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素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

熊野三山ドライブ紀行・前編

2025年03月31日 | 日記
 年度内に3回使える大阪府互助組合の指定宿泊施設の宿泊補助(4000円/回)を使い切るために1泊2日の旅行を考えた。ちょうどNHKの朝の天気予報で青岸渡寺の三重塔と那智の滝の映像が出た。この瞬間に「ここにしよう!」と決めた。

 那智勝浦は紀伊山地がどっかりとあるため我が家からは和歌山まわりでも三重まわりでも同じくらい遠いので空白のスポットになっていた。もう一つ紀伊山地を抜けて新宮市に出る国道168号線を走るルートもある。このルートは過去に2回チャレンジした。結婚したばかりのおよそ50年前、志摩の実家に行くついでにと思って走り始めたが途中でがけ崩れのため通行止めの表示板がありやむなく引き返した。当時は今みたいに道路情報が発達していなかったので行ってビックリだった。2回目は十津川温泉へ行こうとしたが豪雨のため通行止めとなった。国道168号線(十津川街道)は「縁のない道路だ」との思いが強く選択肢からずっと消えていた。

 宿は指定宿泊所の中から休暇村・南紀勝浦に決め3月30日(日)を予約した。地図をにらんでルートを考えると国道168号線で十津川村を抜け熊野本宮大社に立ち寄り新宮市に出て熊野速玉大社から南紀勝浦に入り、翌日に那智大社、青岸渡寺、那智の滝に立ち寄り国道42号で熊野市に出てそこからは熊野尾鷲道路、紀勢自動車道で勢和多気に出てあとは伊勢自動車道、西名阪道、国道163号線という馴染みのルートで帰るという骨子ができた。魅力的なルートとなった。問題は3度目の正直、国道168号線を無事通り抜けることができるかだった。

 3月に入って目まぐるしく天候が変化するので道路情報をチェックしていたが今回は無事に走ることができた。「やっと十津川村に入ることができたなあ」という言葉には実感がこもっていた。谷瀬の吊り橋は心臓に悪いので見るだけで済ます。熊野速玉大社の摂社神倉神社の御神体「ゴトビキ岩」は興味があったが、下りてきた人に「たくさんの神社を回っているが、日本一危険な厳しい石段です」という話を聞いて登るのを断念。

 神社で曼荼羅の絵解きをしてくれた老女のアドバイスで新宮城跡に行き、そこから神倉神社と「ゴトビキ岩」を遠望した。長きに渡って実現しなかったことが多く叶えた1日となった。

熊野三山ドライブ紀行・前編翌日
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孫に引かれて万博記念公園未体験ゾーン巡り

2025年03月29日 | 日記
 娘が仕事で名古屋へ1泊で行くことになったので小2の孫を一晩預かることになった。妻は今日、知人が所属しているリコーダーの演奏会に仲間と連れ立って行くため私が孫の相手をすることになった。昨日「どこか行きたいところがあるか?」と尋ねると「太陽の塔の中を見たい」と言った。そこで予約状況を調べると15時半からの枠に2名の空きがあったので万博記念公園に行くことに決めた。

 すると、「トライ・トレイン」にも乗りたいと言う。聞けば去年の秋ごろにできたもので自分で列車の運転ができるというのが売りだという。YouTubeで見て自分もやってみたいと思っていたとのこと。

 ほかに、大観覧車と立体迷路もとなった。何度も行っている万博記念公園だが私にとって未体験ゾーンである。こんな機会は二度とないと孫の願いを叶える一日にとした。太陽の塔の内部は私自身もどう改装されたか興味はあった。

 トライ・トレインは一人で乗ったが、「迷宮の砦」は不安だから一緒に回ってほしいと言うので付き合った。所詮子供向けの遊びだと軽く考えたが甘かった。係の人の説明では3つのスタンプを見つけ、4つの数字のパスワードで鍵を開ければ30分ぐらいでゴールできるとのこと。最初の2つのスタンプまでは簡単に見つかったが、あと1つのスタンプにたどり着けない。写真を撮る余裕があったのは2つ目のスタンプまで。後は同じところを堂々巡りすることになり30分どころか1時間近く悪戦苦闘したあげくギブアップ!久々に「くやしさ」を感じた。



孫に引かれて万博記念公園未体験ゾーン巡り
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黄砂もひと段落

2025年03月28日 | 日記
 ここ2,3日ひどい黄砂で視界がさえぎられていたが、久しぶりに北摂の山々を見ることができた。昨夜から未明の雨も幸いして緑が美しく感じられる。
   ⇒   
 岩手県大船渡市に続いて起こった宮崎、岡山、今治の山火事も恵の雨もありやっと鎮圧とのこと。こんなに続いて起こる大規模な山火事の記憶はない。「どうなっているんや」と思わず声を出す。火を侮ってはいけないと思い知らされた。

 夜、孫が泊まりに来たので打上川治水緑地で今日から3日間催される「桜と光の舞い・2025」の点灯式に出かけた。ここ3日の暖かさでソメイヨシノの開花が加速度的に進んだが治水緑地周りはまだ二分咲き程度だが、道をはさんだ寝屋川堤沿いの桜は八分咲きになっていてそのコントラスに驚いた。日当たりの違いだろうか。
   土手の道から芝生広場の飲食店・物販エリアに下りていくと40余りの店舗がずらりと並び、思っていたよりも多くの人が飲食を楽しんでいた。
  
18時30分に点灯式がありカウントダウンの合図で一斉にライトアップされた。息子が「ピンクで照らすのは邪道だ!」と言っていたが、確かに二分咲きでもそこそこ見栄えがする。淀川太鼓の響きが花を添えた。
      
29日・30日は12:00~20:30、飲食やステージでの歌やダンス、演奏などが楽しめる。桜並木のライトアップは4月6日(日)まで18:00~20:30にされる。桜の満開とドンピシャリのタイミングとなった。
 
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黄砂だけど春色を求めて

2025年03月25日 | 日記
 生協の品物の受け取りを頼まれた。T宅のガレージに14時10分頃が目安だが、新人の担当者になってからは15分ほど遅れるのが普通になった。朴とつとした好青年だったが2月いっぱいで辞めてしまった。代わりに以前から馴染みのあるベテランの方が補充の人が決まるまで配送されている。商品のさばき方があざやかで14時ちょっと過ぎに到着し14時10分には受け渡しが終わる。

 この20分余りの短縮が心に余裕を持たせてくれる。今日は黄砂がひどくて枚方方面のビルはかすんでいるし北摂の山はまったく見えない。「外に出るのに少し勇気がいるね」などとTさんはぼやいていたが、夕方までの中途半端な時間、ジムでの有酸素運動の代わりに花散歩することにした。

 ここ3日ばかりの初夏を思わせる陽気で春の訪れを告げる花々の開花が一気に進んだと聞く。自分の目で確かめてみたいと思った。ソメイヨシノが横綱とすれば、さしずめユキヤナギとレンギョウは太刀持ち、露払いといったところ。横綱の開花を待つのみといったところ。

   
      
ハクモクレンとシモクレンもあっという間に開花し咲き誇っている。
 
我が家のボケはちらほらと咲き始めたところだが寝屋川公園に通じる道端にはパンチある赤のかたまりがあった。
 かれこれ1時間ほどの花散歩だったが思っていたより春色に染まっていた。ソメイヨシノの出る舞台は整った。

 
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『宙わたる教室』(伊予原新・文藝春秋)積読エリアよから脱出

2025年03月24日 | 日記
 去年の10月からNHK総合毎週火曜日の夜ドラで放送された「宙わたる教室」(全10話)にハマったことは以前書いた。その勢いで原作本も購入し、ドラマ終了後に読もうと思ったが、2ページほど進んでストップした。ドラマのイメージが強く残り過ぎていて本の世界へ入ることができないと感じたからだ。ここはひとまず積読エリアにおいて寝かせることにした。

 ドラマが終わって3か月ほど経った今、ちょうど黄砂で枚方市方面や北摂の山々がかすんでいるのと同じような状態になってきたので読み時が来たと手に取った。ちょうどうまい具合にドラマが補完の形となって物語の世界に没入できた。2日間で読み切った。ドラマとは違う感慨を覚えた。

 昨日「御上先生」も最終回を迎えた。対照的な2つの学校を舞台にしたものだったが共通して「教育とは?」という問いかけがある。2つを見、読み終えた今、無性に村井実さんの本を読みたくなった。本の大整理をした時にすべて手放してしまったことを悔やんでいる。

 村井実さんとの出会いは実家の本棚にあった講談社現代新書の「人間の権利」だった。20歳前後で読んだと思うのだが、人権というものが様々な人々の努力の積み重ねによって歴史的に構築されてきて、そして我々もそれを引き継いで、不断の努力によって引き継いでいこうという意志が必要である。人権は天から与えられた「自然的」なものではなく、人間が作っていく「歴史的」なものだという認識と自覚を論理的にわかりやすく説いていて、目から鱗が落ちるという強烈な感覚を味わった。

 村井さんは教育学者で「新・教育学のすすめ」「道徳は教えられるか」は私のバックボーンであった。退職して15年余り記憶の奥底に沈んでいたが、2つの作品でにわかに浮上してきたのである。一度図書館に行ってみようと思う。

 学校教育は今、混とんとした状況にあると考える。今一度自分自身の原点に立ち返ってみてそこから考えてみたい。それは「正解のない問題」かもしれないが(笑)考え続けよう。
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