海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

GFX50RとHektor13.5cm f4.5で雲を

2020-08-31 | GFX+オールドレンズ

GFX50R+Hektor13.5cm f4.5  クラシックネガ

 

 

複雑なマウント構成

 

先週は台風の影響で天気が目まぐるしく変わる日が続いた。画像は先週金曜日の午前中で、この後に激しい雨になり、降っては止むの繰り返し。本来は撮影に出る予定だったが、諦めた日だった。この日の画像は、自宅の窓から午前中の美しい雲に出会い20枚ほどシャッターを切った一枚。フィルムシュミレーションは、新しいクラシックネガだ。

フィルム時代にM型ライカを使っていたが、使った長玉は90mmまで。一応135mmも持ってはいたが、ライカM型で135mmを使うのは至難の技だったのでほとんど出番はなかった。積極的に使い始めたのはデジタルになってからで、料理撮影での出番が多かった。なぜ料理の撮影に適しているかというと、ヘクトールの軟らかい描写は料理の滑っとした質感を出すには最適なレンズだからだ。このレンズは適度なシャープさを保ち湿度の高い描写をしてくれるので、料理のとろみ感が出しやすい魔法のレンズだと私は思っている。特に繊細な日本料理を淡い光で撮ると最高の描写がえられる。料理を撮る際に最近のデジタル用レンズを使うと、あまりにもシャープ過ぎて付け合わせの野菜などの葉がくっきり写り過ぎたり素材のしなやかさが表現出来ず、メインの料理より目立ってしまう事も多い。そして、もう一つの理由は135mm(35mmフルサイズ換算)という焦点距離は、複数の料理を並べて撮る場合に遠近感が圧縮されるので皿の配置が楽な事と、テーブルの奥の処理が簡単な事。

一時期、PHASEのデジタルバックを使っていた頃に、ジナーボードにヘクトールが使えるように改造して、アオリも使えるようにしていた時期もあったが使ったのは1回のみで、その後デジタルバックも使うのをやめて4x5も手放した経緯がある。

☆日本料理を北側の窓や直射日光が入らない障子越しの軟らかい光で撮ると息を呑むほど美しい画像が得られるが、その際にヘクトール135mm f4.5はお勧めのレンズだ。

☆古いレンズを使う場合、余分な光は出来るだけカットした方が良い。今回はハッセルの蛇腹フードを付けた画像を掲載したが、フード内に光が入るだけでもフレアーが入るレンズもある。それは、戦前のノンコートレンズだ。古いレンズを使っている人で、フレアーとレンズ本来の軟調描写を混同している人が多いが、それは別の話。二番目の画像は、X-H1+Super-Takumar50mm f1.4(アトム) 開放で撮影 フィルムシュミレーションはエテルナ

☆日本に戻りたいのだが、先の予約を見ると上海-成田片道がLCCでさえ30万円だそうだ。そんな金はネーよ。

 

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上海市内はEVバスが主流に

2020-08-30 | 写真日記

最新のEVバス

 

 

コックピット

 

新しい場所に引越してバスの利用率が上がった。と言っても近距離の話で、地下鉄やタクシーも当然利用する。今までバスを利用しなかった理由は、一時期夏になると火を噴いた事故が多かったのも理由の一つだが、目的地の路線が少なかったのが最大の理由。上海のバス網は感心するほど網の目のように張り巡らされていて、上手に利用するととても便利だという事が最近わかった。それに道を覚えらるのと街のロケハンにも役立つ。バス停には複数の路線バスが停車し、自分の乗りたいバスの到着時間が正確に表示されおよそ8分ほど待てば次のバスが来るほど運行間隔は短い。(博多の一部区間のバスには負けるけど)

昔の上海のバスはトロリーバスが多かったが、最近はEVバスが主流になりつつある。トップの画像は最新のEVバスの乗車口で、乗客とドライバーの間にはアクリル製の仕切りがあり、会話はアクリルガード越に会話が出来るように穴が空いている。シフトはボタン式で、NとDとRしかないシンプルな構造。ただ、上海市内のように勾配のない平地だからEVは向いているが、Dレンジしかないこのバスは坂の多い場所ではちょっと問題があるかもね。このEVバスの普及で排ガスが出なくなり、市内の大気汚染率は相当下がっているのは間違いない。で、これが東京だとどうなるのかと考えると、広い充電スペースと設備投資の問題があるので問題は山積みだろうね。

上海のバス料金は2元(約30円)で、交通カードとスマホ決済も使える。そして、シェアサイクル(1.5元)を利用すれば結構移動は楽しい。ただ、バスのドライバーの運転が荒過ぎるのが最大の欠点。ブレーキとアクセルワークは最低だと思って乗るべき。ホント、ド下手。

 

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Hektor13.5cm f4.5を救出

2020-08-28 | GFX+オールドレンズ

ブラックペイント剥げ剥げの外観

 

1947製のHektor13.5cm f4.5

 

古い付き合いの上海人から、くもりがあるヘクトール13.5cm f4.5を救出した。このレンズは、ずっと売れ残っていて、おそらく買手がつかないくらいホコリとくもりがあるレンズ。上海でオーバーホール出来るよと言われたが、私はこちらでは絶対にお願いしない。中国でのオーバーホールの意味は、レンズをバラせて組み立てる事が出来るという意味であって、組み上げても精度までは保証しないという意味だからだ。北京オリンピックの一年前に日本のプロサービスから言われた話だが、中国では絶対にオーバーホールしないでくれと念をおされた。そして、その頃は北京オリンピックに向けて修理の猛特訓をしている最中だと言っていたのだ。でも、今の現行製品はカメラメーカーに出せば問題ないと思う。ただ、古いレンズをオーバーホールするのはやめた方が良い、特にライカ系は絶対にダメ。

フィルムカメラやレンズなどの機械類は、メンテナンスをしながら使うのが常識なのだが、中国人の多くはメンテナンスを嫌いケチる傾向が今でもある。なので、カメラが作動しなくなると、とりあえず作動するような修理しかしない。また、中古の機材も正規オーバーホールした物でさえ嫌う傾向が今もある。

 

救出したくもりがあるヘクトール13.5cm f4.5 絞り開放

 

オーバーホール済みのヘクトール13.5cm f4.5 1955年製 絞り開放

 

くもり無しの綺麗なテレエルマー135mm f4  1986年製 絞り開放

 

くもりがあるヘクトールとOHしたヘクトールを撮りくらべてみると、くもりのある方はやはりコントラストが低くピント面のエッジはやや鈍いが、ボケはかなりソフト。また、くもりの影響でローコントラストフィルター(ムービーで使うフィルター)のNo.1を入れたような描写になるので、このまま使えない事はない。そして、トーンカーブでコントラストを上げればとても良い雰囲気に仕上がる。

ついでにテレエルマー135mm f4もあるので、同じ場所から撮影したのが最後の画像。これは他の二本より設計が新しいので、コントラストは高くピントのエッジも他の二本より立っているが、現代のデジタル用に設計されたレンズのように硬くない描写は好感が持てる。

☆どのレンズも前玉を外しビゾアダプターを使ってGFX50Rで使用。この時の撮影状況は、北側の小さな窓から入ってくる光なので相当ソフトでベタな光。

☆カメラはGFX50Rでホワイトバランスはデイライト  RAWで撮影し現像はC1を使用。プロファイルはプロネガスタンダードでそのまま現像。

☆レンズの画像は、X-H1+Super-Takumar50mm f1.4  f4で撮影

     

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上海郊外で杭州料理を

2020-08-21 | 写真日記

 

 

レストランの窓から外を

 

美術評論家の奥さんに誘われアシスタントと3人で郊外のモールでモンゴル料理を食べる予定だったが、その店が撤退していたので杭州料理屋で一杯。奥さんの旦那は、コロナ問題でアメリカで足止め状態が半年以上も続いている。杭州料理屋の5階の窓から外を見ると、夜店が出ていてなんだか楽しそうな雰囲気。

 

 

燕京は北京のビール

 

 

燕京啤酒ねーちゃん

 

 

踊る串焼き屋

 

 

射的

 

食事後屋台を歩いていると懐かしい射的や輪投げを発見し挑戦したが、結果はぬいぐるみ1個のみ。このモール付近のマスク使用率は1/3以下で、店に入る前の体温検査と手消毒使用率はほとんどゼロ状態。中国とアメリカの航空路線は10月に再開されるそうだ。上海でも日本に戻れない日本人がいるが、ビザ延長は9月末までとなっているので、10月には世界中航空便の大きな動きが始まるのかも知れない。

☆X100F

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GFX50RとElmar65mm f3.5

2020-08-17 | GFX+オールドレンズ

GFX50R +Elmar65mm f3.5   f16で撮影

 

日本もゲロ暑のようだが、上海も同じでまったく外に出る気が起きない。例年だと8月はひと月夏休みで日本に帰国しているのだが、今年はコロナの影響で数年ぶりに上海で8月を過ごす事になってしまった。外に出て撮影をしたいのだが、もう年齢的にも炎天下の外にカメラを持ち出す気力がないのだ。という事で、ここ数日は防湿庫の中のレンズメンテナンスを兼ねて、取っ替え引っ替えカメラに取り付けて遊んでいる。

トップの画像はGFX50RとElmar65mm f3.5の組み合わせ。このエルマー65mm f3.5というレンズは、ライカMにビゾフレックスを取り付けて使用するレンズなので、普通のM型ライカにはそのまま使用出来ない。なので、ライカMを使っている人でも意外とこのレンズの性能を知らない人も多い。で、このエルマー65mmは、一度使うとずっと手元に置いて置きたくなり一生付き合うレンズの一本になってしまう人も多いようだ。

 

 

 

 

このエルマー65mm f3.5は、マクロレンズとして設計されているので通常1/2倍までの撮影が出来る、もちろん接写リングを使えば等倍までの撮影が可能。GFXのセンサー44x33にも無限遠でケラレが無く使用できるのでGFXの標準レンズとしても十分使える優れもの。マウントアダプターを組み合わせれば、ミラーがある一眼レフにも使用できるので用途は広い。このビゾヘリコイドがあれば、前玉が取り外す事の出来る昔のエルマリート90mm f2.8やヘクトール135mm f4.5とエルマー135mmなど長玉系のレンズがすべて使用出来るので持っていて損はない便利なヘリコイドアダプターだ。それらすべてのレンズは無限大でもGFXのセンサーでケラレが発生せず使えるレンズ。

 

 

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