このポスト、比較的新しい物もあるが木の質感からして50年くらい経過している物も多い。後ろに見える階段の手すりは約90年前の物だと1Fに住むおっさんが教えてくれた。階段は木製で真ん中がすり減って凹んでいる。
昨日アップした通りに見える明かりに向かって歩く。まだ、移転する気がないようで普通の生活をしている。鍋釜は家の中にあるが、家の中に水道は無い。この付近はプロパンガスが唯一の燃料で中華鍋一つで器用に料理を作る人が多い。
廃墟のように見えるが、まだ人が住んでいる家もある。この国は、転居した家から壊すので隣に人が住んでいようが居まいが関係なく家を解体していく。このような場所は、絶対に一人で歩いてはいけない。数人に取り囲まれてしまえば終わりだ。デジタル一眼レフ一台の値段で田舎に行けば数年食える事を忘れてはいけない。
3年ほど前に撮影した写真で、ピンホールカメラでも昼間撮影した。この日、この近くの家の取り壊しが決まったので室内を撮らせてもらいに行った時に撮影。老婆が一人で住んでいたが挨拶しても無視されてしまった。
このような場所で撮影する時は大勢の暇な人が集まりカメラを覗いてくる。こんな時、彼らにこちらから話しかけるとおもしろい情報をたくさんもらえる。
上海での夜の路地裏散策は何があるか想像がつかないのでとても面白い。この人、街灯の明かりで本を読みふけっていた。人が来ようが私がシャッターを切ろうがまったく気にしてない。表情からしてエロ小説ではなさそうだ。