ウクライナの広さは？

　チェルノブイリ原発への侵攻に続いてのザポリージャ原子力発電所への攻撃に、息子も信じられないの連発。知ったかぶりして「ウクライナには15基あるみたいやで」と話した。すると「日本はいくつあるのかな？」とつぶやいた。頭の中に日本地図を思い浮かべて「結構あるんと違うかな？ウクライナと負けずおとらず？でもはっきり分らんわ」と答えると「ウクライナって、日本よりどれくらい広いのかな？」とつぶやいた。地図帳などはページに収まるように地域によって縮尺を変えているので見た目で判断してはいけない。ということに高校時代に気がついた。同縮尺で比べたら日本はアメリカのロッキー山脈ぐらいのものだと分かった時は驚いた。

　ウクライナの15基という数字の重さを日本との比較で捉えたかったみたいだ。ほんのつぶやきに過ぎなかったが、はっきりした答えをできなかった自分が情けないと思った。調べてみると

　日本の国土面積約37.8万㎢に対してウクライナは約60.4万㎢でおよそ1.6倍の広さと考えていい。そして日本の原発はと言えば

内訳（計６２基）　２０２２年３月２日現在（https://blog.goo.ne.jp/tanutanu9887/e/a43bbf55884c7e6832943f79a7f56b72より）
〇稼働・６（大飯３・４号機、高浜４号機、伊方３号機、玄海４号機、川内１号機）
〇停止・４
　美浜３号機　テロ対策施設の工事中（２０２２年１０月までの予定）
　玄海３号機　定期検査中（２０２２年１月２１日より約半年の予定）
　川内２号機　定期検査中（２０２２年２月２１日より７月までの予定）
　高浜３号機　定期検査中（２０２２年３月１日より約３か月の予定）
〇合格・再稼働準備中・７
　（高浜１・２号機、柏崎刈羽６・７号機、東海第２、女川２号機、島根２号機）
〇再稼働及び稼働申請中・１０
　（泊１・２・３号機、東北電力東通、女川３号機、浜岡３・４号機、志賀２号機、敦賀２号機、大間）
〇再稼働申請準備中・２（島根3号機・高速実験炉常陽）
〇未定・７
　（柏崎刈羽１・２・３・４・５号機、浜岡５号機、志賀１号機）
〇建設中・１（東京電力東通）
〇廃炉決定及び廃炉方針もしくは準備中・2５（もんじゅ含む）
　　　（もんじゅ、女川１号機、福島第Ⅰ１・２・３・４・５・６号機、福島第Ⅱ１・２・３・４号機、東海、浜岡１・２号機、敦賀１号機
　　　　美浜１・２号機、島根１号機、玄海１・２号機、伊方1・２号機、大飯１・２号機）

　こんなに数が多かったのかと唸ってしまった。何をいまさらと言われるかもしれないが個々の原発の話題には関心を寄せていたが、日本全体を見ることが出来ていなかったと反省。


　日本の約1.6倍のウクライナにある15基という数字から見れば、日本の数の多さはけた違いだ。今回のウクライナでの出来事、他人ごとではないぞ！と目を覚まされた。もっと真剣に向き合っていく必要があると強く思った。