海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

カメラはコンパクトなサイズがイイね。

2022-02-27 | 写真日記

X100とX-E4 27mm f2.8

 

2007年頃だったと記憶しているが、浦東の上海テレビ塔の展望台へ行くには、35mmの一眼レフは持ち込めなかったので、入口の荷物検査場に預けなければ展望台へは行けなかった。だが、コンパクトデジカメGRは問題なかった。今では笑える話だが、2010年の上海万博前は上海の街を高所から高性能カメラで俯瞰撮影する事は、御法度だったのだ。

車もそうだが、カメラを構えた時に相手からどう見えるかはとても重要だ。プロのモデルを撮影する場合と違い、街中で撮影する場合はサイズが大きくシャッター音の大きなカメラは適さない。特にそう思ったのが、2012年の反日デモがあった日からその後だ。8年ほど前にメインカメラを、CanonのフルサイズからフジのAPSサイズミラーレスに変えて随分と時間が経過したが、圧倒的に写真が撮りやすくなった。

慣れ親しみ頭の中に叩き込まれた今までの35mmフルサイズ感覚を捨てるかどうかで一年試行錯誤したが、結果慣れてしまえば全く問題ないしカメラバックも小さくなり機動性は相当上がった。今月が最終回になったが、一年連載した巻頭2ページの口絵も99%をフジのXシリーズで撮影したが、軽く小さなカメラに助けられた。

フジの中判GFXは初代から使っているが、使う理由は65x24フォーマットが使いたいからで、このフォーマットがなかったら中判には手を出してなかっただろうな。今のメインカメラはGFX50SIIと50Rを使い純正レンズはGF35-70mmとGF63mmのみ。メインは、前世紀の古いレンズ達。

☆現在、上海の美術館やギャラリーでは、日本と違い作品などを撮影するのはほとんど問題ないが、時々スマホのカメラでのみ撮影OKの場所もある。日本と違い世界中何処でも同じだが、軍の施設付近は撮影禁止なので注意が必要。知らなかったでは済まされないので、日本人は特に注意するべきだ。

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初代GRデジタルで撮影した画像

2022-02-23 | 写真日記

ウルムチ郊外

 

ウルムチ郊外(羊飼いのおばさん)

 

ウルムチ郊外(牛飼じーちゃん)

 

フフホト市内

 

大連市 中山広場

 

過去の画像から

2006年の8月は、ロケが続きほとんど上海にいなかった。行った先は、内モンゴルでラリーカーの撮影後にウルムチでカップ麺のCMロケ後に北京でスタジオ撮影。そして、大連ロケが2本。その頃の仕事用カメラはCanonだった。その仕事の合間に使っていたカメラが、初代GRデジタルだった。信頼出来るコンパクトデジカメが手放せない理由は、大きな一眼レフカメラでは撮れない瞬間があるからだ。日常で大きなボディとデカイレンズを人に向けると警戒されたり相手が緊張するからだ。そんな時に絶対に必要なのが、コンパクトでカメラの正面デザインが優しいカメラだ。コンパクトではないが、カメラのデザインがクラシカルで美しいカメラだと、2眼レフのローライフレックスに右に出るカメラはない。カメラを選ぶ時、撮られる人の気持ちになる事も大事な事なのだ。

ここ数年、28mmという画角が自分には合わなくなっているので、普段持ち歩いているコンパクトデジカメはフジのX100FかX-E4にXF27mm f2.8を使っている。両方ともサイズはほとんど同じだが、X100Fはレンズシャッターなので、撮られる方にはシャッター音が聞こえないほど静か。

GRに40mmレンズ搭載のGRⅢxが売れているようだが、買う人の気持ちはよくわかる。28mmレンズ搭載のGRより40mm搭載のⅢxは、初めてコンパクトデジカメを買う人にも馴染みやすい焦点距離とボディサイズだろうな。

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fringer EF-GFX proとGFX50SII

2022-02-19 | GFX+オールドレンズ

GFX50SII+fringerEF-GFX pro+EF50mm f1.8STM

 

私は主に夜用レンズと決めているレンズが数本あるが、すべてマニュアルフォーカスのオールドレンズ。GFX50SIIの手振れ補正のおかげで、夜でも気軽にスローシャッターを使う事が出来るようになった。だが、絞りを開け薄暗い光のない場所で人を撮る場合は、ピーキング機能を使ってもピント合わせがとても難しい。という事で、fringer EF-GFX proとEF50mm f1.8 STMを夜用レンズに指定。このfringerEF-GFX proは、マウント部に絞りリングがあり工作精度も良く、とても良く出来ている。

EFレンズは現在絶滅危惧種になっているので、数年後は中古で探すしかないが、世界中に大量に出回っているので問題はないだろう。私の場合は、50mmと40mmがあれば事足りるので、今後購入する事はない。EF50mm f1.8 STMは、新品でも一万数千円で買える激安レンズだが、描写性能は驚くほど優秀というよりピントが合った部分がシャープ過ぎる。これは、現像時にシャープネスを落として使う事に。このレンズをGFXの44x33センサーで使うと四隅に若干ケラレが発生するが夜用なので問題ないし、私の場合は主に1x1で使用するので無視できる。

このマウントアダプターとEFレンズを使えば顔検出や瞳AFも使えるので、ピント問題は解消した。

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元宵節を祝い食事会

2022-02-17 | 写真日記

梅の花と福(ホテルのロビーで)

 

蘇州河の橋の上から

 

春節中久しぶりに外出

2月15日は、元宵節(春節の始まりから数えて15日目の満月の日)で、再びマリオットホテルで食事会に招待された。中国での春節は、一年で一番特別の日なので、親族一同が集まり必ず食事会がある。その親族に混ぜていただきとても光栄。

数年前から蘇州河沿いが整備され新しく生まれ変わっているが、前世紀のその河沿いの風景を知っているので、その様変わりには驚くばかり。もうすでに上海という都市に昔の猥雑感は無く、逆に整備され過ぎて無機質な都市になってしまった。日本に例えると東京や福岡や札幌の市内のような無機質な雰囲気に。まだ、屋台が残っているが、昔よく立ち寄っていた博多市内は、街歩きをしていても面白くない。そういう意味で、街歩きを楽しむなら博多より小倉など北九州の方が数段楽しめる都市だろうな。では、大阪はというと、まだ猥雑感が残っていて、まだ楽しめる都市かもね。日本に何度も旅行へ行った経験のある上海人に聞いても、東京より大阪の方が楽しいというのはよくわかる。

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酔い潰れた男

2022-02-13 | 遠い記憶-上海 オールドレンズ

Le Garçon Chinois Shanghai

 

過去の画像から

上海で一時期入り浸っていた「Le Garçon Chinois」で撮影。この店は、上海在住の日本人の中では、知らない人がいないくらい有名な店だった。2005年からの付き合いだが、私が入り浸っていた時期は、上海から撤退する前の衡山路に移転した頃。その店は、当時私が住んでいた新華路から近くアメリカ大使館の裏に店があった。この頃は、日本人より欧米人や中国人の客の方が多かった時期で、客は作家やミュージシャンが多く週末はジャズライブもあり、閉店時間を過ぎてもオーナーと呑み明かしていた。

現在このオーナーは、日本の高知市に戻り上海と同じ名前「Le Garçon Chinois 」で、レストランバーを営業中。私もこの高知の店に2度ほど行ったが、新型コロナの影響でずっとご無沙汰中。場所は、菜園場街近くで隠れ家的な店だが気取らない雰囲気なのでお勧めです。

☆画像は、上海の「Le Garçon Chinois 」で撮影。この眠る男は、租界時代に出てきそうな白い麻のスーツが似合う男だった。

 

 

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