X100とX-E4 27mm f2.8
2007年頃だったと記憶しているが、浦東の上海テレビ塔の展望台へ行くには、35mmの一眼レフは持ち込めなかったので、入口の荷物検査場に預けなければ展望台へは行けなかった。だが、コンパクトデジカメGRは問題なかった。今では笑える話だが、2010年の上海万博前は上海の街を高所から高性能カメラで俯瞰撮影する事は、御法度だったのだ。
車もそうだが、カメラを構えた時に相手からどう見えるかはとても重要だ。プロのモデルを撮影する場合と違い、街中で撮影する場合はサイズが大きくシャッター音の大きなカメラは適さない。特にそう思ったのが、2012年の反日デモがあった日からその後だ。8年ほど前にメインカメラを、CanonのフルサイズからフジのAPSサイズミラーレスに変えて随分と時間が経過したが、圧倒的に写真が撮りやすくなった。
慣れ親しみ頭の中に叩き込まれた今までの35mmフルサイズ感覚を捨てるかどうかで一年試行錯誤したが、結果慣れてしまえば全く問題ないしカメラバックも小さくなり機動性は相当上がった。今月が最終回になったが、一年連載した巻頭2ページの口絵も99%をフジのXシリーズで撮影したが、軽く小さなカメラに助けられた。
フジの中判GFXは初代から使っているが、使う理由は65x24フォーマットが使いたいからで、このフォーマットがなかったら中判には手を出してなかっただろうな。今のメインカメラはGFX50SIIと50Rを使い純正レンズはGF35-70mmとGF63mmのみ。メインは、前世紀の古いレンズ達。
☆現在、上海の美術館やギャラリーでは、日本と違い作品などを撮影するのはほとんど問題ないが、時々スマホのカメラでのみ撮影OKの場所もある。日本と違い世界中何処でも同じだが、軍の施設付近は撮影禁止なので注意が必要。知らなかったでは済まされないので、日本人は特に注意するべきだ。