地域で話題になっている花がある。私は「早い時期からキバナコスモスが咲いてきたな」という程度であまり気に留めていなかったが、たまたま通りかかった近所の人、この方は集会所などで地域の活動を積極的に取り組んでいるので地域の情報通である。「あの黄色い花が今、問題になっているのよね」と指を差した。「キバナコスモスですか?」と尋ねると「違う違う、あれはオオキンケイギクといって外来種の厄介者」
その方の解説によれば、天野川沿いには沢山咲いているが、とうとうこちらにもやって来たという感じで、対策をしなければと心配している人がいるということらしい。その道に詳しい人によると北米原産のオオキンケイギクは種を飛ばすことで急速に生育範囲を拡大し、その旺盛な繁殖力で、在来植物の生態系に重大な影響を及ぼす可能性があるとのこと。
ただやっかいなのは見た目がきれいなのと花自体に毒性がないので問題視する人が少ないということらしい。私もその一人だったので少し調べてみた。
オオキンケイギクは、きれいな見た目から1880年代に鑑賞用として日本に持ち込まれた。その後、ドライフラワーの材料や法面の緑化などに使用されてきた。しかしその強靭な生命力から野生化。生態系に影響を及ぼしかねないとして、2006年、特定外来生物に指定され、栽培や持ち運びは法律で原則禁止された。
環境省のホームページ(
特定外来生物の解説:オオキンケイギク [外来生物法])で、個体が確認された地点図を見ると大阪はまだ少ないようだが,私の身近に現れたということは、大繁殖の兆しと考えなければいけないと認識を新たにした。