東坡肉(鳥鎮の宿の前で)
東坡肉は日本だと豚の角煮なのだろうが、私はこれがちょっと苦手で今までは一切れあれば十分だった。でも、生まれて初めて3切れも食べる事が出来たのは、同里にある「園外楼飯店」の東坡肉だ。ここの東坡肉は、甘さ控えめで油少なめのあっさり系だったのでとても美味しかった。また、この飯店は他の料理もとても美味しく蓮の実とユリ根と山芋炒めなんて二人前くらい食べられそう。最近わかってきた事だが、中国料理で私が美味しいと感じるのは、油を控えめに使っている料理屋が多い。中国全土の中国料理をすべて食べた訳ではないが、私が今まで食べた中国料理の感想は以下。
- 北京料理 北京ダックと炸醤麺と羊のしゃぶしゃぶくらいしか知らない。
- 上海料理 伝統的な上海料理は醤油ベースの甘い味がどうしても好きになれない。
- 四川料理 好きな部類だが翌日ケツから火を吹く事を覚悟して食べる。
- 湖南料理 結構好きな料理で四川ほど辛いと思わない。
- モンゴル料理 羊肉料理はとても美味いが、塩味がきつい地域もある。
- 貴州料理 山菜も含め結構好きだが、塩味が強い。
- 寧波料理 上海に近いので料理は似ているが上海より少し薄味で海鮮が多くけっこう好き。
- 東北料理 何度も食べていて嫌いではないが、何が美味かったっけ?と思い出せない。
- 新疆料理 羊肉が美味しく新疆の黒ビールは絶品。ムスリム圏の料理だと思えばわかりやすい。
- 潮州料理 薄味なのと海鮮もありけっこう大好きな料理。
- 広東料理 何を食べてもとても美味い中国料理だが、ゲテモノも多い。日本の中華料理は、広東料理がベースだと思ってよい。
ただ、中国料理も少しずつ変わって来ていて、各都市の良いところを取り入れて新しい味も増えているので、少しずつ各都市の垣根が無くなっている傾向がある。また、刺身を普通に食べるようになったので、海に近い地域では平気で刺身が出てくる場合もある。でも、中国では調理する側も客も生食に慣れてない文化なので日本人は食べる時は注意したほうが良いね。
あー、美味しい日本料理が食いたくなってきた。