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海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

TG-7と超小型LED

2025-06-17 | 使える中国製カメラ機材

三脚はLeofotoのタカアシガニ

 

Leofoto製のMT-03は小型軽量でとても良い

 

OMのタフコンデジTG-7で使う三脚はLeofoto製のMT-03と、CF-8経由で雲台代わりにUlanzi製のR102を使用したタカアシガニセット。TG-7はコンパクトで軽いので、このセットで十分過ぎるほど耐えられる。このMT-03のような発想が出来る三脚メーカーは、もうすでに日本にはない。中国での日本ブランド三脚メーカーはベルボンが過去大成功したが徐々に衰退し、今はブランドだけ残った。昔の中国製三脚は、"安かろう悪かろう"の代名詞だったが、もうすでにそれは過去の話。

 

Ulanziの超小型LED

 

タフコンデジTG-7に使う照明機材は、Ulanzi製の超小型LED。この超小型LEDも含め私のLEDの使い方は、対象物に対して直当てする事は無い。つまり、今ある光をメインに、光軸を外し補助光としてほのかな光を演出する為に使用。このLEDライトを見て、とある頭の硬過ぎるプロカメラマンからオモチャですねと言われたが、私は「ハイ オモチャです」と答えておいた。きっと、私のTG-7を見たら同じ事を言うだろうね。今年は、このオモチャセットで作品を作ろうと思っている。

 

リモートレリーズRM-WR2がとても良い

 

TG-7のシャッターボタンは防水加工されているので、シャッターが重く使いにくい。という事で、Bluetooth接続出来るリモートレリーズRM-WR2も使っている。このRM-WR2は無線用だが、3.5mmのピンジャックコードが付いているので、有線でGFXなどフジのカメラにも使えるのが良い。

 

☆過去に私の写真展は日本と上海でのみ経験したが、大事なのはプリントサイズと展示場のサイズ。そして、展示する写真をどのくらいの距離で見せるかで決まる。2005年から2010年まで、私はフリーとしてとある上海の組織に関わっていた。その時期に、外国人作家の作品(日本人と韓国人二人)を預かり、上海アートフェアのブースで展示販売に関わっていた。その時思った事は、日本からわざわざ上海に来て出展しているギャラリースペースを見ると、日本人作家のみ作品サイズがA4以下と異常に小さい事。しかも、借りたスペースに、わざわざ仕切りを設置し四畳半サイズのスペースになっていた。で、売れたかどうか他社ブースなので分からないが人気なし。当時アートが買えるような人達の家は、天井が高く(約3m)リビングは50平米以上ある人達が客。日本人作家の作品は、日本の狭い住宅文化が影響しているって事かもね。

 

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ほのかな光を半紙とLEDで

2025-02-27 | 使える中国製カメラ機材

市販の半紙

 

 

半紙を拡大すると

 

 

半紙2枚貼り合わせで袋状に

 

 

磁石で固定

 

 

筒状にして棒ライト

 

 

半紙を握り潰してシワありでも良いね

 

☆過去ブログの続き→コレ。デジカメのISO感度を上げてDXOの"PureRAW"を使う事を前提とした話。これは、直射日光の当たらない明るい室内や自然光の入らない屋内や日陰での撮影シーンを前提とした話なので、全ての撮影で使うつもりは全くない。

人もブツ撮影も環境光を利用しながら、LEDライトで軽く補うのが私の今のライティング方法。その際、光源の芯を必ず外すのが常で、ライトを手持ちで微妙に調整しライト位置を決める。室内であれば、色温度調整は室内優先にしてカメラのモニターを見ながら適当に調整。

ディフューザーを何にするかで試行錯誤。素材はトレペや東京都の白色のゴミ袋なども候補の上げたが、結局は習字用の半紙に落ち着いた。これなら使い捨て出来て、価格も安くサイズもメインで使う小光量LEDにジャストフィット。半紙は小学校の習字授業以来使った事がなかったが、この半紙の片面がツルツルしていて腰がありとても扱いやすい。

作り方は簡単で、丸型LEDは半紙2枚を両面テープで袋状にするだけ。039のLEDは、半紙一枚を筒状に巻くだけで棒ライトとして使用し筒状に巻いた先は塞がない。塞がない理由は、このライトを直当てして光量調整すると、ほのかな光のスポットライトになるのがとても良い。

☆この、ほのかな光ライトは万能ではないけれど、ストロボに頼らない目視で微妙な光をコントロール出来るのが良い。このライティングは、谷崎潤一郎の陰翳礼賛にも通じる照明方法かも知れないね。

 

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撮影用照明機材は中国製LEDがメイン

2025-02-21 | 使える中国製カメラ機材

直径18cmのLED

 

手持ちで使う場合もある

 

グリップはLeofoto小型三脚だが、カーボン製のモノポットも使用

 

私が室内で人を撮る時のメインLEDは直径18cmの円形LED。これは、その場の雰囲気を生かしながら使う方法。これにグリップを付けて、左手でライトを持ち右手はカメラのAFを使い片手撮影する時もあるが、通常はスタンドに取り付ける。こんな場合、室内でフル光量で使う事は稀なので、バッテリーは一番小さいタイプで十分。このライトに手製の垂れ下がるディフューザーを取り付けて、提灯風にする使い方が好き。

 

039ブランドのACDC両用タイプ(販売中止品)

 

左は色温度調整と光量調整可能 右は太陽光のみで光量調整可能なSh50Pro-V

 

小型ストロボはGODOX3台をメインにFlashQ2台 ラジオスレーブは一番信頼出来るGODOX

 

039ブランドのツインアンブレラホルダー

 

039ブランドのツインアンブレラホルダー(シュー部はレオフォト製に交換)

 

2003年に日本から上海へ持ち込んだ大型ストロボや大型のGITZO三脚などプロ用撮影機材は、10年ほど前にすべて元アシスタントの元へ行き現在もスタジオで現役。その後、私のメイン照明機材はLEDに。そして、どうしてもストロボを使わなければならない時は、クリップオンタイプの小型ストロボがメインに。大型ストロボが必要なら元アシスタントから借りればそれで済むからね。将来カメラの感度を上げても、ソフトウェアでノイズが気にならなくなる事を予測しての決断だったが、その後劇的にカメラセンサーも含めノイズ処理ソフトが進化したので予測は間違いなかった。今はDXOのPureRAWは手放せないのと、カメラの設定感度ISOは6400まで普通に使う。

私の今の撮影スタイルは、今そこにある光をメインにしながらLEDで補うのを基本にしているのは、その場の雰囲気を壊したくないからだ。ただ、小さな手のひらサイズのLEDだと光量が足りない事もあるが、目にキャッチライトを入れるだけでも写真の見え方は変わる。

クリップオンのストロボの私の使い方は、大きめのアンブレラがメインでソフトボックスは使わない。クリップオンストロボの角度調整で光の反射角度と光量を変える事で、上下の光量はいつも上側の光量を上げて使う場合がほとんどなのは、髪の毛の黒い人を撮る時が多いから。これがわかる人は、相当ライティングを知っている人。039ブランドのツインアンブレラホルダーは、アルミ削り出しで特注し雲台部はコメット製を流用したので強度は十分。現在は私の手元に数個と上海の倉庫に数十個保管中。いずれヤフオクに出すつもりだが、欲しい人はメールください格安で販売します。

☆香港に本社があり深圳に工場がある撮影機材製造会社が清算と連絡があった。そう、春節の前後は会社の倒産や従業員の転職の時期でもあるのだ。10年以上前の事だが、深圳には4社ほど撮影機材製造会社と関わりがあり年に数回通っていた時期があったが、その中の一社が廃業したのだ。一時期は、商品が安いだけで売れに売れた時期があったけど、その後の時代の変化に追従出来なかったのは、老板(社長)の考え方が古過ぎるからだ。彼らはいかに安く物を作るかがテーマなので、中途半端な商品が多すぎて不良品も多かった。で、安ければ何でも売れた貿易相手国は断然アメリカで、3位が日本だ。

☆カメラ以外の撮影周辺機材のほとんどは中国製になってしまったが、その中で安い販売価格には理由がある事を頭に叩き込んだ方が良い。製品の外観は問題ないが、中を開けてみるとその理由が分かる事もある。また、信頼出来ないメーカーは製造ロットにバラツキが多く使い物にならない製品も多い。アマゾンなどネットで物を買っている人達は、同じような物だと安い方を選ぶ人が多いが、私は同じような物であれば絶対に値段の高い方を買う方が間違いないのと、知らないブランドには手を出さない方が良いのは、同じ中国国内の他社の製品のパクリ製品が異常に多い事。それと、販売サイトの評価も当てにならないのはサクラが多いからだ。一番信用出来るのは現地で製造販売している人に聞くのが一番だが、それはハードルが高過ぎるので普通は無理で、長年付き合わないとホンネは言わないからね。

つまり、彼らの考え方は使えれば良いという垢が今も抜け切ってない人がまだ多く、儲かれば何でもやるという考え方の中国人が多過ぎる事。過去10社以上の撮影機材製造メーカーと付き合って来たが、時代に追従出来ず若い人の意見を聞かないコピー製造会社は淘汰されそうな昨今。現在、私が一番信頼している中国の撮影機材製造会社はGODOXだ。この会社、昔は大型ストロボを製造していた時期があったが、二代目のボスは小光量ストロボに注目し改良を繰り返し、今は中国ナンバーワンの会社になった。社長は私が知る限り英語が話せる唯一のボスで、とにかく人の話を聞く人で販売価格も良心的。そして、日本の法基準のPSEと無線電波法の技適も取得して販売している中国では稀な会社だ。

☆技適とは、電波を発する商品は輸入国の認可が必要で、これの取得料が日本は異常に高い。039のSh50Pro-VはBluetoothでスマホからコントロール出来るのだが、この「技適」取得料は当時3万元(当時のレートで45万円)も取られ、私が工場に支払い工場から技適申請し販売にこぎつけた経緯があるが、今のレートだと60万円越え。技適は世界各国必要だが、取得料が異常に高いのが日本。この技適認可を取ってない海外製品は、日本に蔓延してるよ。九州で有名なあの会社の社長に技適を取ったと言ったら、「えっ」と驚かれたのは今でも忘れない。もう付き合いはないけどね。そんなもんよ、今の日本は。

 

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一脚のゴム製石突を大型に交換

2023-12-04 | 使える中国製カメラ機材

Amazonで買った大型ゴム製石突に交換

 

Leofotoのカーボン製一脚MP-285Cを使っているが、石突部分を大型のゴム製に交換した。この石突の直径は50mmだが、オリジナルの点で支えるタイプとは安定度が全く違う。しかもAmazonで1257円と格安だ。以前はミニ三脚をつけていたが、耐久度とコンパクトさを考えると、このゴム製の方が数段機動性が高まる。今のデジカメの手ぶれ補正と高感度性能を考えれば、私の街撮りでは三脚から解放されるのはとても楽。一脚ユーザーにはお勧め石突だよ。

日本のベルボン製の一脚には、同じようなゴム製石突が交換可能で標準装備されているのはとても良い。

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ストロボからLEDへ

2023-03-20 | 使える中国製カメラ機材

地下鉄内で仕事

 

すでに7年以上前の事だが、中国では大型ストロボのBroncolorやProPhotoがまだ大量に売れていた時代があり最大のお得意様は服や靴などの製造工場などだった。しかも驚く事に3200Wなど大光量タイプがよく売れていたのだ。当然使うカメラはセンサーの小さいデジカメなので、そんな大光量はかえって使いにくいが、会社側は一番高い値段の機材を入れたという面子も影響もあり売れていたのだ。売る側は大喜びだよね。

今も中国では洋服や靴などは製造したその場で大きな自社スタジオ内で商品撮影が始まる。すでに複数の撮影セットとカメラマン+画像処理スタッフが常駐していて、撮影しながら画像処理しネット画像用に仕上げていく流れ作業になっているのだ。そして、数年前から新規に大型ストロボはほとんど売れなくなった。こんな事になるよと何度も販売店に警告していたのだが、やはり大型ストロボはさっぱり売れず、昨年の暮れに上海と杭州の実店舗を閉鎖。今後は写真も必要だが動画がメインになるので、撮影は間違いなくLED照明に変わり動画からの切り出しを写真として使う時代になる。

時代の流れを先読み出来ない経営者は、海外を知らない文革経験者に多い。最近は香港や深圳の若者が頑張っていて、若者だけが集まり新しいブランドも立ち上がって来ているので、私は相当期待している。以前のブログでも書いたが、今の若者は杭州と成都に集まっているようだが、撮影機材関連はやっぱり香港と深圳だろうな。

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