海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

GFXに常時135mmファインダーを

2023-11-30 | GFX+オールドレンズ

GFX50SⅡに常時ライカ135mmファインダーを

 

GFX50SⅡを使い65x24と1x1フォーマットをメインで使っているが、75mmから21mmくらいまでの画角はファインダーを見なくてもある程度読める。ただ、望遠系のレンズは画角が読めない。という事で、GFX50SⅡのアクセサリーシューに135mmのファインダーを常時付けている。このライカのファインダーは、135mm専用なのでフレームが表示されるが、その外側は約90mmに近いので、画角の当たりをつけるにはちょうど良い。

以前、この135mmファインダーを常時持ち歩き遠くを見る訓練をしたが、やっぱり体に染み付かなかったのだ。135mmで使いたいレンズはHektor135mm f4.5かTele-Elmar135mm f4で、両方ともビゾマウントに変換しGFXに取り付けて使っているが、GFXの44x33でケラレが発生しない。このHektor135mm f4.5の描写に惚れ込み、とあるカメラのカタログ撮影で使った人がいるが、その気持ちよくわかる。だけど、私の周りにはこのレンズを使いこなしている人は一人もいない。このレンズはライカM用のレンズだが、前玉を外しビゾ変換して使うのが今は適していると私は思っている。ISO感度を自由に選べる現代は、f値の明るいレンズは私には必要ないのだ。

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19参Ⅲ老場坊へ久しぶりに

2023-11-28 | GFX+オールドレンズ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何度もブログで紹介した場所

虹口区の漂阳路付近へ行くと必ず立ち寄るのが19参Ⅲだ。ここは租界時代に屠殺場だった。人と家畜が歩く場所を完全に分離するように設計されたので、エッシャーの絵のような複雑な建築になった。世界中にイギリスとアメリカと上海に同じ建築家が同じ建物を建てたと聞いている。2003年かその翌年だったと思うが、この建物の持ち主が特別に見せてくれたのが最初で、その後に上海TVのドキュメントでもう一度撮影した場所。現在は音楽学校やイベントホールやカフェとして使われていて、誰でも入れる。

3カットのパノラマの画像は、同じ場所を前後に移動しただけ。この日は20分ほど滞在し、外灘方面に向い地下鉄で帰還。

この日はGFX50SIIとMC Rokkor28mm f2.8がメイン。現在上海に21mmを置いてないので、今度の帰国時に21mmを持ち込み再度撮影予定。

19参Ⅲ以前のブログ→コレ

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北外灘付近から虹口区の奥へ

2023-11-26 | GFX+オールドレンズ

海員病院が違う施設に

 

眩しい高層マンションに

 

芥川龍之介が泊まった萬歳館はまだ手付かず

 

鉄格子の外から

 

すべて封鎖されたまま

 

人はほとんど歩いてない

 

漂陽路付近はまだ昔のまま

 

北外灘と言われている虹口区付近(昔日本人が多く住んでいた場所)がどうなっているか行ってみた。2021年に連載の撮影で行き、昨年は大学の先生に聞いてみたが、この付近は今後どうなるのかわからないと言っていた。この近辺は、今も立ち退きが終了したままで何も変わってない。この付近の街並みはとても美しいので、このまま残して老上海の街として残してほしい気もするが、やっぱりビルになるのかなと思う。この後、漂陽路沿いに虹口区の奥へ行くとまだ昔の生活が残っている場所もあり、すでに懐かしく思ってしまう。

この日のメインレンズは、Elmar 50mm f2.8(初期)とMC Rokkor28mm f2.8  GFXの65x24フォーマットとRokkor28mm f2.8の相性はとても良い。

☆訳あって、本日の深夜便で短期帰国。

 

コメント (2)
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廃墟壁画を探したけれど

2023-11-24 | 遠い記憶-上海 オールドレンズ

旧城内で

 

2008年北京オリンピック前の外灘で撮影    自作ピンホールカメラ

 

東台路の骨董街で 2009年頃

 

廃墟壁画を探して歩いたが、一カ所しか見つからなかった。という事で、老西門付近の撮影は終了。最後の画像は文革時代の陶器製人形で、昔の上海の東台路の市場で無数に売られていたが、最近はほとんど見なくなった。この3枚の画像は何となく共通するものがある。

☆ユニクロの柳井社長がTIME誌に語った「日本は決して先進国ではない」まさにその通り。ここで言いたい事はたくさんあるが、コロナ前の数年前に日本滞在中に海外の状況をあまり知らない日本人にこんな事を言うと遠回りにイヤな顔をされた。という事で、そんな人が多く集まる場所はさりげなくフェードアウトしてきた。分かりやすく言うと、過去のしきたりにこだわり未来に目を向けない予定調和を求めたがる人や店や会社は私には合わないのだ。それをやるとどうなるのかというと、日本での知り合いや友人は少なくなるが、私にとってはストレスが溜まらないのでその方が楽なのだ。日本のニュースや新聞やネット記事のみ見て過ごしている人は、注意した方が良いよ。それらの記事は全部では決してないが、日本住んでいる日本人が喜ぶような書き方をしている記事が最近多すぎるからだ。

☆1981年にフランスのJean-Michel Jarreが、世界で初めて中国でシンセサイザーを使ったコンサートのドキュメントがYouTubeに落ちている。1980年代の中国なんて、私にとっては未知の世界。アルバムが発売になった当時のLPは何度も聴いた。このドキュメント映像は、当時コンサートが開催された北京・上海の街も撮影していて、時々NikonF3のモーター付きシャッター音が聞こえてくるのが良い。このF3のシャッター音が何だか切なくて物悲しく聞こえてくるのだ。また、街で録音した生音がとてもよいので、私の写真集は前世紀末に街で拾った生音を録音編集しミニCD付きで販売した。当時普通に聞こえていた街の音は、今となっては遠い記憶の中に。時代の生音は立派なドキュメントとも言える。

☆Jean-Michel Jarre   The Concerts In Chinaの動画→コレコレ同じ動画だが一応リンク。後半の動画で、物悲しく聞こえるニコンF3のモーター音と街の風景と女の子の声のリンクがとても好き。

☆FBやLINEでの繋がりリクエストがたまに来るが、何のコメントもないリクエストはお断りしてます。

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元アシスタントのスタジオ工事終了

2023-11-22 | 写真日記

iPhoneで

 

スタジオ名はHI Studio

 

バーカウンターで 

 

懐かしい椅子(本物) 

 

11月20日、元アシスタントのスタジオ工事がやっと終了。という事で見に行って来た。場所は、以前私が住んでいた新華路から近く、最寄駅は延安西路。まだペンキの匂いが強いので、マスクを手渡され見学。天井は5m以上で中二階がありスタジオとしては最高の環境。そして、スタジオ内に酒が呑めるバーカウンターがあるのが上海流。窓は電動で開閉が可能で、光は完全にシャットダウンできる。翌日から機材の搬入が始まるが、照明機材はLEDライトがメインだ。まぁ、これも時代の流れ。月末には正式オープンだそうだ。その後、以前私が住んでいた新華路を抜け安順路を西に歩き伊梨路を横断し、お願いしていた物を受け取りに日本村付近へ。

☆このビルもテナントが抜けて、半分以上が空き状態。以前は日系のコンサルタント会社もあったようだが、すでに撤退したそうだ。このビルの大家が国営というのが良い。昨年は上海でロックダウンが2ヶ月あったが、私が以前に在籍したオフィスも大家が国営だったので家賃が半年免除になった経緯がある。

☆GFX50SII+Nokton58mm f1.4

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