続いて、「斎宮女御集断簡(小島切)」(平安時代、伝小野道風筆、彩䇳
墨書、21.8/15.6cm、一幅、TNM所蔵)は、平安時代の歌人・徽子女王
の和歌集を写したものの断簡で、小野道風が書写したと伝わる。
また、「小島切」と呼ばれるのは、小島宗真が所有していたことに由
来。宗真は茶人で書家でもあり、光悦の肥痩書風(光悦流)を受け継い
だ人物。宗真の書は、中国南宋の書家・張即之の書風に似ており、光
悦流とは別称を宗真流ともいう。
光悦は“寛永の三筆”の一人に数えられた能筆で、書の原点は平安時
代の書の蒐集とその学びにある。光悦に学んだ宗真もまた古筆の蒐集
で体得していったのだろう。
TNM(台東区上野公園13-9)
墨書、21.8/15.6cm、一幅、TNM所蔵)は、平安時代の歌人・徽子女王
の和歌集を写したものの断簡で、小野道風が書写したと伝わる。
また、「小島切」と呼ばれるのは、小島宗真が所有していたことに由
来。宗真は茶人で書家でもあり、光悦の肥痩書風(光悦流)を受け継い
だ人物。宗真の書は、中国南宋の書家・張即之の書風に似ており、光
悦流とは別称を宗真流ともいう。
光悦は“寛永の三筆”の一人に数えられた能筆で、書の原点は平安時
代の書の蒐集とその学びにある。光悦に学んだ宗真もまた古筆の蒐集
で体得していったのだろう。
TNM(台東区上野公園13-9)