素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

新年から「カムカムエヴリバディ」にはまってしまった

2022年03月01日 | 日記
 1961(昭和36)年にスタートしたNHKの連続テレビ小説、通称「朝ドラ」だが、「おはなはん」と「おしん」は結構ブームになったので知っているが私にとっては無縁の番組、生活に忙しくてあの時間帯にテレビドラマを見るということは考えられなかった。

 初めて、初回から最終回まで見たのは2007(平成19)年4/29~9/29にあった第76作の「どんど晴れ」かな。BSの23時からの再放送が主であったから「夜ドラ」だった。主演の比嘉愛未が好みのタイプで良い気分転換になっていた。この学年を卒業させたら退職しようと決めた時期でもあった。

 その後「ちりとてちん」(第77作・2007年10/1~)、「てっぱん」(第83作・2010年9/27~)、「カーネーション」(第85作・2011年10/3~)
「あさが来た」(第93作・2015年9/28~)、「わろてんか」(第97作・2017年10/2~)、「まんぷく」(第99作・2018年10/1~)と6作品にはまったが、2019年以後朝ドラに半年間付き合う根気がなくなって敬遠気味であった。

 今の「カムカムエヴリバディ」はラジオ英語講座をかたわらに三世代の女性たちが紡いでいく、100年のファミリーストーリーという前宣伝だけで敬遠した。

 私にとってはラジオ英語講座は挫折の記憶に繋がっている。小学校の高学年の頃一緒に野山を駆け回り、化石探しをしたり、理科室に忍び込んで勝手に理科の実験をしたりしていた友人のK君はラジオ英語講座を聴いていた。真似をして何度かトライしたが長続きしなかった。彼は中学生になっても継続して、英語弁論部で活躍した。その発音は出色していた。下は卒業アルバムの写真だが、顧問の下村先生の横にいるのがk君。O君と私(右端)はアルバム委員で撮影の手伝いをしていたところ、いきなり先生から「2人では寂しいからお前らも入れ!」と言われ「部員でもないのにいいのかな」とためらいつつ参加した私、ノリノリで部長気取りだったO君、先生の気まぐれに動じない英語には絶対的な自信を持っていたK君、いま改めてみると写真は正直だと思う。


 三が日が明けた1月4日何気なく「カムカムエヴリバディ」を見た。「あれぇ?!深津絵里がヒロイン?オダギリジョーも出てるのか!」と興味が湧いた。2人の掛け合いの面白さとジャズ、それにクリーニング店のラジオから流れる植木等の歌。1962年の設定の回だから私が11歳、多感な時期に耳にした音楽に懐かしさ覚え見始めた。決定打は1月18日、関西一のトランぺッターを選ぶコンテストで、オダギリジョーと早乙女太一演じる二人のトランぺッターのトップをかけたセッションとクリーニング店の夫婦が映画館で見ている時代劇の立ち回りとのコラボであった。以来、すっかりはまってしまった。
 
 あらためて作品紹介を読むとラジオ英語講座、あんこ、野球、ジャズ、時代劇を題材に1925(大正14)年、日本でラジオ放送が始まった日、岡山市内の商店街にある和菓子屋で、女の子が生まれた安子 とその子のるい、孫のひなたと、三世代の女性たちが紡いでいく、100年のファミリーストーリーとあった。「ちりとてちん」の藤本有紀さんの脚本ということでさらに納得。最後までお付き合いしよう。

 5つの題材は私の記憶の中にも大きな位置を占めている。機会があれば書いてみたい。


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