素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

あっさり梅雨入り宣言

2023年05月30日 | 日記
 先週の週間天気予報では5月の最終週から6月初めは曇&雨マークがずらりと並んだ。「なんか梅雨に入る感じや」と言ってはいたが本当に梅雨入り宣言がされるとは思っていなかった。昨日の昼のニュースで、近畿地方に梅雨入り宣言がなされたと報じられた。
「えらいあっさりやな」と驚いた。5月の梅雨入りは10年ぶりだそうで平年よりは8日ほど早いとのこと。去年より16日早いという報道に、いつまでも梅雨入り宣言がなくジリジリしたことも思い出した。

 梅雨入りと聞くと「紫陽花」である。息子を車で駅まで送る時に、途中のフレスコのある交差点の花壇のアジサイが出番をアピールしているように見えた。

我が家の、鉢植えのアジサイもいろいろな種類があるが、個性をアピールしているように見えた。
   
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「美空ひばり燃えつきるまで」(森 啓著・草思社)を読み終わる

2023年05月29日 | 日記
 同姓同名というだけの理由で衝動買いのように買った「美空ひばり燃えつきるまで」(森 啓著・草思社)だが、読み進めているうちに引き込まれてしまった。十三回忌を終えてからの回想記だけに感情を抑えた淡々とした語り口だが伝わってくるものがあった。今まで観てきたたくさんのライブイベントと重ね合わせその裏方で支える職人気質というものも強く感じた。

 本を読み終わったその日の夜にタイミングよく、BSテレ東で【昭和歌謡の偉人たち~初めての挑戦~・美空 ひばり】があった。2022年3月19日に放映されたものの再放送で、放送局にとっては番組枠を埋めるだけのものだと思うが私にとっては願ってもないものですぐに録画予約をした。

 今日の午後、ゆっくりと番組を楽しんだ。森さんは「美空ひばりは”初めて”が好きだ」と書いていたが、番組では3つの「初めて」が取り上げられていた。
   
 東京ドームのこけら落としコンサートまでのいきさつは「事実は小説よりも奇なり」という言葉通りの巡り合わせの不思議さを強く感じた。森さんの著述にテレビの映像が加味され感慨深かった。
ひばり初の長期入院と東京ドーム完成の巡り合わせ。
 

 この公演はひばりだけでなく、すべての芸能活動に関わる人たちにとっても初めてのことで、これまでに培ってきた知識、技術の集大成のようなものであったことが本からも映像からも伝わって来た。

 私が森さんの存在を知るきっかけになった別のドキュメントではピンスポットの担当者が主役だった。本でもふれていたが何気なく見えるものの裏にある技術のすごさを再認識した。また、残響音の話も面白かった。
 

 森さんと消防局との間でも、安全面に関して協議が重ねられてきたことが本で紹介されていた。最後に100mの花道を歩き終わった時の花火とスモークのシーンの映像、それまでの両者のやりとりと妥協点を読んだ後では見方が違った
  

 ひばりの復帰曲「みだれ髪」ができるまでの過程は、別の番組などで何度か見たが、森さんの本と映像からあらためてぷろのなせる業に感心した。二中で一緒に勤めた音楽のH先生は歌謡曲嫌いで有名だった。しかし、唯一「みだれ髪」だけは認め、自身もカラオケで歌われていたらしい。その話を聞いた頃の私は40代前半で「フ~ン」ぐらいだったが、今回、Hさんが認めていたことに納得した。
 

 いい本と番組に出会えてラッキーだった。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

セルフレジ 増える

2023年05月28日 | 日記
 ジムのロッカールームは、阪神、オリックスが好調のせいか明るく話が弾む。セルフレジでの悪戦苦闘で笑いを誘う。トナリエ星田の万代、東寝屋川やビバホームのフレンドマート、カインズ、フレッシュバザールなどでもセルフレジが入っている。レジ待ちをしなくてもいいのはいいが、バーコードのついていない野菜、果物の入力の仕方が機械によって微妙に違うので戸惑うとのこと。

 心配そうな係員の目線を意識してスピードを上げようとする自分がいることに気づき苦笑するという話にうなづく人も多い。
「見栄をはるのは悲しき性でしょうかね」とTさん。「無理のない程度で見栄をはるのはいいのでは?」とHさんが返す。「大切なのはレジ待ちの時やね」と言ったのは長老。「けっこう人間性が出るので心しないと。テレビで時々流れて来るラップのCMの寛容の精神やね」
ACジャパン 寛容ラップ


 セルフレジについていけないと嘆く人に、心配ないと説く仙人。自動車がオートマチックになった時、ガソリンスタンドがセルフに切り替わって来た時のことを思い出せという。人間は環境に順応していくから5年もすれば対人レジのほうが戸惑うようになるかもしれない。レストランでの注文もタブレットの方が気楽にできるようになってきてるやろという話には説得力があった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「痛み」と付き合い幾年月

2023年05月27日 | 日記
 10年以上の付き合いになる膝の痛みは春を迎えてましになった。からだの修復力をあらためて実感している。足腰の違和感がなくなったのと引き換えるように左肩と右ひじに痛みを感じるようになってきた。

 7年ほど前に、大工仕事を丸一日、根を詰めてやり過ぎたため右肩が水平に上げられない、いわゆる五十肩になってことがあるが、それほど重症ではない。左肩の動きの95%は何の問題もないのだが5%の決まった動きの時だけ痛みを感じるのである。右ひじも同じで、引き出しなどを引っ張る動きの時だけ痛みを感じる。押したりする動きの時は何の痛みもない。

 こういう経験は初めてである。日常生活に支障はないが、時々不意に感じる「痛み」が結構ストレスになる。ジムで一緒になるHさんも同じようなことを愚痴っていた。「加齢」の一言で片づけられるのだが当人には心当たりもなくうっとおしい限りである。

 Hさんは左右の膝に加えて、最近、ばね指で悩まされていると言っていた。プロ野球の投手などで聞いたことがあるが、あまり知らないので説明してもらった。

 指に発症する腱鞘炎の一種で、最初は指の付け根の痛みや腫れなどの炎症症状が出るらしい。日中は指を使用するので症状が改善するが朝方に悪化することが多くストレスになるとのこと。2歳年上のHさんは加齢に伴う諸症状の先行人のような存在である。「あんたも気をつけや」と言われたが、何をどうすればいいのだろう?ちょっと勉強してみよう。

 「痛み」との付き合いは当分続きそうだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

6年の歳月で・・・

2023年05月26日 | 日記
 産休明けから保育園に入るまでの間、天野が原町の知人Nさんに預けていた。長女の時も助けてもらったが快く申し出ていただき本当に助かった。子ども文庫を自宅で開設したり地域の合唱団で歌ったりと元気に活動していた。

 今年小学校に入学した孫が生まれた時も私の家に来てくださり祝福してくれた。乳飲み子だった次女が母親になったことに「私らも歳をとったわけや」と感慨深げに話していた。

 その年の暮れに次女と一緒にあいさつに伺うと、「家族が”物忘れ外来”へ連れて行くのよ」とぼやいていた。新年の年賀状には「今年限りで年賀状をやめます」という一文が添えられていた。電話をすると体の不調をよく聞くようになってきた。合唱団の活動も辞め出歩くことがめっきり減ったということだった。

 コロナ禍で訪問することもできないまま2年が過ぎた時、人づてに施設に入居したみたいだと聞いた。旦那さんに尋ねると物忘れの頻度が多くなったとのこと。旦那さんは9歳年上でまもなく90歳になるのでやむを得ない判断だったみたいだ。面会もままならず気にはなりながら面会できるまで待つしかなかった。

 今年の春、コロナのほうも落ち着いてきたので連絡を取ると、旦那さんが骨折して入院しているとのこと。転んだりしたわけではなく、ある日突然という感じで自分も驚いたが、腰部の圧迫骨折の診断とのこと。150日余りの入院生活をしてゴールデンウィーク明けに退院して自宅に戻ったので先日お伺いして1時間ほど話して来た。91歳になったとのこと。スリムにはなったがとても元気でひと安心した。

 施設のNさんは家族以外の人とは会いたがらず、食も細くなってきたので気がかりだと話しておられた。スマホで撮った最近の写真を見せてもらったが、ずい分感じが変わっていた。生後6ヶ月の孫を抱っこしてくれていた6年前の笑顔を思い浮かべると、「まだ6年なのに」と複雑な思いに駆られた。

 コロナ禍で生じた4年近くの空白は大きかったとあらためて思い知らされた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする