素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

「カムカムエヴリバディ」もラスト近し

2022年03月18日 | 日記
 1925年(大正14年)3月27日、るいの母・橘安子の誕生から始まった100年物語も1993年(平成5年)~1994年(平成6年)まで進んできた。家族を連れて岡山の雉真家に里帰りしたるいは、いなくなる直前の母の様子を雪衣から聞き封じ込めていた思いが開かれ、ますます疑問を深める。このあたりの複雑な心境を深津絵里は見事に表現していた。
 そして、ひなたが部屋の片隅に飾られている家族写真を発見し、それらの写真を通して初めて祖父や祖母の姿を見て、家族の歴史に思いをはせるシーンは私自身の経験とも重なることもあり共感できた。
 私の両親がそれぞれどのような幼少期を過ごしたのかということは子供の私はリアルに知ることはない。少年少女期を経て大人になりどんな出会い方をして私という人間がこの世に生まれたのかということも知らない。この当たり前のことに意識が向いたのは50歳を過ぎた頃だった。そのことは何回かブログにも書いた。
 週末の今日は、終戦の日をからめての今と過去が交錯するドラマならではの筋立てで見ごたえのある15分だった。今、ロシアからの侵攻を受けているウクライナの現況と重なり、るいという名前に込めた父・稔の思い「どこの国でも自由に行き来できる、どこの国の音楽でも自由に聞ける、自由に演奏できる、そのような世界をるいには生きて欲しい」がいっそう心に沁みた。
 
今のロシアのウクライナ侵攻を見て、70余年前の日本を考え直すことも必要かと考えている。歴史から教訓を引き出さなければ意味がない。

 ゴールを目前にして、NHKオンデマンドで、1回目から見直している。終盤への布石がきちんと打たれていることに感心している。来週の展開がまた楽しみになった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする