昨日から、梅雨前線のせいで、うっとうしい天気が続いている。体のほうも4日前の木津・嵐山往復の疲れが抜けきれていないので、本でも読もうと決め込む。
先日、ウォーキングのかたわら立ち寄った本屋で、ふと目に留まって買った「のぼうの城」(和田 竜)を手にした。
本能寺の変から8年後、ほぼ天下を手中に収めた秀吉が、聚楽第への招きに応じない北条氏を討つために、大軍勢を率いての小田原攻めを舞台に、石田三成と武州忍城(おしじょう)の当主、成田氏長のいとこ「のぼう様」こと成田長親の二人の対比を軸に、実に活き活きと描いている。
300ページ余りの単行本だが、一気に読んで否読まされてしまった。若い時はよくあったが、中年になってからは4年に1度、オリンピックぐらいのペースでしか、そのような本には出逢わない。
文章のリズムの心地よさで仮想の世界に引き込まれ、登場人物がリアルに浮かび上がり、映画を観るように動き回るのだった。だが、あくまでもそれは、私の頭の中にできた像であって、99人の読者がいれば、本人以外観る事のできない99通りの映像が生まれる。それが読書の醍醐味かもしれない。
久しぶりに心が熱くなった。
先日、ウォーキングのかたわら立ち寄った本屋で、ふと目に留まって買った「のぼうの城」(和田 竜)を手にした。
本能寺の変から8年後、ほぼ天下を手中に収めた秀吉が、聚楽第への招きに応じない北条氏を討つために、大軍勢を率いての小田原攻めを舞台に、石田三成と武州忍城(おしじょう)の当主、成田氏長のいとこ「のぼう様」こと成田長親の二人の対比を軸に、実に活き活きと描いている。
300ページ余りの単行本だが、一気に読んで否読まされてしまった。若い時はよくあったが、中年になってからは4年に1度、オリンピックぐらいのペースでしか、そのような本には出逢わない。
文章のリズムの心地よさで仮想の世界に引き込まれ、登場人物がリアルに浮かび上がり、映画を観るように動き回るのだった。だが、あくまでもそれは、私の頭の中にできた像であって、99人の読者がいれば、本人以外観る事のできない99通りの映像が生まれる。それが読書の醍醐味かもしれない。
久しぶりに心が熱くなった。