素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

ジャスミンのの香り

2022年04月30日 | 日記
 門扉の半分に羽衣ジャスミンの蔦が絡まっている。今年は例年より花付きがいい。駐車場に車を入れて降りると甘い香りが出迎えてくれる。夕方は香りをより強く感じる。

 香りを楽しむ植物は他に沈丁花、金木犀などがあるが、ジャスミンの香りの存在感は特別だ。「香りの女王」と呼ばれたり、夜によりいっそう香ることから「夜の王様」とも呼ばれているのもうなづける。

 白いジャスミンの花言葉には「温和」「従順」という意味や、「好色」といった意味がある。真っ白な花の姿からイメージして、この花言葉が付いたと言われている。

  

 またハゴロモジャスミンの花言葉には、さらに「誘惑」「官能的な愛」というのもある。近くを通りかかっただけでも、香りがして吸い寄せられてしまうことに由来しているのかな。

 ジャスミンの香りの効果には、リラックス効果と、とくに女性のホルモンバランスを整える効果があるといわれている。気分を落ち着かせたり、落ち込む気持ちを前向きにするポジティブな効果があるようだ。

 しばらくは香りに包まれての生活を楽しむとする。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

昭和の日は4回目の改名だったか

2022年04月29日 | 日記
 夕方のNHK「ニュースホット関西」で気象予報士の坂下さんが恒例となりつつあるクイズを出していた。ゴールデンウイークの初日にあたる4月29日、祝日なのだが今まで何回改名されたか?という問いに私は即座に「3回!」と反応した。正解は4回。

 天皇誕生日→みどりの日→昭和の日は私の人生の中にあったのだが、戦前の「天長節」が抜け落ちていた。11月3日の「文化の日」はもともと明治天皇の誕生日を祝う「天長節」であったということを調べ、ブログに書いた(2021年11月10日)だけにちょっと悔しかった。

 昭和一ケタ世代には「天長節」はしっかりと記憶の中にあるだろう。5月2日に久しぶりに松阪の母に会いに行くが尋ねてみよう。生活の中で経験していない知識はなかなか定着しないが、坂下さんのおかげで過去のブログも読み直し「天長節」はしっかり私の中に刻まれた。

 論説委員の小倉 孝保さんの「金言kin-gon」では、『ワールド・ウィッシュ・デー(世界で願いをかなえる日)』が取り上げられていた。人間の愚かさを痛感することの多い中で、心のビタミン剤のようなコラムだった。

 1972年、アメリカのアリゾナ州で生まれたクリス・グレシャスさんの夢はお巡りさんになることだった。しかし、5歳で小児白血病を発症し、すでにステージ4。「余命は3年」と宣告された。
 
 《7歳になった時、母のリンダさんは友人のトミー・オースチン氏にこう話す。「クリスの夢は警官になること。だけど8歳までは生きられそうもないの」
 オースチン氏がこの話を地元警察の知人に伝えると、意気に感じた警官たちが、夢の実現に動き出す。クリスさんを名誉警官に任命し、白バイに乗せてくれた。
 あこがれの制服、制帽に身を包んだ少年警官は満面の笑みを浮かべた。駐車違反を取り締まり、ヘリで空から見回りもしている。
 クリスさんが永遠の眠りに就いたのは、「任務」から4日後の80年5月3日。制服姿で埋葬され、警察は名誉警官として弔った。
「クリスが生きたのは7年と269日。彼との出会いで、私はそれまでとは違う人間になった」とオースチン氏は語った。夢の実現によって、幸福をもらったのは支援する側だった。》

 そこで、オースチン氏は翌81年に仲間と共に、重い病と闘う子どもの夢をかなえる慈善団体「メイク・ア・ウィッシュ」を設立した。4月29日は、クリスさんが夢をかなえた日にちなんだ『ワールド・ウィッシュ・デー(世界で願いをかなえる日)』である。

 設立から30年を迎えた日本支部「メイク・ア・ウィッシュ オブ ジャパン」は花火打ち上げを生配信して病と闘う子どもに元気を届ける企画をしていたが無情の雨であった。

「メイク・ア・ウィッシュ オンライン花火」2022年4月29日 19:00スタート


 コラムで紹介されていた日本支部の鈴木朋子事務局長の言葉が心に残る。
  「子どもたちの夢を実現することで、家族や支援者が生きる勇気をもらっています」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

英虞湾・巡行船の思い出

2022年04月28日 | 日記
 理不尽極まりない知床遊覧船の事故のニュースで、遊覧船・KAZU Ⅰの映像を見ていると、小学生の頃父の実家のある浜島に行く時によく乗っていた巡行船と同じ作りだと思い出す。

 中学校3年までは乗り物酔いが酷く、どこに行くにしても地獄の苦しみが伴った。特にバスはだめで、動き出す前にエンジンのにおいを嗅いだだけで気分が悪くなっていた。浜島までの道路は今と違って未舗装で、海岸線に沿ってカーブの多い最悪の条件だった。

 そこで、浜島へ行く時は賢島から出ていた巡行船で行くことにしていた。電車は座席に座らずに先頭に立つと大丈夫だったし、鵜方と賢島間は神明の一駅をはさむだけなので酔う間もない。今は和具へ行く便しかないみたいだが、当時は御座を経由して浜島へ行くルートもあった。

 英虞湾はリアス式海岸として有名で湾内の深さはおおむね20m前後である。真珠養殖も盛んで奈良時代から阿古屋貝から採れる真珠を出荷していた。明治時代半ばに阿古屋貝による真円真珠の養殖技術が確立されると、真珠養殖発祥の地としても知られるようになり、昭和初期には「真珠湾」とも呼ばれていたみたいだ。
 普段は穏やかな海で、船の舳先に立って大小の島々や真珠イカダなどを眺めながら船長気分でいた。不思議なことに船酔いだけはしなかった。

 しかし、一度だけ太平洋上を台風が北上している時に乗船したことがある。御座と浜島を結ぶ湾口の外は太平洋の外海。そこからうねりをともなった大波がきていつもとはまったく違う顔を見せていた。船は波の周期に合わせてエレベーターのように上下した。沈み込んだ時は船窓が海の中に入り水槽を覗くような感じだったことを鮮明に覚えている。

 知床遊覧船の事故当時の様子をニュースで知ると「あの時も結構やばかったな!」と肝が冷える。当時は恐怖よりも奇妙にテンションが上がっていただけであった。豹変した海の姿はしっかりと体に残っている

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アカメガシの花

2022年04月27日 | 日記
 アカメガシの正式名はベニカナメモチで、 学名は「Red Robin」(レッド・ロビン)。ニュージーランドで交雑育成された種で、日本には近年導入され、急速に生垣として多くの家で植えられている。

 町内でも生垣のある家の半数近くはアカメガシのような気がする。私はあの赤い葉が大好きで、目に入ると元気が出る。赤色は次の6つの効果があると言われている。
1.アドレナリンを分泌して興奮を促す
2.ポジティブな気持ちにさせる
3.食欲を刺激する
4.目を引く
5.温かさを感じる
6.時間経過を早く感じさせる

 同じぐらいの実力であれば、闘争本能が引き出され、筋肉も緊張状態にある赤色のウェアの方が勝率が高くなるという人もいるが、私もサッカー部の顧問をしていた時、メインユニホームの色は、招堤中、三中を通じて「赤」にしてきた。私のわがままで、生徒には感謝している。科学的な根拠はないが赤を着ると元気が出る気がするのである。今でも、ジムに行く時、元気が欲しい時は赤のTシャツを着る。

 それはさておき、アカメガシの赤い葉に目がいっていたが、今日、ゴミ出しの帰りにOさん宅のアカメガシに花が咲いているの気づいた。初めてのことで「こんな花なんだ」と新たな発見をした。
  

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バランス感覚

2022年04月26日 | 日記
 柔道愛好家のロシアのプーチン大統領が、東京・講道館を初めて訪れたのが2000年9月、その後、交流を重ねる中で柔道の創始者・嘉納治五郎直筆の書を2度贈られたことを24日(日)の余録で知った。

 その書に書かれてあったのは嘉納の理念、『自他共栄』と『精力善用』だったそうだ。思わず笑ってしまった。知人にその話をすると「ちゃんとロシア語訳をつけて渡したんかいな」と返された。2ヶ月余り続くロシアのウクライナ侵攻のニュースに接していると『自栄他滅』『武力悪用』という言葉に置き換わってしまう。

 人間は一人では生きられない。それ故に他者との関わり方が大切になってくる。そこで求められるのがバランス感覚ではないかと思う。100%思い通りになることを求めず、100%我慢する必要もないということだ。じゃどのあたりでと言えば「お互いに70%の満足と30%の我慢」かなと思ってきた。

プーチン露大統領の演説や対談の様子からは100%自分の思い通りにならないと満足できないということがうかがえる。停戦合意にいつ達するのかと絶望的な気分になる。

 こういう気分の時はNHK大河ドラマの「鎌倉殿の13人」を見るのがしんどくなる。ドラマとは言え疑心暗鬼、覇権争い、駆け引き、裏切り、陰謀、殺戮などがリアルに進行している情勢とかぶってきて楽しめない。ほんわかとした罪のないドラマを求めるようになってきた。心のバランスを取る作用が自然と働いているのだろう。

 いつもより花に目が行くのも同じことなのだろう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする