素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

維新への流れにようやくストップがかかる

2013年09月30日 | 日記
  昨夜、20時45分「もうそろそろ開票が始まっているかな?」とNHKのニュースを見ると《竹山氏当確》のテロップ。『まだ開票はされていませんが、各種世論調査と出口調査の結果から竹山氏の当選が確実の見通しになりました』というアナウンサーの声。接戦かな?と思っていたので拍子抜け。

 志の輔師匠が最近のまくらでよく言っている開票速報のつまらなさを思い出す。師匠曰く「私は、昔から開票速報を見るのが大好きで、塩をきかした枝豆を、ガッテン的にはよろしくないのですが、まあ気にせず皿に山のように盛るわけです。そして氷水の中へ冷えた缶ビールを入れて、2~3時間は持つだろうとスイッチを入れると当確ラッシュ、万歳、万歳の映像ばかり、何だこれは?ですよ。缶ビール1缶も飲む時間もないうちに大勢判明、この枝豆どうしてくれるんだ」というぼやきに共感する人は多い。

 選挙速報もスポーツの観戦と同様、過程を楽しむところがある。マラソンで世界新記録が出たが、ゴールシーンだけ見てキプサング勝ちました。2時間3分23秒。世界新記録です。では何の面白味もないだろう。5kmごとの通過タイムで世界記録の可能性を予見し、35kmでは20秒の遅れ、そこから並走する2人を振り切っての驚異的なスパート。40kmまでの5kmを14分36秒は考えられない速さである。100mを17秒余りで5kmを走り切りさらに40knを過ぎてからもペースアップしてゴール。それらの過程を見て心が動くのである。その間に、キプサング選手のことや過去のレースでの無念の思いなども紹介しながら、「ケニア人だから」というだけではなく並々ならぬ練習の成果であるということを知ることができるのである。

 選挙速報も、時間ごとに変化していく票数の中を追いながらの政治談議が面白いのである。中学生のころから選挙速報を通じて政治のことを考えたり、学んだりしてきたように思う。

 志の輔さんは続ける「世論調査や出口調査は千人足らずの人に聞いているだけですよ、それでどうしてわかるのか?懇意にしている数学者の秋山仁さんにきいたんですよ、するとそれが統計というもの、わかるんですよという。私がしつこくわからないを連発すると、仁さんが師匠味噌汁の味見するのに全部飲みますか?お玉にちょっとすくってわかるでしょう、それと同じ」 私も統計学で実験をした経験がある。たしかに可能性を数値化し、実験してみると目に見えない法則に縛られていることを実感した。と同時に、夢とかロマンみたいなものも失ったような気がする。

 人間は現象と認識の間にズレが生じた時に面白味を感じる。予定通りにピタッは素晴らしいことだけど面白味はない。志の輔師匠は「だから、この会場に来ている人にお願いします。出口調査ではうそを言いましょう。」とオチをつける。爆笑、拍手となる。

 ともあれ今回の堺市長選で維新の粗っぽいやり方で結果を出してきた勢いを止めることができたように思う。10月は国政も府政も新たな幕が上がる見応えのある舞台であってほしい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

連日の運動会、今日は広報「かたの」の孫請けで旭小学校へ

2013年09月29日 | 日記
 妻が広報「かたの」の広報レポーターを請け負っている。6人のメンバーで各地域のイベントを分担して写真を撮りに行っている。市の広報担当だけでは人手不足である。特に土日祝日などは市の職員だと労働時間との兼ね合いで難しい面がある。経費削減の意味でも広報レポーターの存在はありがたいと思う。今日は市内小学校が統一して運動会を開催しているのでなおさらである。

 妻は校区である旭小学校の担当であったが、急きょ用事が入ったので私が孫請けすることになった。《交野広報》という水色の腕章を付けているだけでグランド内にも自由に入ることができるが、ウロウロして保護者の方の写真やビデオ撮影の邪魔をしてはいけないので結構気を遣う。

 上二人は隣にある星田小学校を卒業したが、一番下の娘は4年生の時に転校してきて旭小学校の卒業生である。当時と比べこじんまりした学校になったなと開会式を見て思った。団体演技はよく指導されていると感じた。午前中だけであったが、運動会そのものは昨日より楽しむことができた。南中ソーランの流れを汲む5年生のソーラン節はきまっていた。
    演技している児童の顔を見ると、やらされているのかやっているのかがすぐわかる。みんないい表情していた。
  
  

 午後はジムへ行く。1ヶ月ぶりにウォーキングマシーンで30分歩く。4年前にひざを治した時、バイク⇒アーク⇒ウォーキングマシーンという順に進み、2年がかりでフルマラソンを走ることができるまでになったが、今回も同じように進んでいる。特効薬はない。今日は時速5kmぐらいであったが徐々にスピードを上げながら1時間の歩きを目指す。そうすればランニングに移行できる。

 小学生の元気な姿に接するのも薬になる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

もう3年生になった孫の運動会へ

2013年09月28日 | 日記
 小学校に入っての3回目の運動会。幼さも少し抜け落ち着いた雰囲気がただよってくる。100%青空、雨の心配を全くしなくて良いので気楽に見ることができた。
 プログラムの演技のネーミングに学年教師のこだわりを感じた。

1年・・・「よ~いドン!!」 「デカパンで走れ!走れ!」 「たまリンピックでJOY!!JOY!!」
2年・・・「走れ!走れ!2年生」 「おどれ!おどれ!2年生」 「つなげ!つなげ!2年生」
3年・・・「おら、綱さ引ぐだ」 「じぇじぇじぇ、速(はえ)ぇ~」 「ウニさ、獲れだぁ~」
4年・・・「風切って」 「アイノビート」 「二小タイフーン」
5年・・・「空翔ける大旗」 「走るなら今でしょ!」 「いざ!!決戦」
6年・・・「ダイジェストリレー」 「ラストRUN」 「『輝く』」」

 3年生は「あまちゃん」モード一色。学年の中心になっている先生の年齢を考えるとわかる。とは娘の談。

「おら、綱さ引ぐだ」は綱引き。奮闘むなしく2戦2敗。娘曰く「このクラスどちらかというと文系でおとなしいねん」


 「じぇじぇじぇ、速(はえ)ぇ~」は初めてトラックのセパレートコースを使った80mの徒競走。セパレートコースを走るのは難しい。特に3~5コースは内側についつい入りたくなる。
 「ビリにはならんようにはするわ」と家では言っていたらしい。走りは得意ではない。本日は「じぇ」1つぐらいの走りであった。2位でゴール。

「ウニさ、獲れだぁ~」は障害物リレー。わかめの林(ハードル)をくぐり抜け、キャタピラで海中を進み、浮き輪をくぐり、ウニを獲ってバトンパスという競技。
     キャタピラはいつ見てもユーモラスで楽しい。

 赤、青、白のブロック対抗、私たちは最後まで見ないで帰ったが娘からのメールで自分の白ブロックが優勝したのでとてもご機嫌であったとのこと。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『てっぱん』再放送も明日最終回

2013年09月27日 | 日記
 『第83作目の連続テレビ小説「てっぱん」は、お好み焼き屋を開業することになったヒロインあかりの奮闘を、笑いと涙で綴る「鉄板繁盛記」。舞台は大阪と広島・尾道。イケズなばあさんから学ぶ“知恵”と“情け”、ガンボな孫娘を通して知る“夢”と“愛”、1枚の鉄板が、ふたりの世界を広げていく! 』という風にNHKの番組紹介はなっているが、これは縦糸。改めて再放送をじっくりと見てきたが2人を取り巻くさまざまな事情を抱えながら生きている人間模様が横糸となっている。親子関係をはじめとして世の中にあるさまざまな人間関係がギュッと詰め込まれ見事な布になっている。
 ‟食”と‟音楽”を巧みに織り交ぜて「家族とは何か?」という根源的な問題とがっぷり四つに組んでいるので2回目であっても見応えがあった。明日が最終回かと思うとさびしい。

 今月初めに出た「婚外子相続格差は違憲」という最高裁大法廷の判決を契機に『家族』の問題がクローズアップされている。今の日本においては「多様な家族の形」の存在感が増してきた。それにともなって従来の法律との間で様々な矛盾が生じている。

 そのことを前にして、2つの潮流が激しくぶつかっているのが現代である。1つは従来の価値観と折り合いをつけながら、さまざまな家族の形に寛容で、互いに価値観を押し付け合うことのない社会にしていくために法改正などをしていくという流れ、それに対してもう1つは自民党の憲法改正案に代表される親族の範囲や親子、婚姻の規定を定め血縁を重視してきた明治民法を死守するという流れである。

 司法の方は前者の流れになりつつあるが、立法、行政府は後者に固執する。そのことを特集した(2013.9.24毎日)記事の中で、20代で祖父の家の養子となり、事実婚や離別を経て、卵子提供で50歳で男児を出産した自民党の野田聖子総務会長は「家族の形は、政治がこうあるべきだと決めてはいけない。その人が『家族だ』という形を尊重する寛容な社会を作りたい」と話してる。その障壁は国会に頑としてそびえているという。そこで「自分の歩んできた人生以外は受け入れられない人たちが、国会議員に多すぎるんです。イマジネーションの欠如です」と断じている。

 「てっぱん」を見れば、イマジネーションの欠如が補えるのにと思った。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ボーカロイド

2013年09月26日 | 日記
 朝のNHKニュース『おはよう日本』で若者に広がる「ボーカロイド」の特集をしていた。(←クリック)VOCALOIDという名称は、本来は「vocal(ボーカル)」に、「~のようなもの」「~状の」という意味の接尾辞の「-oid 」を組み合わせて作られた造語であるが、ニュースでは「-oid」をギリシャ語で男を意味する「andr」と組み合わせた「android(アンドロイド)」との組み合わせで「ボーカル・アンドロイド=VOCALOID(ボーカロイド)」という説明がなされていた。

 最近、冨田勲さんの♪「イーハトーヴ交響曲」➂注文の多い料理店♪で初音ミクを使って話題になった。私もテレビのドキュメンタリーで制作現場の奮闘と当日の舞台を見たがウ~ンとうなってしまった。冨田さんはCDの解説の中でこう書いている。

 「注文の多い料理店」ではどうしても異色のエンターテイメントが必要で、クリプトンの社長の伊藤氏に、大友直人氏の指揮に合わせて初音ミクに歌うようお願いしました。ご協力をいただけるということで喜んだのもつかの間、これが思った以上に大変な仕掛けになったのです。それでも今後の現代アートのさきがけにもなるということで、今回の趣旨に賛同して集まって来てくれた優秀な技術陣が、幾晩も徹夜の試行錯誤をしながら頑張ってくれました。たいへんだったのはリタルダンドとそのあとのア・テンポで、この極端なテンポの変化に、オーケストラとミクはぴったりと合わせなくてはなりません。はたしてそのようなことができるのか、心配しておりましたが、このCDにあるように見事に会いました。CDのための修正はまったくしていません。ミクの歌は2人のイギリスかぶれのハンターに、もはやここからは出られないことをアラビア風ジンタのリズムにのった歌で暗示します。
  
  あたしは初音ミク かりそめのボディ
  妖しくみえるのは かりそめのボディ
  あたしのおうちは ミクロより小さく
  ミクロミクロミクミクのミクのおうち
  パソコンの中からは 出られないミク
  出られない 出られない 出られない

  
 このあと、ミクは「風の又三郎」や「銀河鉄道の夜」のカンパネルラの歌を歌いますが、私の感じている風の又三郎やカンパネルラ像は、物語では男の子の設定ですが、他方非常にボーイッシュな女の子とも感じとれ、この異次元的なキャラクターは初音ミク以外にはないと考えました。(後略)

 いつも時代の最先端をキャチし続けてきた冨田さん、80歳の大台に乗ってもアンテナはさすがに鋭いと思った。特集で想像以上に若者にボーカロイドが広まり浸透していることを知った。テクノポップが出て来た時の感じと似てないこともない。行く末はどうなんだろうかと興味を持った。53年の歴史を持つみんなの歌にも初めてボカロ曲が登場したといっていたし、カラオケで歌われた曲のベストテンには半分ほどボカロ曲が入っているみたいだ。さて、紅白は?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする