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素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

「さんしゅゆの花」から「ぐみ」の話になりました

2022年03月09日 | 日記
 NHKの「ニュースほっと関西」の天気予報士坂下さんがテレビ局の前に咲いている「サンシュユ」の写真を紹介していた。別名の「春黄金花」を当てる4択クイズにしていた。梅の花に気を取られていて気づかなかったが、坂下さんのおかげでいつものサンシュユの木に注意を向けると黄色い花が見頃であった。
 漢字では「山茱萸」と書く。歳時記を見ると《山茱萸といふ字を教ふたなごころ》という西村和子さんの句があり、解説に『どんな字かを尋ねられ、てのひらに指で書いて教えたのである。「山に茱萸(ぐみ)」と言っただけではわからない人に。』とあった。

 「茱萸」はあの小学校の頃によく食べた「ぐみ」の漢字だったのかと意外な展開に驚いた。

 グミの実とは、グミ科グミ属の木になる果実の事で、グミ属には数十種類があると言われている。
 グミの果実は楕円形で赤く熟し、見た目がサクランボを楕円形に伸ばしたような形をしていて、味は甘酸っぱい。

 グミの種類により食べごろが違うが、私が小学校の頃に野山で採集していたのは梅雨時が旬のものだった。時期が時期だっただけに学校では「赤痢や疫痢になる」という理由で食べることを禁止していた。そうなると食べたくなるのが子供心、放課後グループをなして横山あたりで採集しておやつ代りにしていた。

 ”ぐみ検査”というのがあって、時々「ぐみ食べてないやろな」と問われ、当然みんな口をそろえて「食べてません」と答える。すると「全員口を開けて舌を出せ」と言われる。「その赤い舌はなんや?」でバレて小言を喰らう。というのが毎年の儀式であった。

 おおらかな時代の懐かしい思い出である。

 「サンシュユ」には花の色から「春黄金花」という別名があるが、秋には真っ赤な実がなることから「秋珊瑚」という別名もある。この真っ赤な実から「山茱萸」と茱萸(ぐみ)の漢字を当てたのかと勝手に思った。

 山茱萸の他にも、初春に咲く花には黄色が多い。菜の花、三椏、ミモザ、レンギョウが咲き誇ってくると桜の季節到来である。
 







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