素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

「尊厳死 生ききってこそ」

2014年11月30日 | 日記
 今日の朝刊、日曜くらぶに掲載されていた海原純子さんの「新・心のサプリ」の「尊厳死 生ききってこそ」には同感することが多かった。

 人間の尊厳について海原さんは「尊厳とはその人自身の生命のもつ力を尊重すること」だという。「人には各々がもっている生命力がある。それを他者が無理に操作して延長させたり、妨害させてはならない」と。

 そういう意味では育児での虐待死などの悲惨な事件が多過ぎると感じる。老人の介護問題でもしかり。この世に生を受けた限り「生ききった」という言葉があてはまるような生き方ができるように自分もまわりの者も最善の努力をする。このことを根幹に据えなければいけない。

 「自分などいてもいなくてもこの社会にとって、どうということはないと考える人間になることが一番おそろしい。無責任な行為はそれから生まれ、自分の生命すら投げやりになる。お互いがお前はかけがえのない人間だ、という積極的な認め合いの姿勢が必要」ラジオから聞こえてきた言葉である。
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大阪淀川ウルトラマラソン

2014年11月29日 | 日記
 昨日、ジムでスタッフの人がニッコリとして「淀川ウルトラマラソンがあるみたいですね、Sさんエントリーすると言ってました。申し込んだらどうですか?今日から受付開始みたいですよ」と話しかけてきた。「ウルトラがつくの?」と尋ねると「そうです100km,70km,50kmがあるみたいですよ」「2年前の自分なら、ひょっとしたらチャレンジしたかもしれないが、今は無理。自殺行為に近いですよ」と笑う。「でも、どんなコースだろう?」「枚方市の淀川アクアシアターをスタートして、左岸と右岸を行ったり来たりするみたいですよ」というので帰ってから大会要項を見てみた。

 100kmのスタート時刻は午前5時40分。制限時間は13時間30分とあった。中途半端ではない。こんなことが話題になっているタイミングで、第4回大阪マラソンの記録証がポストに入っていた。忘れかけていたが、公式記録をあらためて見ればウルトラの世界なんてとんでもないとなる。

 順位 21423中20442位  記録6:46:26(ネットタイム6:33:17)年代別順位(ネット)男子60~64歳 748人中722位

 今日と明日、ジムの方は休館日。午後から天候が回復したので寝屋川公園までランニング。8kmを50分余り走ったところでリタイア。10年ぐらい前に先の細いサッカーシューズを無理に履いていたため外反母趾の軽いものになってしまった左足の部分が異様に痛くなった。最近は問題なかったのでなぜかわからないのだが「無理はできないよ」という警告と受け止めよう。

 
 
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Nさんの不思議な心配

2014年11月28日 | 日記
 ジムのアークトレーナーで隣り合わせになったNさんが話しかけてきた。70歳になった途端Nさんは足に不調がでてきたという。足底筋の痛みに悩まされ、ましになったと思ったら静脈瘤の手術をする羽目になりバドミントンで鍛えた足はすっかり衰えてしまったと嘆いていた。これ以上筋力を落とさないためにアークトレーナーで土台作りを開始したという。

 第1回の交野マラソンで一緒に走り、後半スイスイと私を抜いていった健脚ぶりが記憶にあるだけに3年間での急激な変化には驚く。とんと見かけなくなったのはお互いの時間のズレのせいだと思っていたが、ジムより病院通いが増えたせいだと笑っていた。

 そのNさん「私のこともさる事ながら、妻のことで心配があります」と話を続けた。とっても活動的で元気な奥さんというイメージなので「どこか悪いのですか?」と訝ると「いや、とっても元気です」という答え。「正確に言うと、悪いのですが元気なんです。元気なのが症状なんです。」とわかったようなわからない話になった。

 要は、健診で肺のレントゲンを撮ったところツブツブの影があるので紹介された大きな病院でCT検査をすることになった。その結果、肺の方は異常がないとなったが副腎に気になることがあるとなり、大学の付属病院を紹介されてMRI検査を受けた。そうしたら腫瘍があることがわかった。そのため副腎が関係するホルモンのうちノルアドレナリンというものの数値が異常に高いそうだ。

 まったく知識のない私にとっては、その数値の高い意味がわからないので尋ねると「私もイマイチよくわからないのですが、とっても元気になるそうです。ほらスポーツ選手のドーピング問題でアドレナリンを高めて興奮状態にするというのがあるでしょう。それと同じような状態が作られていると考えたらいいのかな」「ドーピングでなくて自ら元気の素が温泉みたいに湧いて出てるのならいいんじゃないですか?」と素朴な疑問を返す。「そうなんですよね。本人は何の自覚症状もなく、健診で肺がひっかからなければ知らずに元気に暮らしていくのですから」

 それでもわかった以上は、将来的に考えて体力のあるうちに手術をしておいたほうが良いというのが医者の意見である。そのままにしていても今すぐ何がどうなるというものではないが医者からそう言われると「やめときます」とは言えず手術をすることにしたそうだ。緊急性のない手術なので順番待ち状態で連絡待ちとのこと。12月になるのか1月になるのかはわからないらしい。

 「手術ともなれば心配ですね」と言うと「手術は、腹腔鏡を使ってするもので今の医学界では簡単なものらしいので心配していないんです」とNさん。「それよりももっと心配していることがあるんです」と声をひそめた。Nさんの心配を要約するとこうなる。

 今の妻は、健康年齢45歳と出るほど元気である。しかし、その元気がノルアドレナリンというものの異常な高さによってもたらされている。ドーピング状態がずっと続いていると考えて良い。手術の結果腫瘍が切除され正常な値となった時に「元気である」症状が消えるとどうなるか?70歳に手の届く年相応の元気さになる?今のように歩けなくなる?活動的でなくなる?

 Nさんが足の衰えを感じ、病院通いで鬱々した気分になっていても、妻の活動的な姿を見て「よし、がんばろう」という気になるのに、手術のおかげ?で妻も元気さを失い、自分と同じように年相応の衰えを感じ鬱々とした日々を過ごすようになるのか?と思うと手術よりもその先にあるものが大きな心配の種となっている。という。

 「みなさんは元気になるために、治療や手術をする。妻は元気にならないために手術をする。何か割り切れないものがあるんです」とNさんの嘆きは続く。おかげで1時間のアークトレーナーがいつもより短く感じた。

 「とにもかくにも、奥さんの手術が無事終わることを祈っています。その後のことは心配しても始まらないので、出たとこ勝負でということで。」と無責任な第三者の挨拶をして別れた。次会う時はどんな話になっているのやら。
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徒歩10分圏内で紅葉を楽しむ

2014年11月27日 | 日記
 木曜日はジムのスタジオレッスン「ボクササイズ」に入っている。11月は木、金にきまって用事が入り、今日が11月最初にして最後の「ボクササイズ」となった。人間の体は使っていないと動きを忘れるというが、その通りでテンポの良い曲に合わせてのリズミカルな動きについていくのがきつかった。普段は”ヨッコラショ”の世界である。1週間に1度ぐらいはリズミカルな動きも必要だと痛感した。

 メンバーはほぼ固定されてくるので3週間も顔を出さないと病気?怪我?入院?介護?と心配をかけることになる。「お久しぶり」という挨拶とともに紅葉の話題となる。各地の紅葉をそれぞれ楽しんでいる様子がよくわかった。総じて今年は紅葉が美しいということになった。人でいっぱいの名所に出かけるのもいいが、ジムの前の公園のモミジも負けてはいないというのも皆の一致するところ。夕方に西日をうけた時が一番である。
 今日は絶好の日和なので帰りがけに写真を撮っておこうと思っていた。夕日の加減がちょうど良かったのでちょっと足をのばして、「もみじのトンネル」と名付けられている所にも立ち寄った。裏山散策の入口にあたっていて以前はよく行っていたが、ここ3年ばかり遠のいている。
上り口のドウダンツツジも鮮やかな赤に染まっていた。 

  

 樹間から覗く大阪市内のビル群のシルエットもまた違った風情がある。
 気だるい体に心地よさがしみてきた。

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無理を通せば道理が止める

2014年11月26日 | 日記
 大阪市が教職員労働組合の教育研究集会に学校施設を使わせなかったのは違法であるという判決が大阪地裁であった。テレビでのインタビューでは控訴すると強気の発言を橋下市長はしていたが、過去の最高裁の判例などから考えてもひっこめるべきではないかと思う。

 弁護士である橋下さん、労組事務所の退去処分を巡る訴訟での敗訴に続いての2連敗とあっては面目丸つぶれである。衆院選への立候補を巡るゴタゴタぶりが象徴しているようにもう桶狭間の戦いのような奇策、強攻策の限界が見えてきたということだろう。

 それでも、いろいろな人と話していると「実行力がある。何かを変えてくれる」という期待感が根強くあるのも事実。夢から覚めてきた人も多いが、今度の衆院選で維新がどれだけ票を伸ばすか注目。

 無理が通りやすい世となったが、少なくても司法の場でストップがかかり安堵している。
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