塩哲の色不異空

日々の思いを気の向くままに

ミュージアム巡り おもちゃ絵-2 姉様あそび

2024-05-23 02:52:26 | ミュージアム巡り_2024
 ヘリング氏のコレクションには、お手製の姉様やその素材の和紙断
片も残されている。氏の紙人形に関する収集品は、姉様尽くし、衣装
尽くしがあり着せ替えになっているものもある。
 「近世近代日本紙人形考」では、年代ごとに収集することにより、
時代の風俗や流行の変化が見られ、江戸庶民の心理を探るための、思
いがけなくもよい手がかりになることもある、と記されている。
 続いて、「姉様あそび」(文政年間・1818~30頃、渓斎英泉画、版元
:伊勢谷治助)で、子供が姉様で遊んでいる。手前の箱にはさらに一体
の姉様が入っており、子供たちが道具一式を大切に扱っていたことが
うかがえる。

 次は、「かミさいくあねさまいしゃうつくし(紙細工姉様衣装尽くし)」
(19世紀半ば、作者悲鳴、版元:古賀屋勝五郎)で、古めの衣装尽くし。
右の2本は帯、左2本は器物、下は髪飾りの櫛や簪、笄が描かれている。

 そして、「弁けい尽」(万延元年・1860、歌川芳藤画、版元:文正堂)
で、二色の色糸を経糸横糸両方に使い、格子形に織ったものを弁慶格
子という。
tabashio(墨田区横川1-16-3)
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