海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

好きなんです しんちゃんとアディダスが

2020-09-25 | 写真日記

地下鉄車内で

 

路線バスや地下鉄が好きなのは、様々な人達が乗り合わせているから。普段から人や人の顔を見て、色々と想像するのが好き。そして、条件の悪い車内は写真を撮る訓練にもなる。

先日地下鉄10号線内で、私の前に立ったビール腹オヤジは、耳にピアスを腕にはしんちゃんと指にはアディダスのロゴの刺青を入れていた。当然、スニーカーもアディダスなので上から下までアディダスオヤジ。このオヤジ、呑み屋で一杯やりながら話をすると絶対に面白いだろうなと思いつつ20枚ほど撮影。当然ノーファインダーなので失敗も多いが、9カットはブレずにしんちゃんにピンが合い撮れていた。

今のデジカメは35mmフルサイズ全盛期だが、数年前に私はあえてフルサイズを捨てた。最初は相当抵抗感もあったが、小型軽量でフットワークが良いAPS-Cセンサーカメラに慣れると、もう35mmフルサイズカメラには戻れない。カメラボディのサイズはまだしも、デカ過ぎて重過ぎる単焦点レンズにはまったく興味がわかない。それを思えば、フィルム時代のオリンパスOMシステムは徹底していたな。

それと、各社F値の明るいレンズが相当増えているようだが、これも問題。日本人ほどボケにこだわる人種は他にいないし、メインの被写体よりボケを見てくれと言わんばかりの写真にうんざりとドイツ人が言っていたのを今でも思い出す。ミラーレスカメラになってせっかくボディが小さくなったのに、レンズがデカ過ぎるのは本末転倒だと思うよ。

☆X100F 

 

 

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長玉で路地裏を

2020-09-22 | GFX+オールドレンズ

PentaxFA77mm f1.8

 

Tele-Elmar135mm f4

 

Tele-Elmar135mm f4

 

この日、老西門に用事があり、ついでに気になる場所があるので行ってみた。今までパノラマ撮影では、ほとんどワイドレンズを使ってきたが、ちょっと長玉で撮ってみようと思い小南門付近をうろつく。気になっていた場所は、取り壊しの為にすでに封鎖されていた。

この日に持ち出したレンズは、PentaxFA77mm f1.8とTele-Elmar135mm f4のみ。路地裏で長玉を使う時は引きが取れる場所でないと撮影は難しいが、ハマると遠近感が自然でとても良い。最近は長玉でパノラマ撮影に慣れる為に、ライカの135mmファインダーをいつもポケットに入れて持ち歩き、ちょっと遠くを見る訓練をしている。コロナ問題が無ければ2月に広東省のとある街に撮影に行く予定だったが、今年はすべてキャンセルに。その街は雨季や台風シーズンを避けなけれ撮影が難しいので、また来年仕切り直し予定。

路地裏はパノラマフォーマットと1x1フォーマットがとても合う。

☆GFX50R+PentaxFA77mm f1.8とTele-Elmar135mm f4(Visoアダプター使用)

 

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GFX50RにOTZFOがあれば65mmと90mmと135mmが使える

2020-09-20 | GFX+オールドレンズ

OTZFOは便利

 

左からElmarit90mmf2.8・Hektor13.5cmf4.5+16472k・Tele-Elmar135mmf4。GFXのボディに付いているレンズは、Elmar65mm f3.5(ビゾ専用)。Elmarit 90mm f2.8とHektor13.5cmf4.5とTele-Elmar135mmf4はライカM用のレンズだが、鏡胴から前玉を外しOTZFOに取り付ければ、すべてGFXの44x33センサーをカバーしケラレが発生せず使えるレンズ。

OTZFOは、M用ライカビゾシステムで使えるヘリコイドで、ライカMRリング(MマウントをライカRで使えるリング)に、K&F製のライカR-GFXマウントアダプター経由でGFXボディで使用。これらレンズの最短撮影距離は1mから1.5mだが、このOTZFOを使えばさらに近接撮影が出来るので物撮りにも使える。以前、料理の撮影には定番レンズとして使ってきたとても優秀なレンズだ。これら135mmはf値が暗いので敬遠されがちだが、今は感度が自由に変えられるので全く問題ない。特にエルマリート90mm f2.8は、GFXで使うと35mmフルサイズ換算で72mmになるので、とても使いやすい焦点距離になる。

ライカM用の135mmは、もっとも人気がないレンズだ。それは、M型ライカではフレーミングが難しいのが最大の理由だ。私も前世紀に一本持っていたが、ほとんど出番がなかった。ライカM用の古い135mmは、ヘクトールとエルマーとテレエルマーの3種類があり、一番安定した画質を求めるならテレエルマーをお勧めするが、開放でハイエストライト部分の描写がほんのと少し滲むヘクトールは光を感じる描写なので私は好き。

テレエルマー135mm f4のレンズ構成は、ローライフレックスのテレローライSonnarと同じレンズ構成だ。テレローライは使った事がないが、あまりにも不人気だったのは最短撮影距離が2.5mと長く近接する場合ローライナー(クローズアップレンズ)が必要だった事と高価だった事。ただ、そのSonnar135mm f4の描写は文句をつける理由が見当たらないと言われるほど、当時は優秀だったようだ。

ここで紹介したレンズは、どれも人気がなくライカM用のレンズとしてはとても価格が安い。ビゾ用のヘリコイドOTZFOがあれば、デジタルカメラ用として再認識されても良いレンズだと思う。

テレエルマー135mmとヘクトール13.5cmの簡単なテスト撮影→コレ

☆画像は、X-H1+ Super-Takumar50mm f1.4

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オーダーした椅子がやっと到着

2020-09-18 | GFX+オールドレンズ

杭州からやっと届いた椅子 Elmarit90mm f2.8(Viso)

 

9年ほど前に上海の郊外にある家具製作所で特注の家具をオーダーし、今でも現役で使っている。今回の引越しを期に椅子を新調する為に色々と探したのだが、以前オーダーした古典スタイルのデスクに合う椅子が見つからず、昔お願いした家具屋に再オーダー。本当は家具屋のオーナーに会い直接オーダーしたかったのだが、その家具屋は家賃高騰の為に上海から杭州へ移転してしまっていたのでネットでオーダー。こちらの特注家具屋は、釘やボルトを使わない昔ながらの作り方で製造してくれる。特注なので、サイズやデザインや塗色も自由なので、自分の部屋にピッタリと合うサイズに仕上がるのが良い。

今世紀初頭、上海では中国アンテークの家具がまだ安かった。アンテーク家具に目をつけたのはイギリス人で、中国の田舎を周り家具を安く買い付けて修復し販売していた時期があった。私もそのイギリス人の店で、租界時代の折畳み出来るテーブルと清時代の椅子など4点ほど買ったが、今でも現役で十分使える優れ物で仮に壊れても修復が可能なところが良い。

こちらのオーダー家具の良いところは、サイズを部屋に合わせる事が出来る事と既製品と比べても値段は意外と安いのが特長。以前、日本の中華料理屋が店を開店する時に、この特注家具屋でテーブルと椅子をオーダーしコンテナで日本に送った事があったが、既製品よりずっと良いと喜ばれたそうだ。欠点はオーダーしてから出来上がるまでの時間がかかる事。特に今年のように梅雨が長かった時期など塗料が乾きにくい時期は避けた方が良い。

☆GFX50RにElmarit 90mm f2.8(VISOアダプター使用) このElmarit90mm f2.8は、50年以上前のレンズだがGFXの44x33センサーで使うと35mmフルサイズ換算で72mmになるのでとても使いやすい。レンズ性能もSummicron90mm f2に負けない素晴らしいレンズ。GFXで使う場合はレンズを鏡胴から外し、ビゾアダプターを使えば44x33センサーでケラレは発生しない。

 

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上海動物園へ 2

2020-09-16 | GFX+オールドレンズ

日本から贈られたキリンは剥製に

 

フラミンゴが一番楽しめた

 

約40年前に日本から上海動物園に贈られたキリンが数年後に死亡し、今でも剥製になって園内に大切に保存されている。死亡原因は、客が与えたビニール袋をキリンが食べたのが原因だそうだ。この日は日曜日だったのと天気も良かったので人多過ぎ。本当は象舎の裏に周って寝床にいる象を撮りたかったのだが、今は見学禁止になっていたのは残念。この上海動物園は、動物を見るより緑を楽しむ場所だと思えばとても楽しめる。行くなら平日が絶対にお勧め。

☆新型コロナウイルス問題で世界の航空便がほとんど停止状態だったが、アメリカに動きがあり徐々に解除の方向へ。これはうれしいニュースだ。これに追随し徐々に日本も解除の方向へ向かうだろうが、問題は航空運賃の高さ。数年後、あのコロナウイルスってなんだったんだろうね。と言う日が早く訪れる事を願うだけ。

☆GFX50R+Pentax FA43mm f1.9

 

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