。

 演奏後、それぞれの楽器について解説をしてもらった。シタールは北インド発祥の弦楽器だが、ペルシャ語のセタール(=三弦)が語源である。20本の弦のうち4本がメロディー演奏用の主弦、3本が「チカリ」という調子をとる役目の弦、残り13本は「共鳴弦」で、主弦の響きに共鳴して独特のうなりをだす。これがある場合とない場合を実際に弾き比べてくださったのでよくわかった。

 タブラは木製の小さい太鼓と金属製の大きい太鼓のセットで、ヤギの皮が張られていて表面には鉄粉をでんぷんで練ったものが円状に塗り込められている。たたき方で実に豊かな音色が出る。「ことば」を「音」に変換して練習していくという話と実演は私のみならず会場の多くの人が興味を持った。演奏終了後に片付けを始めた田中りこさんのまわりに集まり質問していた。
 曲によってシタールもタブラもその都度チューニングをして音を調整していくので時間がゆったり流れる。森本哲郎さんが書かれていたインドの情景が思い浮かんできた。インド映画も長時間だが演奏会も長いと話されていた。
 2曲目は、マハトマ・ガンディーの愛唱歌としても知られている♪ラグパティ♪あらゆる民族や宗教を越えて、すべての人々が祝福されることを歌っていると解説された。祈りの静けさと願いの力強さが溶け合った感じであった。

 最後の曲♪チャンドラ・コーシキ♪は北インドの古典音楽で「月の旋律」という意味である。北インドの古典音楽はインド・ムガール朝の宮廷音楽として発展したものだが、季節や一日の時間帯など自然の流れとかかわりの深い音楽で「春」「雨」「夜明け」「月」などをイメージするメロディーが多くある。演奏者は伝統的な音楽のルールにもとづきながら即興的に演奏を展開していくそうである。即興性を楽しむというのはジャズ演奏にもつながるものがある。演奏の前に田中峰彦さんは、離れ離れになっている二人が、深夜、月を眺めながらお互いの事を思いやるといった光景をイメージしながら聞いてくださいと話した。15分あまり何とも言えぬ甘美な世界にいざなってもらった。

 お二人のものではないが、一番演奏会の感じに近かったものをYouTubeから

ラーガヤマン
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黄沙で春を感じるアア嫌だ

2015年02月24日 | 日記
 月曜日の朝、家からの景色が霞んでいた。地表付近と上空の温度差によるものだと思っていたら黄砂だった。「ああそんな時期になったのか」とため息が出た。今日もひどい。
  
 歳時記では「薶」(つちふる)→薶晦(よなぐもり)・薶天(ばいてん)・黄沙(こうさ)・つちぐもり・よなぼこり

  黄沙いま かの桜蘭を 発つらむか (藤田湘子)
  鳥の道 きらりきらりと 黄沙くる (石寒太)
  
 中国の大気汚染を考えるとお二人のようにロマンチックに見ることはできない。昨日に増して今日は暖かい。こんな日は買い物に行くのもブラブラ歩いてという気分になる。1時間40分ほどかけて往復したが、田んぼのあぜ道を主に歩いた。あぜ道歩きは迷路をたどるみたいで面白い。思わぬところで道が途切れてロスをすることもあるが自動車や自転車ではわからない新しい抜け道を発見することもある。あぜ道には春の訪れを感じさせてくれる小さな花がいっぱいである。
  

 あぜ道をいったん抜けて農業用道路に出たとき、「なんでこんな所にわざわざ立てたのだろう?」と思った電柱があった。「工事が面倒でなかったのかなあ?」「なぜ木を切らなかったのかな?」「でなければもう少し横に電柱をずらしたらいいのに」などとどうでもいいことが気になった。
 このあたりからの交野三山(交野山・旗振山・龍王山)の遠景が好きだ。 


 
 
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