海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

オールド上海ジャズバンドを六本木の新世界で

2013-01-31 | 遠い記憶-日本-オールドレンズ

 

一昨日、友人の「amin」のライブを六本木の新世界で見た。ライブは大成功で、小屋は満員電車並み。新世界は、元の自由劇場。いつの間にか名前が変わっていた。出演者が手の届きそうな場所でライブを楽しめ飲めるのはとても良い。

 

次回は、5月2日にもう一度やるようだが、この小屋はかなり狭いので、開場と同時に入れるよう並ぶ事をお勧めする。

 

 

帰国前の前日、知り合いの京劇役者の厳さんの舞台を福州路の逸夫舞台で見たが、伝統の中にも新しい表現を取り入れている彼の演技はすらばしい(上海では素晴らしいをこういう)。彼は上海人だが、日本で狂言を学び今は上海で京劇役者として活躍。彼の動きには幅があり表現が細やかだ。将来有望な京劇役者の一人。

Canon FD50mm f1.4

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本日の朝一便で東京へ

2013-01-28 | 遠い記憶-上海 オールドレンズ

 

腰痛と帰国前の準備でしばらくブログを休んでしまった。本日の朝一便で、東京へ。

昨晩は、福州路の逸夫舞台にて京劇を見た後、京劇役者の厳さん達と音で打ち上げ。

写真は、夜の街に出撃する準備段階のぬいぐるみ屋。夜は、飲み屋付近を攻撃。酔った女を狙い撃ちし、男から金を狙い撃ち。

Canon FD50mm f1.4

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

五感も六感も錆びたら終わり

2013-01-23 | 写真日記

 

全員では無い事を最初に言っておくが、ここ数年日本から上海に来る若い日本人と会っていて思う事がある。それは、限りなく果てしなくぬるい。30度くらいの風呂の湯に延々と浸かっているような感じ。日本という国は、自分が手を出さなくても、オートマチックに機械が先読みし物事を処理してくれる 、世界でも稀に見る機械化が進んだ国と言える。別にこれが悪いとは言わないが、それに慣れ過ぎると頭を使わなくなり感も冴えなくなるので、五感すら感度が落ちるのだ。そういう人達の特徴は、身につけている物はそこそこ良い物を買っているので、一見そこそこセンスが良さそうだが、その人に似合ってないのだ。そして、そういう人の顔は穏やかなのだが、緊張感が無い。一言で言えば、すべてが受け身体勢。

前世紀の話だが、ある大手のコンビニ本社で働いていたその人は、その会社のスーパーバイザーだったようだ。肩書きからすると上の方に位置する人なんだろうなと誰でも思う。なんせ、スーパーだからね。で、その人が、関東近県のちょっと外れた場所のみで店舗展開し成功していたスーパー本社に転職。この店は、他の大手とはまったく違うやり方で店を運営し、各店舗の店長が独自の判断で仕入れや値付けをするので、会社員でありながら自分で店をやっているようなものなのだ。つまり、もっとも商売の根本を継承し店舗拡大をしていった店なのだ。そんな店に、前職の肩書きがスーパーバイザーだった人が、現場実習として数ヶ月配属されたのだから、さあ大変。まず、商品知識がまったく無く仕入れた物の値付けも出来なくて邪魔者扱いされ、各店舗のパートの人達にも使えない攻撃をくらい、他店へたらい回しにされた挙げ句の果て、数ヶ月で退社。

大手のコンビニで売られている商品なんて、一部を除いてみな同じような物なのだ。なので、それだけの商品知識しか無く、しかもポスを使って何がどのくらい売れたかなど機械がやってくれるし、売り場の経験がないので何をどうしたら良いのかさっぱり分からなかったようだ。

こういう歯車の一部だったような人がこちらに来ると、とんでも無い事になる。そして、相手をすぐに信用し相手の都合のよいペースに乗せられ、最後は騙されて店を乗っ取られる。だいたい、乗っ取られる時期というのは、その店の商売が安定して来た時期が多い。

日本では、騙した奴が悪いと思う人が多数だろうが、こちらでは騙された方が悪いというのが常識なのだ。ホント、感の冴えない日本人多過ぎ。

 ☆写真は、夜誰もいない人民広場内の照明の消えたメリーゴーランド。

Canon FD50mm f1.4

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

上海の電気代は高い

2013-01-19 | 写真日記

 

今更何を言ってんんだと言われそうだが、上海の電気代はこちらの物価を考えると日本より異常に高い。本日、電気代の請求が来たのだが493元(約7000円)で、先月の約2倍。部屋の広さは約70平米で照明の9割をLEDに交換しオイルヒーターを控えめに使っている。

色々と聞いてみると日本から駐在で来ている人達の中には、この3倍以上払っている人達がいるらしい。そして、私のアシスタントや他の中国人に聞くと一月60元の人もいれば、200元くらいだと言う人もいる。現在、上海の最低賃金が1450元なので、日本から来ている駐在員が住むようなマンションは別として、ローカルの人達が普段部屋の中でダウンジャケットを着ている理由がわかるような気がする。

ここ数日、中国の地方から撮影機材製造会社のボスの接待で夜は連日乾杯の嵐。一昨日は、たまたま飲み助オヤジが集まった為に3種混合乾杯の嵐で酒浸り。オマケに腰を痛めているので、ちょっと辛い毎日。年に数回ある撮影機材ショーが終わり、個別打ち合わせが終わるまで仕方がない。さすがに昨日は、カラオケを辞退した。

寝ます。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本の会社人間がダメな理由

2013-01-17 | 写真日記

 

 日本の会社や組織に長く属した人達がこちらに来ると必ず失敗したり物事が先に進まない。つまり、一言で言うと、日本の伝統色の藍色に染まってしまった人達。そういう人達は、日本の方程式をそのまま持ち込むからだ。そして、現地を知らずに指令を出している本社の人間はもっとタチが悪い。なので、私はこの国の事情を知らない人とはなるべく仕事で関わらないようにしている。これは、普通の会社に限った事でなく出版社などもそれにあたる。こちらの国の事情を伝えても外を知らない人には理解できないからだ。編集者が絶対に言う例。オフィス内でなるべく中国とわかるような背景で人を撮ってください。アホかと思う。オフィス内なんて世界中何処でも同じような物なのだが、最近でも必ず言われるので説明もせずに無視する事に。

日本側からよく聞く話だが、上の人にこう言われたので何とかなりませんか?とか、誰々から言われたのでどうにかなりませんか?などと一方的に日本の方程式をそのまま言ってくる人がいるが、そんなのそちら側で解決してくださいと言い返す事にしている。こちらにだって、何とかしなけば物事が進まない事例はたくさんあるし、こちらの商売ルールだって日本とは大違いだからだ。冷たいと言われるが、これが理解出来ない人や会社とは最初から関わらない方がお互いの為なので、即取引を辞める事にしている。また、この国に来た事が無い人ともなるべく仕事で関わらない事にしている。(一度地方の出版社でひどい目に合った)この国の特殊事情は、住んだ事のない日本人にはとうてい理解できないが、海外駐在経験や他国に住んだ事のある人は理解がはやい。

日本人の多くは、この国がまず社会主義の国であるという事を理解してない(頭でわかっているだけ)。そして、ルールだってあってないような国という事もわかってない。(これも頭の中で知っているだけ) つまり、日本の正攻法で立ち向かえば必ず目の前に失敗の二文字が落ちてくるのだ。別に法を犯せと言っているのでは無く、どうやったら法を犯さず物事を先に進める事ができるかという、学問ではけっして教えてくれない方法を考える人のみ、こちらでビジネスが出来ると思って間違いない。

日本人でいくら数カ国の言葉ができようが、MBAを取得しようが、学問脳みその固まりはこの国で使えない部類に入る。こちらの経営者が良く言う話の中に、「学問ガチガチの大学出では経営者になれない」すべてでは無いが、的を得ていると私は思っている。そんな人の多くは、余計な知識が邪魔をし判断力が鈍り時代が読めてない人が多く、「臨機応変」という流れに乗れず即断即決できないのだ。世の中は、おそろしいスピードで動いているしこの国はそれが他国よりはやい。そして、そんなボスを見て中国人はボスを馬鹿する。こんな時に優秀な中国人は即転職するので、使えない人ばかりが残り会社は悪い方向に向かうという悪循環が発生する。

欧米系の企業もこちらに多く進出しているが、ストが起きて操業がストップしたなんて話はほとんど聞かない。これは、すべてでは無いが、現地のルールに乗り臨機応変に対応しているからだと私は思っている。そして、給与に対しても差別がちゃんとあり出来る人には多く出来ない人にはそれなりにとはっきり差別している事だ。日本の方程式をそのまま持ち込んだ日本企業には、これが出来ない。

世界で戦えない日本企業が増えているようだが、日本企業内の方程式を今一度見直すべきだろうな。アッ、社内での公用語を英語にしろなんて言っているのでは無いですよ。他言語が話せても仕事が出来なく信頼できない人はたくさんいますし、わたしはそんな人をたくさん見てきました。

ある日本の会社では、社内公用語を英語とし社内会議を英語でやっているようだが、「ここは大事な事なので日本語でも話しておきます」と日本語で言い、重要項目のみ日本語で復唱するそうだ。これを冗談でなく本気でやっているなんて、滑稽を通り越していて吉本新喜劇より数倍笑えるので、楽しさが天まで届くようなユニークな会社だ。そのうち、パロディ映画になりそうな題材だ。

一昨日は、ハルピン人と広東人と上海人と私も含め、写真用バック紙を扱う代理店とLED屋の人達で一杯。8人で飯を食ったのだが、酒が飲めるのは私とハルピン人と上海人の3人のみ。30歳代は誰も飲まないし飲めないのだ。そして、タバコも。世代や住む場所が変われば、すべての価値観や常識も変わる。中国は広すぎる。

☆議員を辞めたはずの鳩山元首相が北京に入って政治ごっこをしているようだが、余計な事を言ったりしなければよいのだが。こいつも相当ダメな日本人タイプに属する。言っている事が幼稚。日本の若いみなさんは、こんな大人になってはダメですよ。

☆紹興酒に浸けた鳥料理。写真は残りもの。孔乙己酒家で

 

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする