素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

大型連休の話から育休の話になりました

2013年04月30日 | 日記
 大型連休になると必ずかわされる会話。「孫が来て疲れる」「息子(娘)一家と出かけたら全部こちら持ちになる」などという嬉しさ半分混じった愚痴。昨日が祝日で小学生などが近所の広場で遊んでいるので曜日が一つずれている人も多い。スタジオのレッスンなどを勘違いして笑いを誘う。

 「前後半にはっきり分かれる大型連休も珍しい」という話になり、いつものように、とは言ってもわれわれは常に超大型連休だからとオチがつく。「スタッフの皆さんはずっと変わりなく勤務やね」とふると「休館できないですから仕方ないです」と返る。するとスタッフのKさん「旦那は10連休でのんびりしてるんですよ」とやや不満顔。「そんなに休むと体を戻すのに大変だろう」とか「ひょっとしたら会社へ行ったら席がなかったりして」などと好きなように突っ込む。

 「あのぐうたらぶりを見てたらマジで心配になります」とKさん。「体なまる言うたら、今度育休が3年取れるようにと安倍さんが要望しとたけど復帰するの大変やろな」と長老がつぶやいた。「3年空いたら人間も職場体制も大きく変わってしまいついてけなくなるで」とか「そんな環境整備できるのは大企業でも限られたところやで」「職種にもよるわな」と共働きで乗り切ってきた人も多いので自分の苦労話を含め育児休暇について大いに盛り上がった。

 ほとんどの人が一致したのは、働きながらの子育てで必要なのは待機児ゼロで預かってくれる公の体制を整えること。一番困るのは急な発熱や伝染病の後半の時期、職場で短時間の休みなどが取りやすいような環境整備と病児保育などの充実。

 なかなか面白い井戸端会議となった。安倍さんが打ち出していることをあまり知らなかったので帰宅してから調べてみた。この2つみたいである。

①全上場企業で役員に1人は登用する。②子供が3歳になるまで育児休業や短時間勤務を取得したい男女が取得しやすいように職場環境を整備する。

 私自身の経験からも「言ううは易し行うは難し」である。日本社会全体の意識改革が必要だからである。できる者からコツコツと実行していくその積み上げが必要かなと思う。私は私なりにやってきたと自負している。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

早朝より新しいウォーキング・サンダル(平成の草鞋?)を試す

2013年04月29日 | 日記
 去年の㋃18日に5本指シューズをジムで履き始めた。裸足感覚に近いというのが売りであった。 それから1年余り、興味を示し尋ねてくる人は多かったが仲間は増えず。強度はどうかなと思っていたが今のところまったく問題はない。本来はマラソン上級者の人がロードで走ったり、トレイルラン用に作られたものだからジムのランニングマシーンで走るぐらいでは破れたりしないのは当たり前といえば当り前だが

 今日もジムで「どうですか?」と尋ねられたが「1年間余り、ストレスも感じず履き続けてきました」というのが答。魔法の杖ではないのだから劇的な変化があるわかではないが自分にはフィットしている。

 5本指シューズと同じ流れを持つ商品を去年の秋口に見つけ衝動買いした。ミズノのもので「ウォーキング・サンダル」。草鞋の構造を今の素材で仕上げているものである。先の比叡山の光永圓道師も草鞋で山道を軽々歩いておられたし、三徳山で履物が不適切と判断された人も簡易な草鞋に履き替えさせられていたように、経験的にすぐれた構造になっているように思える。

買ってはみたものの季節的に履く機会を逃しそのまま冬眠状態になっていた。

 今朝どういうわけか4時半にバッチリと目が覚めた。するとムクムクと「ウォーキング・サンダル」で世間が目覚めるまでの小1時間歩いてこようという気持ちが湧いてきた。衝動歩きである。足につけてみると靴や五本指シューズでは得られない足との一体感を感じた。
  舗装道路、山道、階段、坂道などいろいろな条件の所を選びながら1時間余り歩いてみたがすこぶる快適。下り坂では鼻緒が食い込むので最初は痛みを感じたが慣れれば苦にならなくなった。

 「今度の街道歩きはこれで行こう」と心に決める。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

昨夜のテレビ番組2つには元気をもらった。

2013年04月28日 | 日記
 一昨日は山の原GC(6793ヤード、パー71)での男子プロゴルフ・つるやオープンの第1ラウンドで、66歳の尾崎将司さんが1イーグル、9バーディー、2ボギーの9アンダー62で回り、年齢以下のスコアでラウンドする「エージシュート」を達成した。男子レギュラーツアーでのエージシュート達成は史上初の快挙で久々に存在感を示した。

 まだ現役でやっていることに正直驚いた。その尾崎と同時期に活躍していた青木功さんがNHK総合22:30からの「ヒーローたちの名勝負」で取り上げられていた。ちょうど文楽のプログラムや橋本さんの本を読み終わったので軽い気持ちで見始めた。

 1980年の全米オープンでのジャック・二クラウスとの死闘の末の準優勝や1983年のハワイアンオープンで日本人初の米国PGAツアー優勝を決めた奇跡のイーグルはなつかしい映像であった。それよりも70歳となった現在もゴルフで闘うための体づくりに取り組んでいる姿が印象的であった。

cw-x golf 青木功スペシャルムービー


 尾崎や青木の現役にこだわる姿勢に学ばねばなあと思いつつ流れで23時からEテレでの冨田勲さんの新作交響曲づくりの舞台裏密着取材をさらに気軽な気持ちで見始めた。

 しかし、80歳を迎えた冨田さんの曲作りにかける情熱やその背景などを丁寧に取材している映像にだんだん背筋がのびうなることしきりであった。

 『日本を代表する作曲家の一人、冨田勲さん(80歳)。自身の集大成となる「交響曲」を作曲しました。その名も「イーハトーヴ交響曲」。テーマは、冨田さんが長年描きたいと思い続けてきた、作家・宮沢賢治の世界です。賢治の4次元的・宇宙的な世界観を、どうやって音楽で表すか。悩んだ末、冨田さんが思いついたのは、なんとインターネットの動画サイトで大人気のバーチャル・シンガー“初音ミク”の起用。こうしてオーケストラと初音ミク、200人の合唱が奏でる、前代未聞の壮大な交響曲が生まれることに。その5か月に及ぶ制作過程に密着。なぜ宮沢賢治の世界に初音ミクなのか。そして、交響曲誕生の裏に秘められた、賢治の「雨ニモマケズ」をめぐる10年越しの約束とは。みずからも少年時代に大地震に被災したという冨田さんが交響曲に託した、東北の被災者への思いとは。人生の集大成だ、という「イーハトーヴ交響曲」に込められた冨田さんの思いに迫ります。』という番組の主旨はしっかり伝わった。

 期せずして2人の「いさお」さんのよりよいものを求める姿に心動かされた夜となった。

 5月4日(土)午前0時45分より再放送がある。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

文楽㋃公演『心中天網島』へ

2013年04月27日 | 日記
 ‟心中物”といえば道ならぬ男女の愛欲の果ての物語というイメージを持っていた。しかし、実際に観ると違う。小春とおさんを取り巻く男の阿保さ加減が痛烈に書かれていて私は何度も上演中に苦笑してしまった。プログラム(1冊650円とてもお値打ち)の中で映画監督の篠原正浩さんはこう書いている。

 治兵衛と心中する小春は湯女上がりの下級女郎であり、妻おさんは天神様の門前で商いをする紙屋の歴とした女主人である。この二人の女を凝視する近松に、世間の差別感が微塵も存在しない。男を愛したために苦しむ女たちとして平等に向かい合せる。『心中天網島』の主題は男女の愛欲の決算だけではなく、この女同士の義理が引き起こす悲劇なのだ。

 近松門左衛門については橋下治さんの「浄瑠璃を読もう」(新潮社)の中の★『国姓爺合戦』と直進する近松門左衛門★これはもう「文学」でしかない『冥途の飛脚』の2つの章を読むとよくわかる。近松門左衛門の時代は現在のように三人遣いの人形ではなく一人遣いの人形であった。というくだりから近松門左衛門の作者としての強さを語っているが、実際に舞台を観ると言わんとすることがよくわかった。

 また、日本の三味線が、弦楽器でありながらメロディ楽器とリズム楽器の両方の性格を備えている。ということの必然性も今回納得した。

 橋本さんはズバリとこう言い切っている。

 近松門左衛門を「心中物の作家」と考えると分からなくなってしまうが、彼は本来「エンターテイメント作家」なのだ。その博識が、荒唐無稽なエンターテイメントに強引な説得力を与える・・・それが近松門左衛門でもある。

 ラストの道行から心中に至る場面での客席の”怖いもの見たさ”的な張りつめた空気を感じ取った時に橋本さんの言葉を合点したのであった。

 帰り道、黄味を帯びた大きな月を眺めながら、人間の内包している不条理さについて改めて考えた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

もう大型連休と言われてもピンとこない

2013年04月26日 | 日記
 広報「かたの」の取材で午前中、ゆうゆうセンターへ行ってきた。こいのぼりをつくる催しがあるので写真をたのまれたのである。ハナミズキの薄紅色や白い花が方々で見頃だが、ゆうゆうセンターの前も花盛りであった。

  ものづくりをしている部屋が2つあったのでどちらとも写真を撮らせてもらった。思ったより子供たちが小さかったが、冷静になれば今日は平日。学校や幼稚園があるのだから対象者は乳幼児で当たり前。やはり曜日の感覚はすっかり鈍ってしまった。大型連休と言われても実感としては何もない。
  

  思っていたより早く終わったので「星の里いわふね」の前の川にこいのぼりが吊られているのではと思い寄り道をした。テレビ、新聞などで紹介されている各地のこいのぼりに比べたら規模は小さいが毎年これを見ると目に青葉の季節になってきたと思う。
 
   花もいいが微妙に色合いの違う緑もまた目に嬉しい。

 午後は一転不安定な空模様。まだまだ寒気と暖気のせめぎ合いに決着がついていない。服装の調整がまことに煩雑。 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする