素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

巨星相次いで落つ

2022年08月31日 | 日記
  8月もようやく終わろうとしている。今年も暑い盛りは乗り越えたと少しホッとした気分になっている時、稲盛和夫さん(90歳)とゴルバチョフ氏(91歳)が亡くなったというニュースが連続して飛び込んできた。活躍した舞台は違ったけれど両者とも時代の中でひときわ輝いた巨星であった。

 稲盛さんは10年ほど前には日航の再建などで陣頭指揮を執っていた印象が強く現役というイメージがあったので老衰で亡くなったという報には少し驚きの感情があった。

 逆にゴルバチョフ氏は30年ほど前にソ連が崩壊した後は表舞台から消えていたので「まだ存命だったのだ」というのが訃報に接した時の率直な思いだった。ベルリンの壁崩壊に象徴される東西冷戦の終焉は、政治の力に初めて希望を抱いた出来事だった。その立役者の一人で、ノーベル平和賞を受賞した政治家の中では私にとって納得できる人である。

 しかし、いろいろな報道を見聞きするとゴルバチョフ氏の評価についてはさまざまだ。政治家の評価は本当に難しいと感じた。物差しの当て方一つで真逆の評価になることはしばしばある。長い歴史の検証が必要という言葉の重さを改めて思った。

 

 
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NARA KINGYO MUSEUMへ

2022年08月30日 | 日記
 今日と明日はジムの休館日。徒然なるままに奈良の観光型複合商業施設『ミナーラ』に行ってみた。1989年に開業し200年に閉店した奈良そごう、その後イトーヨーカドー奈良として2017年まで営業したが、時代の流れに乗れずに再度閉店。その跡地に2018年オープンしたのが観光型複合商業施設『ミナーラ』である。

 奈良観光にとっても起死回生を狙った施設であったが、コロナ禍という思わぬ事態に少し出鼻をくじかれた感がある。それでも今までにないスタイルで注目度は高かった。

 荒井知事の「コロナは大阪から」と大阪嫌いも3年もすれば影を潜め、久々に奈良公園界隈の空気をすってこようかと言う気分になった。目玉の一つ4Fにある金魚ミュージアムを覗いてみた。

 金魚ミュージアムは、ただ金魚を展示して魅せるだけでなく、ミュージアム全体を金魚をコンセプトとしたアート空間に仕上げていた。水槽・デジタルマッピング・ガラス・ミラーと色々な角度からのマテリアルを用いて5つのエリアを構成していた。想像以上に斬新な空間を作っていた。

NARA KINGYO MUSEUM


 その後、奈良公園周辺を散策したが、少々雲行きが怪しくなってきたので早々に引き上げた。ただ、興福寺の五重塔が解体修理に入るみたいで足場が組み始められていた。10年ぐらいかかるみたいなので見納めになるかもと写真に収めた。
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ランタナは元気いっぱい

2022年08月29日 | 日記
 ランタナは熱帯アメリカ、アフリカが原産地だけあって夏から秋にかけて、切っても切っても枝を伸ばし、たくさんの小さい花が枝の先に集まってよく咲く。手入れする側から言えば厄介な木である。花を枝先につけるので剪定のタイミングが難しい。

 花の色が開花してから黄色から赤色へと変化していくので「七変化」という別名を持つ。色の変化は虫による受粉の効率を上げるのに役立っているみたいだ。黄色の花が花の集まりの中心から生まれ、それまで中央にあった花は、赤みを帯びながら周辺部に押しやられる。昆虫の目は赤色より黄色を敏感に感じるそうだ。

 したがって、虫は咲いたばかりの黄色い花に集まり受粉させる。受粉した花は虫には目立たない赤色になって周辺部に移動する。何と合理的なシステムになっているのだろう。感心してしまう。独特の実の形態にも納得できる。
 

 明日、明後日とジムが休館日となるので今日は念入りにトレーニングしてきた。元気印のHさんの姿は今日もなかった。2週間余り来ていない。心配度数がまたアップした。早く元気な姿を見たいものだ。
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交野市長選告示

2022年08月28日 | 日記
今日、交野市市長選挙の告示があった。立候補者は3名。夕方のNHKのニュースで取り上げられていた。7万7千人余りの小さな市で、存在感も乏しい割には大きく取り上げられたので驚いた。長く住んでいるが今まで経験したことがなかった。余程ニュースネタがなかったのかと妻と二人で笑った。


実質は、現職の黒田氏と市議の山本氏の一騎打ちであるが、近所の声では「投票する人がいない」と悩んでいる人が多い。黒田氏はゆうゆうバス廃止や小中一貫校の住民投票要求に対する聞く耳持たずの姿勢に反感を持っている人が多い。ただ、自民党、公明党、立憲民主党、国民民主党から推薦を受けているという強味がある。片や山本氏も真面目ではあるが一本気な論調についていけない人が多い。ただ、2度の市議選で連続トップ当選を果たすようにコアな支持者はいる。組織に縛られていない層にどこまで浸透できるかが鍵。



 私が交野市に住み始めたのが1975年。その時はちょうど原田市長の2期目だった。原田市長は1971年から1990年まで6期の長期政権。マンションとパチンコ店を造らせないという強い信念のもとで市政を運営した。環境保全を前面に出しての街づくりをしたが、マンション建設の停止は若い人の流入に難をきたした。

 その後、1990年から2002年までの3期務めた北田市長は、一転してハコモノ行政で、どんどん新しい施設を建設していった。市は活気づいたがハコモノ行政の行き着く先、極度の財政悪化を招き、市は財政難にあえぐことになる。

 2002年から2014年の3期務めた中田市長は、緊縮財政で財政の健全化という地道な市政運営に徹した。財政健全化の見通しが立ち新しい一歩を!と挑んだ選挙で99%4期目間違いなしとの下馬評が覆り、黒田氏に僅差で敗れた。選挙の怖さを久々に見た気がした。

 棚ぼたで当選した2014年から2期8年、黒田市長は小中一貫校と星田北開発という大きなプロジェクトを推し進めている。今回の争点の中心である。


 中田市政の時は、鋭く対立していた山本氏であるが、現在の「市民の声を聞かない政治」に強い危機感を持ち、中田元市長時代の対立により迷惑をかけたことを謝罪し、「変わります!」宣言をし、中田氏が大事にしてきた「市民協働のまちづくり」「いのち、暮らし、教育を守る市政」「財政の健全化」を復活させたいと対決の構図を鮮明にした。



 来週の日曜日には結果が出る。下馬評はあてにならない。選挙は水物。この1週間で流れはどうなるだろうか?
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2022年8月27日 枚方 ゲリラ花火

2022年08月27日 | 日記
 なにわ淀川花火大会が3年ぶりに開催された。テレビ大阪でも中継されたが「まあいいか」と違う番組を見ていた。20時を過ぎた頃、花火の上がる音が聞こえた。「淀川花火大会の音?」と妻、「それにしては近過ぎると」私は2階の自分の部屋に上がった。窓から花火の大輪が見えた。「どうも枚方あたりで上げられているみたい」と声をかけると「水都くらわんか花火大会は、たしか、来週の9月4日のはず」と言いながら階段を上がってきた。思わぬ15分間余りの花火見物となった。去年も同じようなことがあったと記憶が戻ってきた。磯島の河川敷で有志によるゲリラ花火である。

 屋上に上って写真を撮ることにした。すると左の方からも、遠く花火の音が、淀川花火大会のものだろう。せり出している山のため花火は見えないが音だけはしかり届く。枚方のゲリラ花火とでステレオとなった。
    

 夏の夜、思わずもらったプレゼント。粋な計らいに感謝、感謝。

2022年8月27日 枚方 ゲリラ花火
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