海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

中国で家具をオーダー

2023-03-30 | 写真日記

すべて手彫り

 

仕上げ工程

 

過去の画像から

10年以上前の事だが、新華路に住んでいた頃にデスクなどの家具をオーダーした事があり、今も一部は使っている。中国で家具を買う場合に困るのが、自分の部屋に置きたい家具が少なすぎる事。自分で組み立てる家具なんて、ほとんど使えないからね。家具製造会社は数年前から家賃の高騰で、上海近郊にはほとんど無く他の省へ移転してしまったが、このオーダー家具の値段は意外と安く釘を使わない昔の製法で製造しているのが良い。サイズやデザインは図面があればほとんど問題なく製造可能で、塗色も6種類くらいから選べるので自分の部屋にピッタリの家具ができる。製造期間は天気の問題や混み具合により様々だが、既製品や組み立て家具を買うより断然良い。今回の引っ越しと前回の引っ越しで半分以上のオーダー家具をアシスタントに送り手放したが、メインデスクなど今も現役でまったく問題なく使えている優れ物だ。

今世紀に入っての事だが、イギリス人が地方を周り古い中国家具を買い漁りメンテナンスをして上海で売り始めたのが中国アンティーク家具の始まりだった。その当時、地方ではこんな古い家具を買い取ってくれる外国人がいるという事で相当歓迎されたようだが、当時のイギリス人にとっては宝の山だったと思うよ。私の今の部屋にも清時代の折り畳みテーブルが2つあるが、まったく問題ない現役家具だ。上海の都市開発で1930年代の老朽家屋を取り壊す時に、使える柱や部材は家具屋が引き取り新しい家具に化けたが、古い木材は乾燥が完璧で削れば立派な家具の部材になるからね。

☆数年前に大阪でだんじり祭りを撮影に行った時に聞いたのだが、今の日本の神輿や地車の製造はほとんど中国にオーダーしているそうだ。

 

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上海萬彿閣で禅と琴と茶会

2023-03-28 | 写真日記

 

 

後の壁が明代に造られた城壁

過去の画像から

もう10年前の事だが、琴の会に招待され一泊で禅修行を経験。場所は、上海郊外の萬彿閣だ。この寺は明代に建てられた寺だが、倭寇からの襲撃に備え1386年に城壁が造られそのまま残っている。これは、上海県城の城壁(旧城内)ができた1553年より167年も古い事になる。この萬彿閣がある場所は、旧城内(上海県城)から南の位置で地理的に海に近い場所だったので、当時は倭寇も攻めやすかったのだろう。上海の城壁跡は大境路付近にかすかに記念館として残っているが、この寺の城壁は現在も昔のまま残っている貴重な壁だ。他にも探せばこのような城壁が残っているかも知れないが、私が知る限り上海近郊で明代の城壁が残っているのは、おそらくこの寺の城壁くらいしかないだろうな。この萬彿閣は、文革時に破壊されたが1989年に再建され現在に至る。

☆岸田首相が"しゃもじ"をウクライナに贈った問題だが、この首相のセンスは化石級といえる。こちらでも中国人がもらって困る日本土産に日本人形などがあるが、日本では喜ばれる物が他国では通用しない事や物があるのを知らないのだろうな。

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日帰りで工場へ行き上海で一杯

2023-03-26 | 写真日記

浙江省高速道路パーキングエリアのトイレ

 

浙江省の工場へ行きLEDライトの最終確認。細かい打ち合わせとデータ確認後上海へ。いつもの高速道路パーキングエリアでトイレ休憩したが、よく見るとトイレの入口に現在の使用状況がモニターに表示されていた。昔からあったようだが、今回初めて見た。随分前の中国のトイレは、ニーハオトイレが有名だったが、今ではそんなトイレを探す方が難しい。

その後に元アシスタントのオススメで、呑み屋へ行ったら大当たり。気さくでサービス精神旺盛なオーナーの女性が途中で加わり、その後に他の客も交えて8人で閉店後も呑み明かし午前様になってしまった。知らない人にでも平気で話しかけて来る中国人は、何だか関西人とよく似ていてラテン系ともいえる。今の上海は閉店したり開店休業の店も多いが、良い店には良い客が自然に集まるという典型だな。

狭い日本には県民性というのがあるが、大きく分けると西と東でもまったく違う。どちらかというと、西の方がフレンドリーで親しみやすい人が多い。世界中から旅行で日本に来た人達の多くが、東京より大阪の方が人がフレンドリーで好きだという人が多いのは事実。私も時々関西方面に行くが、それはよくわかる。

☆就労証をネットで更新中だが、年齢的に保険に入らなくてはならない。それが終わればやっとビザが更新出来る。

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動画用にあえてオールドレンズを

2023-03-24 | GFX+オールドレンズ

ネットから拝借

 

数年前にCanon FD 28mm f2(New FDではない)をヤフオクに出品した。確か3万円くらいでスタートし、バイヤーと思われる複数人が競り合い結局30万円以上の値がつき落札された。このレンズは、10年以上前に確か3万円ほどの中古を購入しオーバーホールして使っていたが、GFXがメインカメラになりケラレが発生しないMC.Rokkor28mm f2.8を28mmをメインレンズに指名したので手放したのだ。でも、その30数万円は上海往復航空券に化けたけどね。

なぜCanonの古いFDレンズが高価になったのかずっと謎だったのだが、元アシスタントに聞くと、こちらの動画業界では最新のデジタル用レンズで撮影すると描写がシャープ過ぎて作品の内容によっては雰囲気がでないので、あえて古くてf値の明るいレンズを改造し動画用レンズとしてレンタルしている会社があると教えてくれた。f値の明るい古いレンズであれば何でも良いという訳ではなく、LeicaのRレンズを筆頭にCanonのFDレンズも人気だそうだ。CanonのFDレンズが人気の理由は、焦点距離の違うレンズに変えてもレンズの色が安定しているのと改造しやすいのだと思う。

最新のデジタル用レンズは優秀過ぎてクセが少なく無味無臭で、他社との差がほとんどないほどレンズ収差がよくまとまっている。また、逆光でフレアーが出ないほどコーティングも良くなり、本来なら歓迎されても良いのだが、光を感じないので好きではないという人もいる。

私の所有するオールドレンズは、ライカ・ロッコール・ペンタックスが多いが、一部フォクトレンダーの現行品も使っている。

☆このCanon FD 28mm f2 SSCは、1975年発売で当時の価格は62000円だった。

☆他国からの中国便が緩和されてきたので、春頃にはさらに緩和されるだろうな。

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なんとなくコロナ前に戻ってきたのかなぁ

2023-03-22 | 写真日記

日本村付近

 

春らしくなってきた上海は、何となくコロナ前に戻ってきているようだが景気はイマイチ。久しぶりに行きつけの日系飲食店に行ったら、閉店になっていたり移転していたりで様々。生き残った店も、これからが正念場なのかな。上海人の友人に聞くと、リストラも始まっているようだ。最近特に増えたのが、登録してない電話番号からの電話だ。しかも、発信元が上海ではなく他省からの発信が多過ぎるのは、くだらない勧誘だと思って間違いないので無視する事にしている。

中国への入国制限も少しずつ緩和されてきているが、航空便数が増えない事にはどうにもならない。現状を見ると夏休み前か国慶節前にはもう少し緩和されるだろうが、こればっかりは政治問題もありなんとも言えない。

☆郊外の松江区の住民になったが、以前の仙霞路との大きな違いは、鳥の鳴き声をほとんど聞かない事と、意外と公園が少なすぎる事。以前の仙霞路では、鳥の鳴き声で目が覚めたりリスや鳩が遊びに来ていたが、ここ松江区では雀も見ない。

 

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