海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

結婚前写真 上海

2015-09-30 | 遠い記憶-上海 オールドレンズ

  

久しぶりに虹口区の多倫路へ行くと相変わらず結婚前写真のメッカとなっていた。 

 

虹口区の多倫路で 

 

この日この場所ではチャイナドレスが異常に多かった

 

関係ないオヤジが覗き込むのも中華風 外灘で

 

イー アール サン(中華風シャッターのタイミング) 

 

相変わらず上海の景気は相当悪いが、冠婚葬祭には金をケチらないのが中国。それは、メンツというやつ。まぁ、何はともあれ皆さん幸せになってくれればメデタシメデタシ。

でも、未来の事なんて誰もわからない。最悪の例は、4年ほど前に実際にあった話→コレ

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始業前の会所風景 寧波で

2015-09-29 | 写真日記

クラブとマッサージ屋が合体した店

 前日からの続き

私達5人が海鮮料理屋に到着すると、その対面にある会所(クラブ)とマッサージが合体した店では、始業前の体操が始まっていた。音楽は無くダラダラと不揃いでやる気のない体操は見ていても辛いが、あまりにも中国的で逆に面白い。皆のお手本となる店長のみが一生懸命なのが、中国的でとても微笑ましい。しばらく見ていると、店長から目の届きにくい後方左端の男はまったくやる気が無い。これは、地理的に言うと店長が北京で、後方で手抜きをしている奴は北京から遠い広東省だと思えばわかりやすい。広東では、お上(北京)から、やっちゃダメよと言われている事を、やっても良いと勝手に解釈してしまう土地柄だからね。

このヌルい体操を見た時、私が初めて中国と関わった時に聞いた言葉を思い出す。「中国人は一人では龍だが三人集まるとただの豚になり、日本人は一人だと豚だが三人集まると龍になる」という言葉がある。これは確か台湾の作家が言った事だと聞いた事があるが、これは色々な日中の事例に当てはめるとほとんどの事に納得できる。

 今年の8月に帰国した時に、日本のTV番組で中国のレストランの朝礼を見た。それは従業員の女性が約20人ほど集まり軍隊式に円陣を組み一糸乱れることなく動き歌っていたのだが、その歌詞があまりにもすばらしく大笑いした。その歌詞とは、「たとえお客様に無理難題を言われても 私たちは笑顔で接します♪ たとえお客様にブスと言われても 私たちは常に笑顔で接します♪」店の客が店のスタッフに平気でブスと言い放つ事があるのかどうか知らないが、そんな事があっても誰も驚かないのが中国。このTVで見た朝礼はすらばしい(上海風)ではないか、サービスという概念が希薄な国にしては一大進歩と言っても過言ではない。(中国ではオーダーした料理が間違って出た時、店のネーチャン曰くこっちの方が美味しいんだと平気で言い訳するし、絶対に謝らない奴が結構多いのだ)
 
 ☆そういえば、札幌のコンビニで日本人スタッフを殴った新婚旅行中の中国人夫婦が逮捕されたニュースは、こちらでも話題になっていて、この二人に対して非難轟々の嵐。いま中国では海外旅行で問題を起こすとその当事者は渡航禁止措置がとられるらしく、おそらくこの二人はしばらく海外旅行は出来ないだろう。ダメなものはダメとはっきり言える日本人が少ない中、このコンビニスタッフはとても正しい行動だったと思う。
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寧波付近は海が近いので海鮮がうまい

2015-09-28 | 写真日記

自分で食材を選び料理してもらうスタイル

昨日の続き

寧波は海が近く海鮮の食材が豊富なので日本人にとってはとても楽だし、味も上海より薄味なのがとても良い。食事は約2時間くらいかけ料理の品数は約20種で乾杯は紹興酒がメインなので白酒が出ないだけまだマシ。何はともあれ中国ではまずは飯と乾杯が無いと何も始まらない。つまり、これらはしきたりのようなものなので、胃の弱い人や酒の呑めない人にとってはある意味地獄かもしれない。

 

拳大のアワビ

この大きなアワビのスープはいつ食べても本当に美味いが、寧波では高菜の漬物が入るのでやや甘酸っぱい味がする。

 

男にとっては親近感があるミル貝

このマラ貝(私が勝手に付けた名前) は刺し身で出てきたのだが、私は中国の中国料理屋で刺し身は食わない事にしている。

 

知らない海の魚

上海蟹のシーズン

上海蟹のシーズンが始まろうとうしているのでこの日も頂いたが、まだちょっと早い味だった。蟹の爪にタグが付いてあるのは偽物ではない証拠なのだが、このタグの偽物もあるのが中国。

中国では生の魚介類を食べる習慣は昔は無かったし、今でもすべての人達が刺し身などの生物を口にする訳ではない。でも、最近は日本食ブームでもあり中国料理に刺し身が普通に出てくる料理屋が増えた。ただ、生物を扱う料理人の衛生管理が徹底してない料理屋が多いので、私は日本人の調理師か日本で修行経験のある店でしか刺し身は食わない事にしている。もしどうしても食べなければならない時は、死ぬほどのワサビを乗せ涙を出しながらひたすら良く噛んで飲み込む事にしている。

地方の出張に数日行くと、朝飯を抜くのが快感になってしまうのだが、それでも必ずデブになっていく自分がよくわかる。

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上海から寧波方面へ

2015-09-27 | 写真日記

泊まったホテルから

上海から車を飛ばし約3時間かけて寧波方面へ。相変わらず空気は良いとは言えないが、こればかりは仕方がない。泊まったホテルから外を見ると、前回行った時より空気はまだマシ。相変わらず売れないマンションだらけだが、今も建設中の建物も多い。

 

工場の裏手は見栄えのしない荒れた畑と新たに養殖用の池が掘られていた

 

工場に着いて香港の同業の社長も含め8人で昼飯へ直行し、ビールと紹興酒で何度も乾杯が始まり約20種類の料理を私は控えめにいただく。その後は会社に戻り定番の中国茶タイムが始まり世間話。この時、新製品の話は色々と事情があり後半さらりと流した程度で終了。そして、昼食終了後4時間後に夕食タイムが始まり昼と同じ量の料理と乾杯が待っていた。という事で、新しい商品のアドバイスは翌日に持ち越しとなる。

中国での仕事は何事も時間が読めないし何がどうなるか分からない事だらけで、予定通り事が運んだら奇跡だと思った方が良い。なので、日本でちゃんとお勉強した超マジメな人達にはそれが相当苦痛なようで、躁鬱になり精神的に病んで帰任した人も多いし過去自殺もけっこう多かった。私だってきっちりと仕事をした方が気持ちが良いし時間の節約にも繋がるので集中して仕事をしたいが、そうは事が運ばない事を知っているので、のらりくらり成り行き任せにして仕事をしているのでストレスはさほど無い。それよりもつくづく自分が酒が呑める体質で良かったと今でも思う。

☆しばらく使ってなかったX-Pro1とXF18-55mmを今回使ったのだが、やっぱりズームを使うと写真が下手になる事を実感。初心者で写真が上手になりたいなら、最初に標準ズームレンズを買わない事だ。一本の単焦点レンズ(APSなら標準の35mm)を使いこなした方が格段に写真は上達する。ズームなんてそのずっと後に必要であれば買えば良いし、新しいレンズを買うならズームではなく更に単焦点レンズを買う事をお勧めする。

 

 

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骨董品のお勉強

2015-09-26 | 写真日記

超珍品のテーブルに置けない酒杯

先週の日曜日にいつもお世話になっている老師に誘われて、骨董品の鑑定現場に行き本物を見て触ってお勉強。当日の午後に、とある建物の3階の一室へ入るとすでに数人の鑑定人と店のオーナーを含め十人がテーブルを囲んでいた。自由に触って撮影しても良いと言われたのだが、手のひらに乗る小さな器一個で億ションが10棟買える物や、それ以上の物もあるので値段を聞いて腰が引けてしまった。中国の各時代の陶器の特徴や長く土に埋もれていた場合の変化の違いなど色々と教わりながら、私も50倍のルーペでその特徴である気泡や色を自分で確認。

 

 

鑑定中

 前世紀の東京で私は西洋骨董のカタログ撮影を数年間やっていた事があり、ガレやマイセンやミューレなど様々なヨーロッパの本物に触れた事があった。その時に偽物の見分け方なども含め様々な事をイラン人から教えてもらった経緯がある。撮影の時、一番緊張するのがその骨董品を持って撮影台に移動する時。特にマイセンは細工が細かいので一番注意が必要。

何事も本物を見るという事はとても大事で、本当に良い物をずっと見て触っていると偽物を見た瞬間に気づく事も多い。視覚だけでなくすべての五感で物を見るクセをつけると、自然と何事も感覚的にある程度読める場合が多い。今やガレなんて、ルーマニアガレや台湾ガレなど精度の高い偽物がありプロでも見分けがつかないものが出回っている。

日本に帰ると「なんでも鑑定団」を必ず見ているのだが、私が見たその番組の中で中国の骨董品が本物だった事は一度もない。本物があれば必ず偽物があるのが中国なので、中国骨董と名がつく物は気をつけた方が良いよ。

 Summrit50mm f1.5  α7Ⅱ

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