海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

GFX50S+Pancolar 50mm f2

2018-05-29 | 写真日記

GFX50S+Pancolar 50mm f2 開放で撮影  65x24

 

GFX50S+Pancolar 50mm f2 f4で撮影  65x24


GFX50S+Pancolar 50mm f2 f2.8半で撮影  1x1


上海は久しぶりに雨ではなく曇り空の一日だったので、アシスタントに新華路まで来てもらい行きつけのM2Fカフェで打ち合わせ。トップのパノラマ画像は、GFX50Sにパンカラー50mm f2(1965年製)を付けてのテスト画像。このレンズを、GFX50Sのパノラマサイズ(65x24)で使って開放で撮影した時に、長辺の左右の画像が流れる訳でもなく滲むように崩れるのがとても良い。

二番目の画像は、絞りf4で外の白いベンツにピントを合わせ、カフェの自分の席から外を適当に撮影した。ピントが合った部分はとてもシャープで、二絞り絞った分だけハイライトの滲みがない。

三番目の画像は、自分の席から黒澤明の自伝(中国語訳)を読んでいるアシスタントを撮影したのだが、ISOは1250。それをカメラ内RAW現像しアクロス+グレインエフェクト(フィルム粒子弱)したもの。粒子を入れているのでフィルムで撮影したように見える。

私のPancolar 50mm f2は、1965年製造で本家本元の旧東ドイツのイエナ製。このレンズはハイライト部の描写がとても美しく品がある。このレンズは開放でもピントが合った部分はとてもシャープで、画面周辺に向かってなだらかに崩れ落ちるような描写はとても好感が持てる。65x24で撮影した場合、f5.6から長辺の左右も解像度が増しf8で問題ないくらい左右の周辺画像が安定する。

今月中にドイツからPancolar 50mm f1.8が届くので、いずれこのf2のレンズと撮り比べしてみるつもり。

GFX50S+Pancolar 50mm f2   英語だとPancolorなのだろうが、このレンズ名はPancolarがドイツ語表記で正しい。

 

 

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最近ゴミ箱が減った

2018-05-28 | 写真日記

画像はゴミ箱と郵便ポストが同居している珍しい風景。この郵便ポストは昔と変わらず。

 

数日前に新華路付近のゴミ箱がすべて撤去されたのだが、一部の場所のみ新しいゴミ箱が新設された。以前は、交差点付近など人が集まりそうな場所には必ずゴミ箱があったのだが最近は激減。おそらく他の地域も同じだと思うのだが、それで道端にゴミが増えたかというとそうでもない。少しづつゴミに対するマナーが良くなってきているのかも知れない。今年に入って車の運転マナーも以前と比べて相当良くなったので、道路を渡る際も今年から車優先から人優先になって安全になった。また、無意味な車のクラクションも激減。まぁ、それらマナーが良くなったのは、監視カメラの電子警察が常に見張っていて違反すると罰金が後で請求されるのだ。何事もすべて見られていると思った方が良い。今月から外国人は、上海入国時にイミグレで指全部の指紋を取られるようになった。なので、入国審査は以前より時間がかかると思った方が良い。以前上海に来た事がある人が最近上海に来ると、きっと驚くと思うよ。

★近々上海では区の統廃合があるらしく、昔の日本人には馴染み深い虹口区という名前の区は消滅するらしい。

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新華路の重慶小面でヒィヒィ麺を

2018-05-27 | 写真日記

新華路の精進料理屋五観堂素食の隣にある重慶小面

 

自宅の近所にあった四川料理屋が一年で撤退した後、最近通っている店は「重慶小面」という小さな店。画像がハ面になっているのは、小の字の l が落ちてしまったのだが、修理しないのが大陸風。この店の両隣は精進料理で有名な五観堂素食だ。出来ては消え、消えては新しい店ができるのが今の上海。この新華路で長く商売をしていた日本料理屋が撤退して数年になるが、今年やっと借り手が出来て日本の水素水のオフィスになっていた。

 

私が勝手に名付けたヒィヒィ麺は20元

 

この店の山椒と唐辛子がたっぷりと入った生椒牛肉麺(ヒィヒィ麺)は、以前食べていたヒィヒィ麺と違い山椒が少ないので食べやすい。この麺を食べる時は箸で混ぜて食べるのだが、私の場合は初心者なので赤唐辛子の分量を調整して混ぜる事にしている。すでにこの店のヒィヒィ麺を何度も食べているが、以前の店と同じく食後に必ず眠くなる。

 

四川風小籠包12元 

 

小籠包のタレ

 

そして、ヒィヒィ麺と一緒にオーダーするのが、四川風小籠包だ。上海の小籠包は皮が薄く口に入れると中のスープが口の中に広がるのだが、四川風のそれの皮は蒸しパン風でふんわり厚くスープが入ってない。小籠包の中身は辛くはないので、タレで調整して食べるのが四川風。2品オーダーして32元(544円)はとても良心的な値段。

先週もアシスタント(湖南人)とこの重慶小麺に行ったのだが、メニューを見て目を輝かせて全部食べてみたいと言っていた。湖南料理も辛い料理なので、辛い文化で育った人達には甘い上海料理は合わないのかも知れない。

★場所は新華路x定西路の交差点から東へ歩いて1分。

★トップの画像は、わざと3絞りアンダーで撮影しRAW現像時に増感現像してみた。結果は、やはりフィルム時代と同じで色に濁りが出て彩度が落ちシャドウ部が潰れるが、これはこれで使えるテクニック。特に古いモノを撮る時には合っているかも知れない。

 

 
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上海雑技団風宅配ニーチャンの技

2018-05-26 | 写真日記

 

 

自宅前の路地で自転車が駆け抜けて行った。

 

私が18日に上海に戻ってから天気が安定しないし、今はちょっと肌寒い。一時期晴れ間もあったんだけど何だか梅雨のような天気が続いている。雨の合間を狙って買い物に出かけたら、目の前を宅配ニーチャンが通り抜けて行った。こんな荷物の積み方を平気でやってしまうのが大陸の人達。これが雑技団の技ならほとんど問題ないのだろうが、普通どう考えても絶対に荷崩れを起こすと思うよ。これを見て私がネットで買い物をする時は、乱暴に扱っても壊れない商品しか買わない理由がわかるはず。

★最近X-H1にPancolar 50mm f2が付けっ放しになっている。そして、フィルムシュミレーションはエテルナ。古いPancolarのレンズの色とエテルナは相性がとても良い。

 

 

 

 

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大陸のネット通販の問題点

2018-05-22 | 写真日記

小雨降るなかで

 

私は上海でネット通販を時々利用するのだが、それは乱暴に扱っても壊れない商品に限定している。理由は、宅配ニーチャン達の荷物の乱暴な扱い方を様々な場所で見ているからだ。一番ひどいのはトラックの荷台から三脚が入った大きな箱を荷台から投げ下ろす場面をカメラ屋の窓から見た事がある。まぁ、こんな状況には慣れたので最近は驚きもしないが、一番可愛そうなのは商品を購入した客とメーカーだ。中国ブランドの製品はよく壊れるというイメージが定着している。それはメーカーの品質管理の問題も大きいが、物流関係者の物に対する雑な扱いも大きな原因の一つでもある。最近は日本からネット通販を利用して大陸から商品を買う人も増えたようだが、届いた商品が違ったり壊れていたりする事も多いので注意が必要。また、商品購入後に壊れた場合の補償はほとんど無いと思った方がよい。それは、ネット通販の評価欄を見れば一目瞭然で評価にバラツキがあるからだ。なので、中国製の特に電気物は少し高くてもアフターサービスのある日本の代理店経由で購入する事をお勧めする。

このブログを更新する数時間前に、私が関わった商品に不具合があり、そのすべてを廃棄処分にして新規に納品する事になった。この問題は配送の問題ではなく工場の品質管理の問題だったのだが、私が上海に居ない間に商品を発送し起きた問題だった。

中国のブランドが育たない理由の第一は、品質管理がずさん過ぎる事だ。私は撮影仕事も含め前世紀から製造現場を取材したり見て来たが、工場内がきれいに掃除してある工場はほとんど問題が起きない。もう一つ大事な事は、老板(社長)や技術の責任者の経歴に海外勤務経験があるかどうかでほぼ決まる。

明日は再発防止の為に、商品のチェックポイントを画像で掲載しマニュアルを作る事にした。

 

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