新暦のカレンダーの横に旧暦カレンダーも印刷して置くことにしている。(六曜・月齢・旧暦カレンダー (2024)令和6年06月(水無月))
それによれば、今日は「入梅」。日本には二十四節気や五節句など 、季節を表す呼び名があるが、季節の移り変わりをより的確につかむためにさらに特別な暦日として9つの雑節がある。「入梅」はそのうちのひとつで、天気予報で「いつになるのだろう?」とヤキモキしている【梅雨入り】とは違い、現在の日本では太陽黄経が80°の時を指すので、毎年日が決まる。
「入梅」の由来には、二つの説がある。
①梅の実が熟すころの「雨」
「梅の実が熟す頃に降る雨」という意味。 6月は梅の実が熟して、スーパーや八百屋などで梅の実が並ぶ。昔の人はこうした梅の実を見ることで、「そろそろ梅雨だな」と感じ取っていたのかもしれない。
②カビが生えやすい時期の「雨」
「カビが生えやすい時期の雨」 から 入梅と呼ばれるようになったのではないかという説。「黴」という字は「ばい」という読み方もあり、雨が多く降る梅雨の季節はカビが生えることも多いことから「黴雨(ばいう)」と呼んでいたといて、語感が良くないため、同じ読みでその季節にあった果物である「梅」の字 を使い、梅雨と呼ばれるようになった。
しりとりゲームではないが「入梅」という字を見ていたら「梅毒」という単語が浮かんできた。先日のテレビで「性行為でうつる梅毒が「50年に1度」とも言われる規模で流行している。 2023年の感染者数は約1万5千人(速報値)と、10年前の約12倍。 今年も3月末時点で3千人を超えている。」と報じられていたことが潜在意識の中にあったからかもしれない。
「梅の毒」とは何とも「梅」には気の毒な病名である。「なぜ?」と関心は入梅から梅毒に移った。【梅毒撲滅サイト】にとても分かりやすい解説があった。
名前の由来はバラ疹から
さて、梅という由来はどこから来ているのか?
このサイトの購読者や梅毒を調べられた方であればバラ疹と言われてすぐにピンと来るかと思いますが、梅毒第二期に見られる症状のバラ疹が名前の由来です。バラ疹は梅毒のかなり特徴的な症状で、しかも他人の目にも写りやすいです。バラ疹に見られる赤い発疹が、「楊梅(ようばい=ヤマモモ)」に似ていることからこの病名がついたそうです。
そのため当初は、梅毒という呼び名ではなく、見た目そのまま「楊梅瘡(ようばいそう」と呼ばれていたそうです。それがそのうち、「楊」の字を略して「梅瘡」となり、「梅毒」となったそうです。
梅毒の様々な呼ばれ方
梅毒という名前が定着するまでには様々な呼び名がありました。中でも有名なのが「花柳病(かりゅうびょう)」です。花柳界とはいわゆる遊廓、色町、花街(はなまち)等のことを指し、性病ということもありその界隈で大流行したためそのように呼ばれたと考えられます。
日本で梅毒の最初の呼び名は1512年の医学概論書に登場する「シナ潰瘍」とされております。
中国の医学書では李毒、李潰瘍と記載されていたため日本でもそのように呼ばれたり、唐瘡、琉球瘡、南蛮瘡、黴(かび)瘡、天疱瘡、単純に瘡(かさ)という呼び名や、遊女がかかった場合には別に鳥屋(とや)とも呼んだそうです。他にも江戸時代には湿毒などの呼び名もあるとのことで、これだけの呼び名があるということは如何に梅毒が蔓延していたのかを物語っていますね。
海外諸国における呼び名がまた興味深く、当時の各国の関係性をダイレクトに表しています。
イギリス:フランス病
フランス:ナポリ病
イタリアでは:スペイン病
ポルトガル:カスチリア病(カスチリアはスペイン)
ロシア:ポーランド病
ポーランド:ロシア病
最後の各国の呼び名、コロナ騒ぎの時のことを思い出し笑ってしまった。誰かのせいにするのではなく、現実を直視して対策をしっかり考えることが大切だとあらためて思い起こした。
それによれば、今日は「入梅」。日本には二十四節気や五節句など 、季節を表す呼び名があるが、季節の移り変わりをより的確につかむためにさらに特別な暦日として9つの雑節がある。「入梅」はそのうちのひとつで、天気予報で「いつになるのだろう?」とヤキモキしている【梅雨入り】とは違い、現在の日本では太陽黄経が80°の時を指すので、毎年日が決まる。
「入梅」の由来には、二つの説がある。
①梅の実が熟すころの「雨」
「梅の実が熟す頃に降る雨」という意味。 6月は梅の実が熟して、スーパーや八百屋などで梅の実が並ぶ。昔の人はこうした梅の実を見ることで、「そろそろ梅雨だな」と感じ取っていたのかもしれない。
②カビが生えやすい時期の「雨」
「カビが生えやすい時期の雨」 から 入梅と呼ばれるようになったのではないかという説。「黴」という字は「ばい」という読み方もあり、雨が多く降る梅雨の季節はカビが生えることも多いことから「黴雨(ばいう)」と呼んでいたといて、語感が良くないため、同じ読みでその季節にあった果物である「梅」の字 を使い、梅雨と呼ばれるようになった。
しりとりゲームではないが「入梅」という字を見ていたら「梅毒」という単語が浮かんできた。先日のテレビで「性行為でうつる梅毒が「50年に1度」とも言われる規模で流行している。 2023年の感染者数は約1万5千人(速報値)と、10年前の約12倍。 今年も3月末時点で3千人を超えている。」と報じられていたことが潜在意識の中にあったからかもしれない。
「梅の毒」とは何とも「梅」には気の毒な病名である。「なぜ?」と関心は入梅から梅毒に移った。【梅毒撲滅サイト】にとても分かりやすい解説があった。
名前の由来はバラ疹から
さて、梅という由来はどこから来ているのか?
このサイトの購読者や梅毒を調べられた方であればバラ疹と言われてすぐにピンと来るかと思いますが、梅毒第二期に見られる症状のバラ疹が名前の由来です。バラ疹は梅毒のかなり特徴的な症状で、しかも他人の目にも写りやすいです。バラ疹に見られる赤い発疹が、「楊梅(ようばい=ヤマモモ)」に似ていることからこの病名がついたそうです。
そのため当初は、梅毒という呼び名ではなく、見た目そのまま「楊梅瘡(ようばいそう」と呼ばれていたそうです。それがそのうち、「楊」の字を略して「梅瘡」となり、「梅毒」となったそうです。
梅毒の様々な呼ばれ方
梅毒という名前が定着するまでには様々な呼び名がありました。中でも有名なのが「花柳病(かりゅうびょう)」です。花柳界とはいわゆる遊廓、色町、花街(はなまち)等のことを指し、性病ということもありその界隈で大流行したためそのように呼ばれたと考えられます。
日本で梅毒の最初の呼び名は1512年の医学概論書に登場する「シナ潰瘍」とされております。
中国の医学書では李毒、李潰瘍と記載されていたため日本でもそのように呼ばれたり、唐瘡、琉球瘡、南蛮瘡、黴(かび)瘡、天疱瘡、単純に瘡(かさ)という呼び名や、遊女がかかった場合には別に鳥屋(とや)とも呼んだそうです。他にも江戸時代には湿毒などの呼び名もあるとのことで、これだけの呼び名があるということは如何に梅毒が蔓延していたのかを物語っていますね。
海外諸国における呼び名がまた興味深く、当時の各国の関係性をダイレクトに表しています。
イギリス:フランス病
フランス:ナポリ病
イタリアでは:スペイン病
ポルトガル:カスチリア病(カスチリアはスペイン)
ロシア:ポーランド病
ポーランド:ロシア病
最後の各国の呼び名、コロナ騒ぎの時のことを思い出し笑ってしまった。誰かのせいにするのではなく、現実を直視して対策をしっかり考えることが大切だとあらためて思い起こした。