素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

トケイソウ

2024年06月18日 | 日記
 桜の実を食べた鳥が落とした糞に入っていた種から生まれた桜の木が1本ある。最初はか細い苗木だったが、年々成長のスピードが加速し10年を過ぎた今は見上げるほどになった。高くなり過ぎると手が付けられなくなって大変だと自身の経験をふまえて忠告してくれた人の言に従い何度か強めの剪定をしたが逞しく枝をのばし葉を繁らせる。その成長力には驚く。

 今は、これもどこからか来たトケイソウのつるを巻き付けるためにある。トケイソウのつるも負けず劣らずよく伸びて周りの植物に絡みつき収拾がつかない状態になるのでまとめて桜の幹に縛り付ける感じになっている。それでも逞しくつるを伸ばすので定期的にからめにいかないといけない。

 今日がその日。所狭しと並べられた鉢の中にできている幅20cm未満のスペースを鉢をひっかけ倒さないように歩かなければいけないので踏み入りたくないのだが仕方がない。桜の木に近づいていくと目の高さより少し上に風車のようなものが目に飛び込んできた。
  長年ツルとは付き合ってきたが花を見るのは初めてだったので「トケイソウの花だ」と分かるまで間が出来た。あまりにも個性的な姿に圧倒されたと言っても良い。
 「花の形がとても個性的な熱帯植物。3つに分かれた雌しべが時計の長針と短針、秒針のように見え、花びらとガクが文字盤のように見えることから時計草という和名が付けられました。」という解説を読んで納得。

 夕方にはしぼむ一日花というからいいタイミングであった。探し求めたザクロとの出会いもいいが、思いがけないトケイソウの花との出会いもいいものだ。同じように心が弾む。
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