海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

2008年上海の公園で

2022-11-29 | 遠い記憶 現代のレンズ

 

 

 

 

 

前回の続き

世界中の大都市で、上海ほど公園の多い都市はおそらく無いだろう。また、プラタナスの街路樹がいたるところにあるので、夏は木陰をつくってくれ過ごしやすく冬は葉が落ち太陽の陽で街を温めてくれる。まぁ、これはフランス租界からの始まりが起源だと私は思っている。このプラタナスの街路樹の影響で、夏は撮りたい建物が葉で隠れてしまう場所も多いので、街並みを撮る時に一番良い季節は若葉の5月から6月末までがベストシーズン。

早朝の公園は、太極拳やダンス族などが多く観光客にも楽しめる場所だ。前世紀の事だが、定宿が虹口区の魯迅公園近くだったので一番通った公園で、カメラ雑誌の作例撮影でとてもお世話になった。

 

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2008年の淮海路で

2022-11-27 | 遠い記憶 現代のレンズ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

淮海路で2008年の画像から

2010年上海万博の2年前に撮影した画像をモノクロに変換。当時、NHKの土曜ドラマ「上海タイフーン」のタイトルバック用に上海の人達を撮影していた。人の自然な表情を撮るには、遠めから望遠レンズで撮るのが一番。当時はCanonの一眼レフを使っていたが、画素数が低いのでハイライト以外のトーンの繋がりがとても良い。

この頃の上海は、2010年の上海万博に向けて街中が再開発中だったので埃と匂いが酷かった。でも、イケイケドン時代だったので人々の表情は明るく活気があった。また、上海ブームだったので日本からの観光客や企業の視察も含め、2008年から数年は日本語が街に溢れていた時代でもあった。

今も同じかも知れないが、上海人は外灘近くの南京東路方面には行かない。ここに行く人達は、地方から来た観光客がほとんど。という事で、淮海路付近は地元の人が圧倒的に多い。

☆コロナの影響で外出を控えているので、しばらく過去の画像をモノクロに変換し掲載予定。

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5・30運動記念碑

2022-11-25 | 写真日記

 

 

 

 

 

 

 

以前はカラーで掲載したが、今回はモノクロに変換し文字が読めるようになった。

南京路と九江路の間に中洲のような三角地帯にある「5・30運動記念碑」は、樹々に囲まれた中にひっそりと佇んでいる。ここは、普通は通り過ぎてしまうような目立たない場所なので、ほとんどの人は立ち寄らない場所だ。以前カラーでも掲載したが、金文字が見え難いのとやっぱりモノクロの方が合っているので再掲載。太陽の西陽に照らされた樹々の木洩れ陽の影がとても美しい。

木漏れ日を見ると、どうしてもカメラを向けたくなる私だが、最新のデジタル用レンズより古いレンズの曖昧な描写の方が好き。こんな写真は光と影だけだという人も多いが、写真表現にルールは無い。木漏れ日ではないかも知れないが、日本の和室の障子越しの柔らかい光に照らされた佇まいにも心惹かれる。騒音のないそんな空間で光の陰影を時間と共に過ごす時間は至福ともいえる。そんな空間は喧騒の上海には無いので、近場では蘇州や杭州へ行くしかない。

 

☆5・30運動は1925年に起きた日系の会社が発端のデモで、上海では五州運動ともいう。詳しくは→コレ

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GFXで40mmを選ぶ理由

2022-11-23 | GFX+オールドレンズ

Pentax-FA43mm f1.9  Nokton40mm f1.4 EF40mm f2.8

 

Nokton58mm f1.4SL  MC Rokkor-PF58mm f1.4 両方ともフードはサードパーティ製(純正はケラレる)

 

私はGFXの中判カメラで標準レンズを58mmにしているので、次のワイドレンズは40mmが妥当な焦点距離。現在35mm用フルサイズ換算40mmの中で、GFXの44x33センサーでケラレが発生しないレンズは、CanonEF40mm f2.8(人物撮影専用)とPentax43mm f1.9(3mmの違いは許容範囲)がある。Nokton40mm f1.4Classicをあえて入れているのは、1x1と65x24サイズ専用で夜用として使っているからだ。そして、次に短い焦点距離は28mmしかないが、28mmの出番はワイド過ぎて出番は少ない。という事で、35mmフルサイズ換算35mmという焦点距離は、GFXを使う場合に私にとっては中途半端な焦点距離という事になるのだ。PC-Nikkor35mm f2.8も持っているが、どうしてもシフトアオリが必要な時にだけ使っていて、昨年一年間の連載の時には大活躍してくれたレンズ。

もしもGFXで58mmを標準レンズとして使うなら、44x33センサーでケラレを気にせず使えるレンズとして、旧Nokton58mm f1.4SL(フィルター径58mmタイプ)かMC Rokkor-PF58mm f1.4がある。ロッコールの開放付近の描写は典型的なオールドレンズの描写で、ノクトンの方はロッコールよりやや現代的な描写だが、オールドレンズの描写を残して設計されている優れ物レンズだ。

☆GFXとNokton58mm f1.4SLの過去記事→コレ

☆GFXで使える焦点距離35mmオールドレンズ2種類の過去記事→コレ

☆GFXでケラレ無しで使えるペンタックスKマウントレンズ3本→コレ

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上海百楽門 

2022-11-21 | 遠い記憶-上海 オールドレンズ

百楽門

 

過去の画像から

百楽門は1930年代に始まり、チャップリンも訪れた極東一のダンスホールとして有名になり当時の名士達の娯楽場だった。一度だけ中に入って食事をした事があるが、1930年代にタイムスリップしたのではないかと思うほど、内装は租界時代そのもの。上海はコンサートホールや劇場など租界時代の建物の多くが残っていて、当時のアールデコの内装を見るだけでも楽しめる。住んでいる間に行きたい場所も多いのだが、コロナの影響もありちょっと面倒な時代になってきた。

この百楽門以外にも、外灘の銀行や音楽庁など内装を当時のまま残している施設も多い。外灘だと浦東発展銀行や工商銀行などがそれだが、撮影は無理なので興味のある人は外貨の両替で立ち寄ってみると良い。びっくりすると思うよ。スマホでも撮影は出来ないけどね。

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