素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

ゴシキドクダミ

2023年06月30日 | 日記
 むし暑い日が続いているが、成長し過ぎてしまったオダマキの木やカイヅカイブキの剪定に精を出している。気力が満ちた時でないとなかなかできない作業で、延び延びになってきた。カイヅカイブキは春に三分の一ほど上部を伐採したが、中途半端な形で残っている。両方とも思いっきり枝を切り落とすのだがまわりにたくさん置いてある鉢を痛めないようにするのが気苦労である。

 同時に足元のドクダミ群団も手強い。旺盛な繁殖力でしばらく見ぬ間にどんどん陣地を増やしていた。「お前様に罪はないけれど」と言いつつ根こそぎ引っこ抜いて行く。棚に目をやると同じ仲間でありながらゴシキドクダミは洒落た鉢に入れられて鎮座している。
 カラフルな斑入りになると待遇が違う。
栽培の歴史は古く、江戸時代に作出された「斑入りドクダミ」がヨーロッパに渡り、園芸品種となって普及し、逆輸入されたものが現在のゴシキドミダミ。ただ、経年と共に先祖返りで普通のドクダミになっていくという。下の写真はもともとすべてゴシキドクダミだったものがほとんどが普通のドクダミになっていったもの。不思議な世界だ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

送料無料

2023年06月29日 | 日記
 以前から、CMでの謳い文句「今なら送料無料!」「〇〇〇円以上で送料無料!」「3個まとめて購入で送料無料!」には素朴な疑問を持っていた。単純に私は、表面に見えないだけで、送料は価格に上乗せされているのだろうと思ってきた。しかし、先週の土曜日の新聞で、小さな囲み記事だったが、次のような記事を読んだ時、「そう単純ではないぞ」と思い直した。

「物流業界の残業規制強化で人手不足が予想される「2024年問題」に対応するため、消費者庁は23日、運送業者が適正な運賃を得られない要因とされる「送料無料」表示の見直しに向けた協議を関係団体と始めた。
 政府は、2024年問題対策としてまとめた政策パッケージに、インターネット通販などの「送料無料」表示の見直しを盛り込んだ。「送料無料」の場合、運送業者の負担になっているケースが多く、消費者に輸送コストを認識してもらうことが狙いだ。
 この日は最初の意見交換会があり、運送業者らで作る全日本トラック協会と協議。協会側は、送料は運送の対価として受け取るものだとして「無料」の表現をやめ、どこが送料を負担しているかを明記するよう訴えた。
 人手不足が深刻化する中で、再配達も負担となっているという。馬渡雅敏副会長は「1回の運賃で2、3回も運んでいるケースがある。苦労して運んでいるのに『送料無料』と言われるとやりきれない。将来の担い手もいなくなってしまう」と話した。」


 そんな矢先、松阪にいる母から電話が入った。柴田トヨさんの詩集を読みたいから送ってほしい。とのこと。Amazonを使えば母の施設に配達先を指定すれば、早く、送料無料で届けてくれるので重宝してきた。

 検索してみると、柴田トヨさんの詩集「くじけないで」と「百歳」のセットが844円であった。中古本だが十分だろうと手続きを進めた。さすがにこれだけだと送料は負担しないといけないだろうと思ったが、支払い請求を見ると、配達料・手数料441円は引かれ844円だけの支払いでえ母に届けることができた。どういう仕組みになっているのだろう?と疑問が膨らんだ。

 商品の売買は「売り手」と「買い手」だけではなく、その商品の原料を作った人、加工して商品にした人、運搬に関わった人など多くの人によって成り立っている。私はどこかに犠牲を強いるようなシステムはだめだと思っている。甘いかもしれないが、「三方よし」の心がほしい。

 今日の毎日新聞の論点のテーマは【物流危機「2024年問題」】、グッドタイミングだった。野村総研グループマネージャー・小林一幸氏、流通経済大教授・矢野裕児氏、川崎陸送社長・樋口恵一氏がそれぞれの視点から意見を述べられているが、共通しているのは日本独特の「商習慣」すなわち「業界の常識」を見直す必要があるということだ。特に、現場で課題に直面している川崎さんの話には考えさせられた。

 消費者である私も「送料無料」が当たり前ということを考え直さないといけないと思っている。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ノウゼンカズラ

2023年06月28日 | 日記
 「むし暑いですな」「やはり30℃を越えると体感的にもずい分違う」「夜も網戸でしのぐのがむずかしくなってきましたね」「熱帯夜間近ですな」
「まだまだでっせ、35℃ラインを覚悟しないと」などなど夏本番を迎える言葉がジムの中で飛び交うようになってきた。

 夏の暑さの中で元気に花咲く樹木といえばキョウチクトウが真っ先に浮かぶ、学生時代よく歌った
   ♪夏に咲く花 夾竹桃 戦争終えた その日から
     母と子供の おもいをこめて 広島の野に もえている
        空に太陽が 輝くかぎり 告げよう世界に 原爆反対を♪が頭の中にあるからだろう。健康被害への配慮からずい分伐採されて少なくなったが、公園や街路樹でたくましく咲いている。他にムクゲ、ランタナ、サルスベリもあるが、まだ本番前の待機中。先頭を切って咲いているのがノウゼンカズラである。
 「ツル」を意味する「カズラ」がついているようにツル性の花木だが近隣の庭などで栽培されているものはからまってフェンス越しにはみ出しているものが多い。
 漢字では「凌霄花」と書く。「霄」(しょう)という漢字は「天やはるかな空の果て」などを意味する。「この植物は、天を凌(しの)いで伸びるぐらいの勢いがある」ということで使われたのだろう。どこの家のものも繁殖力が旺盛だと感じる。その中でジムに来ているKさんの家のノウゼンカズラはまさに「天を凌いで伸びる勢い」を実感させてくれるものでひときわ存在感がある。
 近年、外国から入って来たようなハイカラな感じの花だが、安土桃山時代の画人狩野永徳も描いているようで、古くから日本にあったようだ。漢字の表記はこの時代のもの。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

初心忘るべからず

2023年06月27日 | 日記
 日曜日、「初心」について考えた。その時「初心忘るべからず」という有名な言葉も頭に浮かんだ。これは世阿弥が50歳半ばに書いた「花鏡」という伝書にあるものいである。今までに何度となく聞かされてきたし、言ってもきた。しかし、あらためて世阿弥の言葉を読んでみるともう少し深い意味を持っていることに気づいた。「花鏡」奥段の一節。

  しかれば、当流に、万能一徳の一句あり。
   初心不レ可レ忘。(しょしんわするべからず)
  この句、三箇条の口伝あり。
   是非(ぜひの)初心不レ可レ忘。
   時々(じじの)初心不レ可レ忘。
   老後(ろうごの)初心不レ可レ忘。


 世阿弥は、「初心」を「最初の志」だけを言っているのではない。人生の中にいくつもの初心があると言っている。若い時の初心、人生の時々の初心、そして老後の初心。それらを忘れてはならないと説く。

 年齢の経過とともに、新しい課題が出て来るということを私自身も経験した。「若い」というだけで許され、乗り切れていく時期は20代まで、フレッシュな人とベテランのはざ間となる30代、心技体が充実した40代、ベテランと呼ばれる50代と身の処し方を考えて行く必要があった。

 世阿弥の言う「初心」とは、今まで体験したことのない新しい事態に対応する時の方法、乗り越えるための戦略や心構えのことだと思う。年を重ねていくと、生理的には限界を迎えることは避けられない。その限界の中でどうやってそれを乗り越えて充実した生活を送るかの大切さを「初心忘るべからず」という言葉に込めているのではないか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

4ヶ月ぶりの[Lookin'Body]

2023年06月26日 | 日記
ジムで「Lookin'Body」の測定があったのは2月26日(https://blog.goo.ne.jp/showa26125hy5/d/20230226)4ヶ月の間を置いて今日測定をした。現状維持を目標にしてきたが、思いがけない用事が飛び込んだりしたことが多くマイペースが保てなかった。その中で、精神的な粘り強くが培われたように思う。

 測定の結果は、以下の通り現状維持の目標を達成できた。
 強いて言えば上半身の筋肉量がもう少しほしい。5月に入ってから左右の腕に不可解な痛みが生じて、少し筋トレを控えたことも影響しているかもしれない。今は、ほぼ回復したのでボチボチとアップしていこうと思っている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする